飲んだくれインタビュー企画:人気沸騰中のイベント「パラキャリ酒場」代表の高村エリナ代表に聞いたパラレルキャリアの必要性とは【part1:オフィス飲み編】

複業実践インタビュー



人気急沸騰中の複業イベント「パラキャリ酒場」の代表高村エリナさんに飲みながら本音を語ってもらおうという企画をノリでお願いしちゃいました!笑
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運営代表である高村エリナさんは、医療系出版社勤務。パラキャリ酒場代表で、編集・広報のプロボノ、講演活動等すでにパラレルワークを実施しています。NPO法人奔流中国でプロボノとして編集を担当した中国辺境旅行記『馬上の旅人』の刊行時には、Amazon海外旅行ランキング1位を獲得。
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■飲んだくれインタビュースタート

中村:今日はお酒を飲みながらのインタビューにお付き合い頂きありがとうございます!今日もお酒の力を借りながらいろいろとお話し聞かせてください。笑

高村:飲みましょう。笑 八海山があるなんて嬉しすぎです。笑

♪~乾杯~♪

中村:僕も実際パラキャリ酒場に参加させて頂きとても楽しいイベントだったのですが、とても活気がある素敵な企画ですね。

高村:パラキャリ酒場を通じて、イキイキ働く人や、やりたいことで稼げる人を増やしたいと思っています。パラレルキャリアを始めようと思ったとき、会社の人には相談しにくいし、周りに実践者がいるとも限らないですし、色々な職種や雇用形態のパラキャリ実践者の話が聞けて、気軽に相談できる場をつくりたいと思っています。

そのための場としてはアットホームな環境を目指しており、お酒を飲みながらざっくばらんにお話ができるような環境作りをしています。

中村:どんな参加者の方が多いですか?

高村:パラキャリ酒場に参加した方からの声を聞くと、やっぱりパラキャリって「会社にばれずにやりたい」っていう人が多いんですよ。会社からの印象が気になる方は多いですね。とは言え関心のある人は多くて、毎回満員になっています。意外と当日参加の方も多くて、主催側としては当日までドキドキだったりしますけど(笑)。

中村:なるほど(笑)。

高村:パラキャリが当たり前になっていくといいなと思います。
1社だけにいるのが当然、生え抜きが偉い、という価値観は人の可能性を狭めると思うので……。

中村:会社に依存するんじゃなくて自分で組み立てる、自分でキャリアをつけようって人が増えていくといいですよね。

高村:はい、パラキャリ酒場が、新しいキャリアを目指す人の背中を少しでも後押しできるようなイベントになればいいなと思っています。

■パラキャリがもたらすシナジー

中村:高村さんにとって、パラキャリと本業のシナジーとは?
お金もやりがいもどっちも大事だし、そこを一致させられたら理想的ですよね。

高村:私にとってパラキャリって「無料の専門学校」というイメージです。
自分でお金を払わずに、いろんな人と出会って学んで実績も積める。副業にすればむしろお金ももらえます。
スクールに通う良さもあると思いますが、元手をかけずにはじめることができると考えると、パラキャリは最高の環境だと思いますね。限りある時間を、ただ消費するのではなく自分のために投資したい人にはぜひオススメしたいです。

中村:確かに実務経験も積めるし、出会いも視野も広がる。これ以上ない学べる環境ですよね。そう考えるとパラキャリって生産性が高いはずなんだけど、やっぱりまだ浸透してないですよね。副業禁止の会社もまだ多いし。企業は外注雇うのに社員には副業許さないとかね。

高村:副業禁止の会社が多いことに加え、やる側も踏み出せていない人が多いと感じています。パラキャリに関心はあるけどやってない人って、「自分なんか」「自分にはスキルがない」とか思ってる人も多いんですよね。みんな何かしら持っているはずなんですけど。
今の会社しか知らないから、そう思い込んでしまう部分もあるのかもしれないですね。自社だと当たり前すぎて評価されないことが他業界では重宝されるスキルだったり、社歴が浅くて自社の先輩と比較すると自信が持てなくても外に出たらすごい人扱いされたり、って話はパラキャリ実践者や転職経験者からよく聞きます。

中村:自分のスキルでお金もらうのが悪い、申し訳ないみたいな考えの人もいますね。
でも無償だと妥協しあって所謂“なあなあ”になってしまったりもするし、自分の責任で自分の価値を決めるのは必要なことだと思いますよね。

高村:副業=隠してやるものってイメージを持ってる人には、「堂々とやろうよ」って言いたいです。副業禁止の会社なら、プロボノなど営利目的ではないことからはじめることもできます。
「本業に支障が出るのでは」と心配する声もあがりますが、それは本人次第で、会社の業務に支障がでない拘束時間・業態を選んで自分で調整すればいいですよね。それに、会社員が社外に出るのはむしろメリットが多いと感じています。外を知ることで、自社や自業界の強みや弱み客観的に認識しやすくなりますよね。人ってついつい隣の芝が青く見えるものですが、外を知った上で自社の良さが分かるとロイヤリティーも高まりますし、弱みや課題が見えたら改善のヒントにもつながるはず。「軸足を複数持っているから、本業でももっと活躍できる」という人が増えて、パラキャリをすることが個人にも企業にもメリットがあるという認識が広まってほしいです。

中村:なるほど。周囲も巻き込みながら、堂々とパラキャリをやれる状況や実力を自分自身でしっかりと整えていく事が重要ですね。実力という観点だと、収入を求めて副業をはじめたけれど単価が安い、やりがいを求めてフリーランスになってみたものの稼げない、という課題にぶつかっている人も多いのでは?

高村:そうですね。稼げるかどうかについて考えるとき、「今の収入」と「未来の収入」という二本のものさしを持つといいと思います。今すぐに収入を得たい人は、好きかどうかややりがいよりも、まずいかに稼ぐかを重視すべきですよね。一方で、安定した本業があれば、未来の収入を伸ばすための試みが自由にできます。「どんな副業・フリーランスが合っているか色々と試す」「今すぐ稼げるスキルはないので、プロボノで実績を積んでおく」など、本業の安定を軸に挑戦できるのがパラキャリのいいところです。
キャリアの見直しを図っている人に言いたいのは、「まず飯は食おうぜ!」ということです。夢を追ってフリーになっても、単価の低い仕事ばかりをやっていると、新しいチャレンジが難しくずっと同じフェーズに留まらざるを得ません。「稼ぐこと」「好きなこと」が一致すればベストですが、一致しないうちは本業で稼ぎながら他で好きなことで稼ぐ道を探すのは手です。

中村:めちゃくちゃ納得です。

高村:最初は無料でもいいのかもしれないですけど、あるフェーズに行ったら、お金をもらうことも大事だなと思います。無料だと「こんなもんでいいか、無料だし」と責任の所在やクオリティが担保しにくいので、プロとプロのやり取りとして仕事を引き受ける方が責任も大きい分得るものが多いと思います。

こういった売値と工数をすべて自分で決めることって、会社員じゃできないことだと思います。すべて自分で交渉をして、自分の責任で決めなくてはいけません。

中村:ほかに、自分で仕事をするにあたり、会社員と違うことはあると思いますか?

高村:情報発信をすることですね。

中村:「自分の責任で決める」「情報発信」これがとても大きなキーワードですね。
と、盛り上がってきましたが、そろそろお酒もたりないので、、、、居酒屋に移動しましょう。笑
高村:あ、じゃあこれ飲みほしちゃいます。笑

【part2:居酒屋飲み編】へ続く

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