老後に必要なお金はいくら?フリーランスの60歳までのロードマップ

複業ナレッジ・ノウハウ

どうも40を過ぎ、たるむ皮膚、増えるしわとしみ、せまりくる加齢臭と、これから来る老いとの闘いに向け、気合を入れている山崎レモンサワーです。

 

年々、時間が経つ体感スピードが速くなるという「ジャネーの法則」に言わせば、体感時間的人生の折り返し地点はハタチだそうです。

 

いやー、時間というのはおっとろしぃものですね。一日一日を大切に過ごしたいものです。

 

先日、金融庁が老後に年金と合わせ、2,000万円必要との調査報告書をまとめ、麻生さんが受け取りを拒否したと世間が話題になってましたが、この機会に老後の事、フリーランスとして老後にいかに備えるかというロードマップ的なことを考えてみましょう。

 

年金制度はまず開始当初、年金を払ってないのにもらっている人がいる、いわば自転車操業。
そして、年金制度の大前提は、各世代の人口比率が、変更しない事を全体としてます。それだけではなく、平均寿命や世代別の人口比率は永遠に変わらず、日本の経済が永遠と右肩上がりだというのもの前提としています。
この楽観的な前提が、現在ではすべて覆ってしまっているので、年金はほぼ破綻していると言えるでしょう。

 

というわけで、もらえない年金は払わないで自ら貯蓄・運用するというのが年金に対する正解のスタンスだと思います。(国の方針で、そう簡単には行かなそうですが…)
ちなみにすでに大企業であっても終身雇用制度も崩壊してきており、退職金もあてになりません。

 

では、上記を元に前提を整理してみましょう。

 

1.寿命が伸び、95歳まで生きると想定
2.年金や退職金はあてにならない
3.60歳から必要なお金は、月10万円として、年120万円、4,200万円と試算(年金は含まない)
4.60歳の時点での不労所得、預金以外の保持資産に応じて、必要な預金額は増減される
5.60歳以降も働くことができれば必要な預金額は減らせる

 

実はこれ以外にも、国のインフレ率や経済状況、自身や家族の健康状態に応じて必要な預貯金額は変わってきます。これらをもとに出来るだけ、ここまで準備すれば大丈夫だろうという経済基盤ポートフォリオをデザインしてみたいと思います。

 

ここで重要なのはあくまでも「銀行預貯金額」だけでなく、資産トータルで考えて形成していくという事です。

 

ちなみに自分は現在40歳、何歳まで働くかはフリーランスなので自由(楽しければ身体が動かなくなるまで働く)、家を購入、車無し、預貯金そこそこという感じです。
まずは自分の今後、歳をとるまで、そして老後の働き方について考えてみます。

 

老後の働き方はどうするか?

老後の働き方

自分は今現在、Webサイトの受託制作業をメインの生業としています。積極的な営業はしておらず、知り合いやクチコミ、紹介で来たり、コーポレートサイトをみて問い合わせをいただいています。
案件に対し、ディレクションを行い、デザインからフロントエンド、サーバサイドまで一貫で制作を行い、経理処理から、サービス・商品開発への再投資という経営の中核を日々行っています。
ただWebの受託制作業は、長く考えて、あと十年が限界かなという感じがしてます。

 

自分が仕事を依頼する側にまわったとして、はたして50を超えたおっさんに仕事を出そうと思うかなぁというのが理由です。法人化して経営者として人を雇い、若い人たちにこれらの事を任せて、自分は経営に専念するという方向は考えていません。
自分の働き方は、あくまでフリーランス。自分「個人」で完結する働き方に固執しています。
理由は経営者(組織の社長)よりも、自分の場合はフリーランスの方が幸福度が間違いなく高いと確信しているからです。

 

ということで、Webの受託制作と並行して、それ以外の収益の柱を育てていきたいと思います。

 

たとえば…

・メディア運営、執筆関連で売り上げをたてる
・オリジナル商品を持ちECにて売り上げをたてる
・ゲストハウス運営
・農業
・不動産賃貸
・自動販売機
・コインランドリー経営

 

などなど。それ以外にもアンテナをはって、もっと幸福度の高く、初期投資が少なく、他人からの干渉を受けにくい事業を模索していきます。

 

自分は間違いなく、勤め人に戻ることはありません。
ビジネス上の組織に属する事はありません。あくまで自己完結する働き方を模索します。

 

どうやって資産を形成するか?

どうやって資産を形成するか

金融庁は預貯金にて2,000万やら3,000万が必要で、それらを死ぬまで取りくずすというシミュレーションで報告書を出してきましたが…。そもそも銀行にお金を置いておくことで、何も生み出さないどころか、今のマイナス金利・インフレ推奨政策の現在、価値が目減りしていきます。

 

これをリテラシーの高い人限定ですが、適切なポートフォリオにもとづく投資を行う事によって、長い目で見れば年間4%程度の期待値でリターンが得られます。

 

結論から言うと、米国の大型優良銘柄への分散投資、そして配当を再投資することによる「複利」にて資産を形成するという選択肢です。
個別銘柄が難しい場合は、世界インデックスで大丈夫です。

 

資本主義は制度が崩壊でもしない限り、自己増殖を続けるので、長いスパンで見れば確実に大きくなっていきます。

 

「複利」はアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ仕組みです。長いスパンで資産形成を考えられる人は、この複利での再投資を実施して20年後にはかなり大きな資産を形成できるはずです。

・複利計算用のツール
複利計算&結果表示 -投資運用の目安に-

 

ただ、これもいち早く気づかないと意味がありません。「複利」とは雪だるまだからです。
一年や二年で考えれば金額の違いは単利と大したことはありません。

 

つまり60歳の段階で気づいても意味ありません。
20代のうちにある程度の原資を貯め、複利で回すことができれば、大きな資産が形成できるはずです。

 

金融資産がある程度多くなったら、複利に回す分を、生活費に回してもオッケーです。

 

住居は賃貸か購入か

住居は賃貸か購入か

人生の最適戦略として、賃貸でつっぱしるのがいいのか、早めに物件を購入すればいいのか、購入する場合は戸建てがいいのか、マンションがいいのか…

 

よく日本人は、資産と思い込んで負債を購入すると揶揄されますが、それの典型がこの住居の購入です。
ここで、なぜ「負債」と表現されるのは、購入した瞬間から、評価が目減りしていくからです。しかもローンを組む時点で利子を払い続けなければなりません。

 

この住居問題、購入するのか賃貸で行くのか、購入するならどのような条件なら購入してOKか…などシミュレーションを徹底した上で選択する必要があります。

 

自分は価値の目減りがしにくい物件は積極的に買うべきだと思います。なぜならゼロ金利政策でローン金利が低く、長期的にも金利が急激に上がるとは限らないからです。

 

またフリーランスは、この購入した住所を兼事務所として利用すれば、事務所家賃をまるまる浮かせるどころか、家事按分で住居の購入ローンの何割かを経費に計上する事もできます。

 

この条件はサラリーマンに比べてかなりのアドバンテージがあると思います。

 

今だったら、こんな選択肢もお勧めできます。
二束三文の田舎のボロ物件をキャッシュで購入してリノベーションして住居+ビジネス(民泊・ゲストハウス・カフェを開くなど)としても利用するという選択肢です。
この選択肢は、もう最強です。

 

正直都会であくせく働きたくない人は、これをやるだけで、人生における労働時間をめちゃくちゃ減らすことができます。

 

人生で転落しない「マインドセット」も必要

正直、何億稼いでも、資産を築いても、高級外車につぎこんだり、夜な夜な西麻布や六本木の高級CLUBでたむろしている人達は、奈落の底に片足つっこんでいるといっても過言じゃありません。

 

時代の寵児と言われたカリスマ経営者でも有名ミュージシャンでも、野球選手でも、投資で大失敗したり、犯罪つっぱしったり、薬物におぼれて賠償金で借金まみれになったり、ふとしたきっかけで人生転落する可能性があります。
キーワードはズバリ「強欲にかられた」奴らということですね。逆を言うと「強欲にかられ」なければ、安定度の高い人生を送れるんじゃないかなと思います。

 

ちなみに資産が8兆円以上ある、投資の神様「ウォーレン・バフェット」は高級ブランドは一切、身に着けず、散髪代もケチり、毎朝同じもの(マクドナルド)を食べている。3.17ドル以上の注文はしないという。

 

欲を抑えて、経済合理性の高い行動を延々ととり続けることで、一代にして億万長者になれることを、身をもって証明した人物です。

 

日本は超少子高齢化で人口減時代に突入し、人口ボーナスによる経済の発展は望めません。

 

日本は国として、決して明るくない未来が待っていますが、経済合理性の高い行動を延々と取り続けることができれば、そこまで悲観せずに、充実した老後を迎えられると確信しています。

この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

この記事を書いた山崎岳史個人に仕事のご依頼やご相談、世間話や飲みのお誘いなどがある場合は、コチラまでお気軽にご連絡ください。

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