こんな会社がもっと増えて欲しい・・・まず社員の幸せありき、上場視野の急成長企業『株式会社アイ・ディ・エイチ』の伊藤社長にインタビューの機会をいただきました!!

複業実践インタビュー

ウィズパラ運営をサポートしているライター兼Webエンジニアの山崎です。

この度、ご縁があり、起業わずか5年数か月の今現在で社員180名に急成長し数年以内に上場すら視野に見すえている伊藤社長インタビューの機会をいただきました!!
この会社のスゴイのは売り上げ・利益・会社規模が急成長なところだけではなく、数々の経営施策にあります。

とにかく社員の自主性・自律性を尊重したリモートワーク超推進・自由休暇制・常駐先自由選択などなど、社員の幸福度・モチベーションをあげる経営施策が目白押しなんです。

そんな働き方先駆経営企業『株式会社アイ・ディ・エイチ』の伊藤社長にインタビューをする機会を頂戴いたしました。

まず最初に代表取締役の伊藤貞治社長のプロフィールをご紹介いたします。

㈱アイ・ディ・エイチ代表取締役社長
伊藤 貞治 Sadaharu Ito

1978年、東京都生まれ。やりたいことがあり高校中退。大手SI企業の営業職に就き、入社1年で全国240名の営業職員の中でTOP3の売り上げを記録。その後ベンチャー企業にヘッドハンティングにて転職。営業力を強化するために技術職に転向し、わずか1年で中間管理職になる。
その後PM職やコンサルティング職を歴任し、高い成果を上げる。同時に30件以上の案件のマネジメントを担当し、マネジメントやコンサルティングをしていく中で、一番重要な事は技術力と改めて感じ、エンジニアが一生涯活躍できる場を提供するべく、2014年、資本金10万円にて1人で独立し㈱アイ・ディ・エイチを創業。2020年2月現在、同社を社員180人、売上高8.9億円超まで成長させる。

伊藤社長にお会いして一番初めの印象は、とても気さくでいて、それでいて威厳があり、芯の強さを感じさせるたたずまいでした。

なるほど、たった数年で、これほど多くの優秀な人材が集まってくるのだから、トップのリーダーには、それ相応の器が必要なのだなと感じました。

今後さらなる急成長を成し遂げ、さらには上場となってからでは、こんな機会はなかなかいただけないと思い、チャンスを活かそうと数々のご質問をぶつけさせていただきました。

はやる気持ちを抑えきれず、さっそくインタビュー開始!!

まずはアイ・ディ・エイチさまのビジネスモデルを再確認

御社は技術者を多数お抱えでございますが、案件によってはアウトソースすることはございますでしょうか?
基本的にアウトソーシングはしておりません。

アイ・ディ・エイチさまのビジネスは、社内制作案件ではなく、クライアント先に自社の優秀な技術者を常駐という形で派遣することがメインのモデルの為、アウトソースは社内業務の一部をのぞき利用していないという事でした。

自分みずからが採用の矢面にたち、優秀な技術者を集めてらっしゃるからこそ、クライアント先に自信をもって送り込むことができるのでしょう。

また、クライアント先とはいえ、社員に自由な働き方・裁量を担保するための工夫と熱意、双方を存分に感じることができました。

このITビジネスのキモ、優秀な人材の確保について

人(技術者)を採用する際に、特に重視している点をお教えください。
技術的な面と、人柄的な面、双方からお教えいただきたいです。
技術的な面は基本的な技術を持っていれば良いと思っております。(経験半年以上)
それにプラスして、会社の制度や方針に賛同頂ける方+コミュニケーション能力を見ています。
コミュニケーション能力もそんなにハードルをあげているわけではなく、一般常識の範囲です。

アイ・ディ・エイチ様には、月に300人程度の採用への応募があるそうです。
その時点でいかに、この会社に人気があるかが伺えます。
そこから書類選考にかけ、面接にいくのがだいたい80~100人程度、社長自らが面接に応じ、採用にいたるのはだいたい5~10人程度と、まずまずの狭き門。
ただ伊藤社長いわく、技術要件に高いハードルを設けているわけでなないそうです。
やはり伊藤社長がおっしゃる会社の制度や方針に賛同頂ける方+コミュニケーション能力を重視しているようです。

急拡大してはいるものの、誰かれかまわず受け入れるのではなく、伊藤社長ならではの選考の基準はしっかりと設け、同じ方向を向いて一丸となってやっていこうという意志を感じました。今いる社員を重んじている配慮もにじみ出ていました。

急成長のなか、新規案件の獲得など営業面をお聞きしました

サイトに社員の大半の方が技術者の方と書いてありましたが、
新規案件の獲得など営業面ではどのように活動していらっしゃるのでしょうか?
創業当時は営業を頑張ってきましたが、今はモチベーションの高いエンジニアが多いため、その方々の活躍により、新規案件の獲得も営業をせずに獲得できています。

日々全力で仕事すること自体が営業活動になっている。

現場のエンジニアが営業していることは一切なく、エンジニアの活躍が引き合いを生み出しています。

営業や広告・マーケティングにかける費用を削減できることは、社員の大半をしめるエンジニアにより還元できることを意味し、それが社員の満足度・モチベーションを上げ、離職率を減少させ、さらに次の新規案件を呼び込むことにつながっているのだなと確信しました。

自社開発サービスへの展開はあるか!?

今後クライアントワーク以外の自社発サービスなどの業態へのチャレンジも視野にございますでしょうか?
まだ企画段階のものもあり、具体的にこんなものを開発しているとは申し上げられませんが、自社サービスも開発中です。

勤怠管理・プロジェクト管理などのツールを開発中との事でした。これは実際に社内で使えるツールとしても活用でき、クォリティや汎用性を高めれば、そのツール自体をマネタイズすることも見えてくると思います。

確かに実務で必要になる機能を全て網羅したツールを開発できれば、会社の生産性は向上し、それらの機能を必要としている同業他社からのニーズも相当数あるでしょう。
ただ将来、自社開発メインに舵を切るというよりは、今のビジネスのモデルをより練磨していく事を主眼においておられました。

伊藤社長が描くこの会社の未来

今後、会社をどのように発展させていくか長期的なイメージ・理想像があればお教えください。
会社の最終的なゴールは、いつでも、どこでも、会社の仕事ができる。
という目標を持っております。

この質問にお答えいただいた内容には、かなり心打たれました。
売り上げ・利益の目標、会社の規模の目標ではなく、より社員の幸福度の高い働き方を整備するという目標を掲げていただいたからです。
もちろん現在でも働き方の超先駆企業です。

クライアントの案件によってはフルリモートが難しい案件もありますが、基本的には案件に支障がなければフルリモート推奨ですし、社員の自主性を信じていなければなかなか採用できない経営施策を展開されています。

伊藤社長が推進するどこでも仕事ができる環境づくり

全員リモートワーク体制に踏み切ったことで得られたメリットと、直面している問題点があればお教えください。
ほかの会社の経営者でもなかなか、このような自由で大胆な働き方を提供する経営方針を打ち出す事に躊躇する方も多いと思いますが、
経営に悪影響は無いなど何かアドバイスできることがあればお願いいたします。
リモートワークを勘違いし成果が上がらない人がおり、それが課題でしたが、それらを解決するためのツールを社内で開発し使用しております。

確かにこのような自由で快適な働き方が提供されれば、社員の満足度・幸福度は間違いなく向上し、それがまわりまわって会社の利益に結びつく事が想像できますが、多くの経営者は、この自由な働き方を採用することで、社員の生産性が落ちると信じています。
このような働き方を会社として推進できるかどうかは、経営者の方が社員の自主性・自律性を信じられるかどうかがカギになってきます。

そして社員を信じるというのは素晴らしい響きですが、その自由と責任をはき違えて捉え、仕事をおろそかにする社員も残念ながら生じてしまいます。
ここでこの一部の社員のせいで、自由な働き方を廃止するのではなく、このような働き方を推進しつつ、これらイレギュラーな社員に対してはツールで個別に対策を練るという事です。
社員を信じて、社員の満足度・幸福度を第一に掲げている姿勢に、自分はそんな社長の下、この会社で働く社員の皆さんが本当に羨ましく感じました。

このビジネスの根幹、エンジニアのスキルはどのように高めているのか

社員の教育面で行っているプログラムなどがあればお教えください。
社員の教育面は会社で一番力を取り組んでおり、沢山のプログラムを用意しております。
・e-ラーニング
・外部研修行き放題
・最新技術の社内研修と製品企画
・英会話教室

様々な教育プログラムを採用してきた経緯がおありのようでしたが、大前提として、現場での実務(OJT)がもっともスキルを伸ばすというお考えに、完全に同意でした。
その他、やる気のある社員が、このような勉強会に参加したい、開きたいという声を発した際は、社長は基本的にノーとは言わないようです。
積極的に研修費などを工面し、社員のスキル向上をサポートされていました。
ここでやはり一番重要だなぁと思うのは、受け身の社員に教育プログラムを強制しても何も得られない・・・社員が自主的にスキルを向上することが自分の為になると、そう感じさせることが何より重要な事なのだと感じました。

そしてその自発・自律的向上心を育む、土壌がこの会社には間違いなく根付いていました。

まだまだある・・・アイ・ディ・エイチが採用する革新経営施策

全員リモート制のほか、御社ならではの制度・経営方針があればお教えください。
やりたいことをやろうというのが会社の経営方針で、それ以外にも以下の制度を設けております。
・社内ベンチャー制度
・人間ドック制度
・自由出勤制度(リモートワーク制度)
・自由休暇制度
・役職無し制度

働く場所や休暇日数など、案件に応じて個人の裁量でコントロールしていいという、社員のモチベーション・幸福度が高まる経営施策を積極的に打ち出しておられました。

自分的にびっくりした制度は、役職無し制度でしょうか。自分もいわゆる昭和の古参企業にみられる旧態依然とした縦割り階級組織が好きではないので、伊藤社長の打ち出した役職無し制度を聞いてカミナリに打たれたような感覚でした。

しかも、エンジニアがどの現場、どの案件に従事するかは、会社がアサインする訳ではなく、社員自らが選択して良いという驚きの方針。

その他、各社員の給与に関しては、クライアントと会社での月の契約金額を公開し、そのうちの70%を常駐している社員に支払うという給与体系を採用しているとの事でした。
これも同業他社でここまでクリーンでわかりやすい給与体系を実施しているところは無いと思います。

まだまだ聞き足りない山崎が追加質問

Q.起業されてから今現在まででもっともつらかったことはなんでしょうか?

IT業界ですから納期や仕様変更・仕様追加など案件が炎上することはよくあります。
そのような大変な事は多々ありますが、やはり一番しんどいというか、嫌な思いをしたのは、常駐しているうちの社員が、常駐先でクライアントの担当からパワハラを受け苦しんでいるのを聞かされた時というエピソードをお話しいただきました。

社長や担当営業の方が即、間に入り社員を撤収させるなり必要な措置を講じるそうです。
バックにこのような社長が控えていてくれるなら、社員も安心というものです。

Q.急拡大の途上にあり上場も視野の今現在、息抜きや趣味の時間などはありますか?

社員は勤務時間、休暇日、働く場所に相当な自由と裁量を用意している伊藤社長ですが、ご自身は趣味の時間などはなく、仕事一辺倒のご様子でした。
それでも気さくな笑顔で仕事のお話をする様子は、自分が信じる会社組織を作りあげていく過程が、そもそももっとも心躍り、心安らぐ時間なのだなぁと感じました。

いざ、近年中での上場を視野に営業を続けていくとなると、達成しなければならない要件などに追われ、さらなるご多忙に身を投じられるだろうことが想像できますが、伊藤社長には疲弊感は一切感じませんでした。

自分も会社員時代ブラック企業に身を置き、多くの周りの仲間も含め消耗し、苦しんだ経緯から、日本に伊藤社長の理想を体現するアイ・ディ・エイチさんのような働き方の会社が増える事を願ってやみません。


この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

この記事を書いた山崎岳史個人に仕事のご依頼やご相談、世間話や飲みのお誘いなどがある場合は、コチラまでお気軽にご連絡ください。

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