Web系フリーランスなら最低限身につけるべきWebマーケティングリテラシー

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

わたくし、ざき山はプログラマーよりのWeb系フリーランスとして独立して、はや15年が経過しました。

Web系フリーランスと言っても、WEBデザイナーからプログラマー・マーケター・ライター・動画編集者など仕事の内容は多種多様で、プログラマーひとつをとっても、PHP・Javascript・Perl・JAVA・Python・SQL・C言語など数多くの言語・ジャンルに枝分かれがあります。

しかし、どのようなジャンルのWeb系フリーランスであっても最低限身につけておくべきだと思うスキルが「WEBマーケティング」なんです。

仮にWebマーケターとして仕事をもらってお金を稼いでいるわけではないとしても、フリーランスとしてビジネスをしているのであれば、必須のスキルと言わざるを得ないのが「WEBマーケティング」のスキルです。

今日は、なぜフリーランスに最低限の「WEBマーケティング」スキルが必要なのかと、実際に身につけておくべき具体的な「WEBマーケティング」スキルをご紹介いたします。

なぜフリーランスに最低限の「WEBマーケティング」スキルが必要なのか

デザイナーやプログラマーであれば、マーケティングの知識やスキルはいらないと思うかもしれませんが、すべてのフリーランスにとってマーケティングスキルは必須と言って間違いありません。

それでは、それらの理由について紐解いていきましょう。

Webマーケティングスキルがないと制作物のクォリティが下がる

Webディレクターが、Webマーケティングの知識が無いWebデザイナーにデザインカンプ作成の依頼すると、愕然とすることがあります。

デザイン自体は悪いくないのですが、このデザインをもとにサイトを制作しても、検索されて人の目に触れる可能性ゼロだぞというサイトが出来上がります。

カンプをもとに、このままサイト制作するとほぼ画像で作成する必要があり、デバイスフォントを入れる余地が無い・・・検索されないぞ・・みたいな。

デザイナーなので、デザインのことのみを考え、集客のことはWebマーケターが考えてよ、という主張もわからなくはないのですが・・。

デザイン工程の段階で、デバイスフォントを一切使わないような極端なデザインになった場合、サイト運営フェーズで、SEOにて順位を上げようとしても後の祭りです。

そこまで極端でなかったとしても、Webマーケティングの知識を持ったデザイナーであれば、サイト内で利用するフォントは極力でデバイスフォントを駆使して制作できるような、細かい配慮ができるはずです。

今はWebマーケターがプロジェクト内で大きな力を持ちつつありますので、仕事を得たいフリーランスはWebマーケターの要望をすぐに理解して、制作物に落とし込めるスキルが必要になるのは間違いないでしょう。

クライアントに対しWebマーケティング面での提案ができる

プログラミング的な提案よりも、デザイン的な提案よりも、クライアントがもっとも気になるのはマーケティング的な提案です。

なぜなら最終的な目標は、アクセスをどれだけ集められるかであり、アクセスを集められないのであれば優れたデザインも、高度なシステムも意味を成さなくなってしまうからです。

全員が全員、Webマーケターを目指さなくても良いとは思いますが、デザイナーであってもプログラマーであってもライターであっても、マーケティングスキルを身につけておくのは必須です。

デザイナーであってもプログラマーであっても、クライアントにはマーケティング面での提案をすることが効果的で成功率が高く、マーケティング提案から自らの仕事に発展させるというのが、アプローチとしては鉄板です。

Webマーケターとの連携がスムーズになるのでマーケティング会社から仕事をふってもらえる

自分は、今現在、プログラマーよりのWeb系フリーランスとして活動していますが、多くの仕事をWebマーケティング会社からいただいています。

Webマーケティング会社は月々の施策で、多くのクライアントサイトの改修作業が必要になります。

その改修作業を、じぶんに依頼してくれているという流れですが、経緯として自分にWebマーケティング面の知識やスキルが豊富に備わっていたことが、そのWebマーケティング会社からの信頼を勝ち取ることにつながりました。

いちフリーランスとして、おススメの営業先を教えるとしたら、間違いなくWebマーケティング会社を挙げます。

それほどまでに、多くの仕事が集まるのがWebマーケティング会社です。

そして、Webマーケティング会社と連携して、マーケティング施策をしていく以上、デザイナーであってもマークアッパーであってもプログラマーであっても、最低限のWebマーケティングスキルが必要になるのです。

マーケティングスキルを駆使することによってじぶんのビジネスをWeb上でPRできる

WebやSNSで自分をうまくプロモーションできないフリーランスに、あまり依頼しようと思うクライアントはいないでしょう。

クライアントはこれからWebやSNSで、自信のビジネスをプロモーションをしていきたいわけですから、プロモーションがうまいフリーランスに仕事を依頼したくなるのは当然ですよね。

フリーランスはWebサイトや自発メディア、SNS上で露出を高めるだけで必然と仕事が集まるようになります。

DMを送ったり、テレアポしたりという古臭い手法の営業は、自らWebやSNSで露出を高めるWebマーケティングスキルが無いと言っているに等しいのでやめましょう。

身につけておくべき具体的な「WEBマーケティング」スキル

一概に「WEBマーケティング」スキルといっても、具体的にはどのようなスキルや知識が必要になるでしょうか?

それではノンマーケターであっても、全てのフリーランスが最低限身につけておきたい、具体的な「WEBマーケティング」の知識・スキルを見ていきましょう。

SEO

SEOは奥が深く、SEOの施策を専門に請けおうには、高度な知識とスキル・ツール群が必要になり、クライアントを説得させるだけの高度な提案力・交渉力・コミュニケーション能力も必要になります。

ちなみにここで言うSEOはGoogleの検索エンジンの最適化を指しています。

今現在では、情報を検索する手段がGoogleの検索エンジンだけでなく、より広範囲で多くの選択肢が増えてきました。

しかし、今現在も情報を収集する手段の第一選択肢は検索エンジンであり、検索エンジン上でいかに露出を高めるかを追求したSEOの知識は、フリーランスであれば誰しも最低限のレベルでは身につけておかなければなりません。

具体的には、

・最低限やるべきホワイトハットSEO対策

・ブラックハットSEOとペナルティ

・Googleの示す「E-E-A-T」の概念

・YMYLの概念

・GRC、Google Analytics・Google Search Consoleなどのツールの最低限の操作方法

このあたりは、おさえておきたいところです。

各種プラットフォーム上のSEO

SEOを考慮しなければならないのはGoogleの検索エンジンだけではありません。

いまWeb上ではマッチングサービス・シェアリングサービス・ショッピングモールをはじめ、数々のプラットフォームが存在しており、それらプラットフォーム上でそれぞれ露出を高めるためのアルゴリズムが存在しています。

Amazonや楽天であれば単純に売れ筋商品やモール側が推し出したい商品、レビューの良い商品などが、検索順位上位に表示されるのは容易に想像できます。

しかし、それら容易に想像できる点だけでなく、商品説明のテキスト数や商品画像の枚数・クォリティ、クーポンやセールの設定などが密接に絡み合って露出の増減に影響するアルゴリズムとなっています。

各種マッチングサービスプラットフォームでも同様に露出をコントロールするアルゴリズムが存在しています。

これらプラットフォームの利用者は露出を高めるために、日々、試行錯誤しているというわけです。

何もWebマーケターでなくてもフリーランスであれば、これらの各種主要プラットフォームでどのようにすれば露出が高められるかという最低限のリテラシー・嗅覚を持ち合わせなければなりません。

GoogleMap最適化(露出アップ)

事業者がGoogleビジネスへ登録すると、Googleマップ上にじぶんのビジネス拠点を表示させることができます。

そして、単に位置情報を掲載できるだけでなく、サービス内容や写真・クチコミなど様々なプロモーション情報がひもづいて表示できます。

これは居酒屋や美容室など店舗を構えるビジネスのプロモーションに特に有効な手段になります。

このGoogleマップ上での露出も、当然アルゴリズムによって決定され、このアルゴリズムの傾向を察知して沿うことで、Googleマップ上で露出を高める事が可能です。

このMEO(GoogleMap最適化)施策だけに特化した、多くのサービス事業者が存在します。

Google Analytics / Google Search Console

Webマーケターで出なかったとしても、じぶんのサイトを持つ人であれば誰しもアクセス解析ツール「Google Analytics」を導入してアクセス数などを計測したことがある人が多いのではないでしょうか?

その他、WebサイトのSEOに関する分析や改善を行うためのツールとして、Google Search Consoleがあります。

Webマーケター会社と連携する際には、当然、これらのツールをさわる必要も出てきます。

この2つのツールは非常に高機能で使いこなすのはハードルが高いツールですが、Webマーケターだけでなく、多くのフリーランスにとって、ある程度使えるようになっておくことは必須のスキルと言って過言ではないでしょう。

各種SNS攻略

今現在、SNSの数は増え続け多種多様なプラットフォームが乱立しています。

なかには個人的に楽しむだけの用途からビジネスに多くの商機をもたらすツールへ昇華し、フリーランス必須のツールとしての地位を確立しています。

代表的なSNSプラットフォームとしては、Youtube、Twitter(X)、Facebook、Instagram、LINEあたりでしょうか?

これ以外にも日本特有のSNSでジモティやマッチングアプリなどからも仕事を獲得したりするケースが増えてきています。

そしてこれら多種多様なSNSプラットフォームそれぞれで、露出を高めるためのアルゴリズムが存在しています。

これらのアルゴリズムに適応することを各SNSに特化したSEOと言い換える事ができるでしょう。

Youtubeであれば、チャンネル登録数や総再生時間、一動画あたりの平均再生時間、滞在率、直帰率、いいねの数、コメントの数、共有された数などなどが密接に絡み合い、プラットフォーム上での露出の多さ少なさに影響しています。

Twitter(X)では、買収したイーロンマスクがつぎつぎとアルゴリズムを変更している事で有名です。

一番、特徴的な出来事だったのはサブスク課金にて、あきらかに露出上のインセンティブを与えるという流れではないでしょうか?

Twitter上で多くの影響を獲得したいなら、まずはお金を払え・・・といったところでしょうか。

これら主要なプラットフォームでいかに露出を高めるアルゴリズムを攻略するかが、それだけでひとつのビジネスとして成立するくらいのポテンシャルになっています。

特に日本ではLINE、Instagram、Youtubeをいかに攻略するかをノウハウとして蓄積し、それをマーケティング施策として提供するビジネスは非常に可能性を感じます。

コピーライティング能力

コピーライティング能力とは言葉で読者をある行動(購買意欲など)に駆りたてる広告文または、その技術のことを指します。

その本質は、人間の心理的な部分に語りかけ、知らないうちに購入ボタンを押している、という状況を作り出すことです。

たった数行のキャッチコピーが、大ヒット商品の原動力となったケースを、今まで多く見てきました。

数行テキストを考えて用意するだけで簡単じゃんと軽視する人は、コピーライティングがどれだけビジネスで重要かを理解していない人でしょう。

このコピーライティング能力も広義ではマーケティング能力の一環であり、フリーランスであれば誰しも身につけておきたいところ。

ただ、コピーライティング能力、もちろん後天的にスキルアップを目指していく事も可能ですが、かなりその人特有のセンスがものをいいます。

お笑い芸人なども、修練を積んでおもしろくなるというのももちろんですが、かなり才能がモノをいう世界ですよね。

メディア運営能力

フリーランスにとって、メディアサイトを持つメリットはたくさんあります。

まず自由にサイトを創作実験できますし、じぶんが発信したい情報を、ほとんど制限もなく発信できますし、何よりコストもかかりません。

そして多少なりとも影響力を獲得すれば、そのメディアを通して自らのビジネスのプロモーションを行う事も可能です。

ただ、今まで自らメディアの運営をしたことのあるフリーランスならわかると思いますが、メディア運営とひとことに言っても、ある程度順調に影響力(アクセス数)を獲得しつつ運営を長く続けるのは非常に大変なことです。

大半のメディアは、更新が止まり誰からも見向きもされなくなり、インターネット上の情報墓場となります。

メディアをを運営し続けられるというのは、必要なリソースを適宜アサインする能力、コンテンツを継続的に投入し続けられる創造力、そして何より継続力が必要になります。

メディアを運営できるフリーランスには間違いなく立派なマーケティング能力が備わっていると言ってよいでしょう。

みんなの声

まとめ

どんなに優秀なプログラマーやデザイナーであっても、必ずしもビジネスで成功しているかというとそうでもありません。

やはり自分をうまくプロモーションできなければいけませんし、自己満足にスキルを誇るのではなく、クライアントのビジネスがいかに上手くいくかを考えながら自分のスキルを行使することができなければ、やはり重宝されません。

そういう意味で、もっとも大事で根幹的な能力と言えるのが、マーケティング能力で、フリーランスであれば誰しも最低限の水準では身につけておきたいところです。

・・マジで義務教育で教えて欲しいレベル。


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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