フリーランスからサラリーマン回帰急増!?地方での働き手不足解消!?AIの思わぬ恩恵とは

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

最近、AIの台頭はもちろんですが、海外からの移民の増加や、地方の人口減少、少子高齢化などで日本の社会構造が急激に変化していっている実感があります。

ひと昔前からも言われていたことではありますが、ここ最近の変化のスピードには筆舌に尽くしがたいものがあります。

特に我々はいわゆるWeb系のフリーランスです。

AIの台頭で影響を受ける最前線にいると言ってもいいでしょう。

そんな最近、フリーランスからサラリーマンへ回帰する人が急増しているというニュースを見かける機会が増えてきました。

ちょうど自分もフリーランスを廃業してサラリーマンに戻ろうとまでは考えていませんでしたが、本業のWebの受託制作業を本格的に終息させようかと思うこともあり、フリーランス業界の流れをひしひしと感じています。

今日はフリーランスからサラリーマンへの回帰が急増している背景と分析、その他、日本全体を通じて起きている変化を深掘りしていきます。

フリーランスからサラリーマンへの回帰が急増している背景

サラリーマンへの回帰急増のソース

まずは、どういった内容のニュースが出ているかソースを見ていきましょう。

1. 「フリーランスの3人に1人が正社員転向を検討」 ファインディ調査(公式リリース)

かなり象徴的な調査です。
IT/Web系フリーランスエンジニアが対象の調査です。

主な内容:

・37%が「正社員転向を検討したことがある」
・約11%は実際に正社員転向経験あり

転向理由:
・働く人への魅力
・会社の将来性
・年収条件
・マネジメント経験

など。

特にIT業界は、「フリーランス最強時代」が2021〜2023あたりで一巡し、最近はかなり空気感が変わっている印象です。

2. CodeZineによる解説記事 CodeZine記事

上記調査をまとめた技術系メディア記事で読みやすく整理されています。

ここの調査で興味深いのは、業務委託開始時には正社員転向を考えていなかった人も多いという点です。

つまり、「自由が欲しくて独立したが、数年後に考え方が変わった」

というケースの人が相当、増えているようです。

3. マイナビのフリーランス実態調査 マイナビ調査(公式)

重要なのはここの調査結果です。

・フリーランスへの満足度自体は高い
・しかし「収入不満」が最大
・月収0円の月がある人が3割超

というデータです。

つまり、「自由度は高い。でも不安定」

という構図がかなり明確になりました。

特に40代以降になると、

・病気
・老後
・住宅ローン
・家族
・AIによる単価下落

あたりが現実的な問題としてフリーランスにじわじわ効いてきているようです。

4. 副業・フリーランス白書2025 副業・フリーランス人材白書2025(紹介記事)

ここでの調査結果は企業側視点というのが面白いです。

企業はフリーランス活用に満足している一方で、活用率自体はまだ3割未満。

つまり、「フリーランス市場が思ったほど無限成長していない」という現実も見えます。

サラリーマンへの回帰が急増している原因考察

AIに仕事を奪われた(今後奪われるであろうことを悲観)

最も大きな理由の一つがAIの存在です。

特にライター、翻訳者、イラストレーター、プログラマー、デザイナーなど、パソコン一台で完結する仕事は大きな影響を受けています。

実際に仕事量が減った人もいれば、今後の将来性に不安を感じている人も少なくありません。

現時点では完全に仕事がなくなったわけではありませんが、

「5年後もこの仕事は存在するのだろうか」

という不安が、安定した給与を得られる会社員への回帰を後押ししている側面はあるでしょう。

インボイス制度のダメージ

インボイス制度もフリーランスには大きなインパクトを与えました。

制度そのものの是非はさておき、

・実質的な手取り減少
・経理負担の増加
・取引先との交渉コスト増大

など、多くの小規模事業者に負担が発生しました。

もともとギリギリで活動していたフリーランスにとっては、この影響が決して小さくありません。

独立するメリットが以前より薄れたと感じる人も増えているようです。

フリーランス人口増加による仕事の奪い合い

コロナ禍以降、副業や独立がブームになりました。

その結果、多くの人がフリーランス市場へ参入しました。

しかし市場規模が無限に拡大するわけではありません。

案件数以上に競争相手が増えれば、当然ながら単価競争が発生します。

特にWeb制作やライティングなど参入障壁の低い分野では、

「仕事を取るために価格を下げる」

という消耗戦が起きやすくなっています。

高市政権で日本の会社は好景気、絶好調

一方で企業側の採用意欲は非常に高い状態が続いています。

国内回帰投資や半導体、AI、防衛、インフラなど様々な分野で人材需要が増加しています。

もちろん業種によって温度差はありますが、多くの企業が人手不足に悩んでいるのも事実です。

フリーランスとして苦戦するより、待遇の良い企業へ転職した方が収入も安定するという判断をする人が増えても不思議ではありません。

※ただし景気動向や政権の影響だけで説明できるものではなく、複数の要因が重なった結果と考えるべきでしょう。

給与の大幅増加で人材確保の流れ

ここ数年、日本企業は人材確保のため賃上げを進めています。

これまでであれば、「フリーランスの方が稼げる」というケースも多くありました。

しかし現在では、

・年収アップ
・リモートワーク
・副業解禁
・フレックス勤務

などを用意する企業も増えています。

その結果、以前ほど会社員とフリーランスの待遇差がなくなってきました。

テクノロジーの変化の激しさから安定志向に転換

近年は変化のスピードがあまりにも速くなっています。

昨日まで価値があったスキルが数年後には陳腐化していることも珍しくありません。

フリーランスは自分自身で学習し続ける必要があります。

若い頃はそれが楽しくても、年齢を重ねるにつれて負担に感じる人も増えてきます。

「常に最前線を追い続ける生活より、ある程度安定した環境で働きたい」

そう考える人が増えるのも自然な流れなのかもしれません。

フリーランスからサラリーマンへの転身はアリなのかナシなのか?

結論から言えば、人によるというのが正直なところです。

ただし、「会社員に戻る=失敗」という考え方は捨てた方が良いでしょう。

働き方は手段であり、目的ではありません。

フリーランスからサラリーマンへ転身する事のメリット

主なメリットは以下の通りです。

・収入が安定する
・社会保険が充実している
・営業活動が不要になる
・有給休暇がある
・住宅ローンなどの審査が通りやすい
・将来設計が立てやすい

特に年齢を重ねるほど安定収入の価値は大きくなります。

「仕事を取れるかどうか」ではなく、「仕事に集中できる」という安心感は想像以上に大きなものです。

フリーランスからサラリーマンへ転身する事のデメリット

一方でデメリットもあります。

・勤務時間の制約
・人間関係のストレス
・組織ルールへの適応
・成果と収入が直結しにくい
・自由度の低下

特に長年フリーランスを経験した人ほど、自由を失う感覚は強いでしょう。

収入だけでなく、自分の価値観に合うかどうかも重要な判断基準になります。

ネガティブなことばかりではない?AI台頭でホワイトワーカー/フリーランスが退場している裏で起きている変化

AIによって仕事を失う人が出ることは事実です。

しかし社会全体で見ると、別の変化も起きています。

その変化は必ずしも悪いことばかりではありません。

AIに仕事を奪われた人が転職することで人手不足解消につながる

現在、日本では深刻な人手不足が発生しています。

特に、

・介護
・建設
・運送
・製造業
・地方のサービス業

などでは慢性的な働き手不足が続いています。

一方で、AIの影響を受けやすいホワイトワーカーは比較的都市部に集中しています。

もしAIによって余剰となった労働力の一部が他産業へ移動すれば、人手不足の緩和につながる可能性があります。

もちろん簡単な話ではありません。

職種転換には再教育や賃金面の課題があります。

しかし社会全体として見れば、人材が不足している場所へ再配置されること自体は合理的な流れとも言えます。

特に地方企業にとっては、これまで採用できなかった優秀な人材を獲得できるチャンスになるかもしれません。

情報処理では人間はAIには勝てない・・素直にAIに任せることで生産性は間違いなく上がる

少し厳しい言い方になりますが、情報処理能力だけでAIに勝つことは極めて困難です。

・大量の情報収集
・文書作成
・要約
・翻訳
・プログラミング

これらの分野では既にAIが人間を大きく上回る場面が増えています。

もちろん人間には創造性や判断力があります。

しかし、単純な知識処理競争を続けるのは、自転車で新幹線に勝負を挑むようなものです。

重要なのはAIに勝とうとすることではありません。

AIを使い倒すことです。

これまで10時間かかっていた仕事が2時間で終わるなら、その差の8時間を別の価値創造に使えます。

歴史を振り返っても、機械化によって社会全体の生産性は向上してきました。

AIもまた同じ流れの延長線上にあるのでしょう。

個人が大企業並みの力を持ち始める

AIの恩恵を最も受けているのは、実は個人かもしれません。

以前なら、

・記事を書く
・デザインを作る
・動画を編集する
・システムを開発する
・広告を運用する

ためには、それぞれ専門家が必要でした。

ところが現在は、一人でかなりの範囲をこなせるようになっています。

言い換えれば、少人数でも大企業並みの生産性を発揮できる時代になりつつあるのです。

これまで資本力の差で勝負にならなかった個人や小規模事業者にも、新たなチャンスが生まれています。

本当に価値が残るものが見えやすくなる

AIが知識やノウハウを大量供給するようになると、人間に求められるものも変化します。

例えば、

・実際の経験
・人間関係
・信頼
・現場感覚
・行動力
・責任を負う覚悟

といったものです。

AIは知識を提供できます。

しかし最終的に決断し、責任を負い、行動するのは人間です。

飲食店の経営者が持つ現場経験や、職人の感覚、長年築いてきた信頼関係などは、簡単には代替できません。

むしろAIによって表面的な知識の価値が下がるほど、人間ならではの価値が際立っていく可能性があります。

今後のキーワードは地方・複業・ブルーカラー・第一次産業?

地方の価値が見直される可能性

これまで多くのホワイトワーカーは都市部に集中していました。

なぜなら情報や仕事、人脈が東京を中心に集まっていたからです。

しかしAIやオンライン会議の普及によって、その優位性は少しずつ薄れています。

実際、情報収集だけであれば地方でも東京でもほとんど差がありません。

むしろ、

・住居費が安い
・通勤ストレスが少ない
・自然環境が豊か
・地域コミュニティが残っている

といった地方の魅力が再評価される可能性があります。

AIによって知識へのアクセスが平等になるほど、「どこに住むか」の重要性は相対的に下がっていくのかもしれません。

一つの仕事に依存する時代の終わり

AIによって特定の職業が急速に変化する時代では、一つの仕事だけに依存するリスクも高まります。

そこで重要になるのが複業です。

例えば、

・平日は会社員
・週末は副業
・地域活動に参加
・小規模な事業も運営

といった形です。

これまでは一つの会社、一つの職業に人生を預けるスタイルが一般的でした。

しかし今後は複数の収入源や複数の居場所を持つことが、リスク分散として有効になるかもしれません。

特にAI時代は変化が激しいため、「一本足打法」よりも「多足化」の方が安定する可能性があります。

ブルーカラー職の価値が上昇する

興味深いのは、AIによって最初に影響を受けているのがホワイトカラー職であることです。

多くの人は長年、

「肉体労働より知的労働の方が上」

というイメージを持っていました。

しかし現実には、

・電気工事
・配管工事
・建設
・整備士
・設備管理
・各種職人

などは依然として人手不足です。

AIは契約書の要約はできます。

しかし水漏れの修理や屋根の補修はできません。

ロボット技術が進歩したとしても、複雑な現場環境への対応にはまだ長い時間がかかるでしょう。

結果として、現場で実際に手を動かせる人材の価値はむしろ高まる可能性があります。

第一次産業が再評価される可能性

さらに長期的な視点で考えると、第一次産業にも注目が集まるかもしれません。

人間はAIがどれだけ進化しても、

・食べる
・飲む
・住む

ことをやめるわけにはいきません。

農業、漁業、林業は社会の土台です。

これまでは

「きつい・汚い・儲からない」

というイメージを持たれることもありました。

しかし人口減少が進み、食料安全保障の重要性が高まる中で、その価値はむしろ上昇していく可能性があります。

またAIや自動化技術によって作業効率が向上すれば、これまでより参入しやすくなるかもしれません。

2025年の国勢調査で309万7千人(2.5%)減の衝撃

2025年の国勢調査の結果として5年間で日本の人口が309万7千人(2.5%)減少したという衝撃の結果が報じられました。

これがいかに異常なことであるか、いくつか例を挙げます。

・300万人というのは、横浜市(約370万人)にかなり近い規模です。
「横浜市の人口がほぼ消えた」と考えるとインパクトが伝わりやすいかと思います。

・地方県を複数まとめた規模
例えば、鳥取県・島根県・高知県・徳島県を全部足しても300万人前後です。
「県がいくつもまるごと空になる規模」とも言えます。

・世界的には「1つの国」クラス
300万人台の人口の国は普通に存在します。
例えばアルメニアやモンゴルが近い規模感です。

・毎日で割ると異常なペース
1日換算だと、毎日約1700人ずつ人口が減っている計算になります。
これは中規模の高校が毎日1校ずつ消えていくくらいの勢いです。

・純粋な日本人の減少はそれ以上
近年は外国人居住者が増えて日本全体の人口減少を多少緩和しています。
にもかかわらず総人口で309万人減なので、日本人だけで見ると減少幅はさらに大きい可能性があります。

とまぁ、309万7千人という人の規模は、ウクライナ戦争の犠牲者をはるかに超える規模ですので、戦争を行っている他の国よりも戦争をしていない日本の方が国の破滅が進んでいるという見方もできます。

AIやロボットの進歩・普及は人から仕事を奪うというネガティブな面はありますが、この人口の急激減少時代においては、救世主ともいえる技術革新と見てよいでしょう。

AIやロボットに任せられる仕事は任せ、余った人は人口減少で足りなくなった持ち場に移動する。

そうやって社会は上手く回っていくのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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