努力ではなく場所!?成功は身を置く場所ですべてが決まる・・・フリーランス人生で得た確信を教えます

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

じぶんはフリーランスとして独立し17年が経過しようとしています。

気づけば年齢は46歳・・年があければもう47歳です。

体力や気力の衰えを感じますし、老眼も始まってきています。

しかし今までもがき苦しみながら生きてきた中で得られた知見がじぶんを成長させてくれているのを感じます。

老眼が始まり、膝と腰に痛みを抱え、気力も衰えを見せる中、それでも若い時より幸せであると断言できるのは、人生経験から得られた知見に支えられているというわけです。

そしてそのかけがえのない知見の中から、今日は若いフリーランス志望の人に向けてのアドバイスをしたいなと考えています。

そのテーマが「努力ではなく場所!?成功は身を置く場所ですべてが決まる」になります。

じぶんがたまたま独立したてでフリーランスとしてうまくいったのもたまたま場所がよかっただけです。

そして今、Web系フリーランスとしての仕事から別の生業にシフトしていっているのも、今の場所はじぶんが咲ける場所ではないと判断したためです。

がむしゃらに努力するよりも、適度な努力で成功をおさめられる場所を探してほしい、そんな願いをこめて記事を書いております。

大して努力しなくても成功する人と、血のにじむような努力の末、挫折する人がいる理由

皆さんはマイケル・サンデル教授の書いた『実力も運のうち 能力主義は正義か?』を読んだことはありますでしょうか?

この本は、「能力主義(メリトクラシー)」に潜む問題点を掘り下げた本です。
サンデルは、努力や才能で成功した人が「自分の成功は当然」と思いがちだが、その成功には偶然(運)も大きく関わっていると指摘します。
そして、能力主義が強調される社会では、成功できなかった人が「自分の責任」として過度に自分を責めやすくなり、社会の分断や不平等が深まる危険があると論じています。

「成功=実力」だと考えすぎることの危うさを問い直す本です。

めちゃくちゃ簡潔に要するに、成功は運の要素がでかいから、成功しても調子にのんなし、挫折しても落ち込むなし!という本です。

しかしこれは人生は運ゲーなので努力する価値無し、適当に遊んで暮らしてあとはどうなるか天に任せようというのとは違います。

具体的には成功は運の要素が大きく、運とはいかに自分が咲きほこれる場所に身を置けるかを意味しているので、運をつかみたければその場所で努力するよりも、じぶんがキレイに咲ける場所を探して身を置けという話になります。

日本の努力信仰、諦めなければ夢は叶う信仰の闇

日本という国は自然も豊かで四季があり、ご飯もおいしくアニメや漫画という優れた文化があり治安もいい・・世界各国と比較してもまだまだ裕福な国ですし、この国に生まれ育ったというだけでガチャでいう超絶レアカードSSR(Super Special Rare)を引き当てたといっても過言ではないです。

ただ日本も、手放しで喜べることばかりではありません。

その中でも日本特有の文化・気質・常識に大きな闇があるのではないかと感じています。

そのうちのひとつが、「努力信仰、諦めなければ夢は叶う信仰」です。

まぁこれは日本だけの話ではないかもしれませんが、日本はとかく努力すれば夢は叶う、諦めるのは悪い事という教えが浸透しきっています。

そしてその考えは今回の記事の主眼である、努力なんかするより自分が開花できる場所を選べという考えと真っ向からぶつかります。

もちろん努力や諦めない事にも一定程度、成功の要素が含まれているとは認めますが、自分が開花するのに適した場所でなければ、血がにじむような努力をしたところで無駄に終わる可能性が高いです。

生物はNo.1でなければ生き残れないの真意

日本の植物学者、稲垣栄洋さんは複数の著書の中で生物の世界では、ナンバーワンでなければ生き残れないと主張しています。

ナンバーツーは淘汰されて滅びてしまう。それが生物界の鉄則だと。
しかし、だとすると最終的に最も強い種だけが地球上に生き残ることになるはずですが、自然界はそうなってはおらずたくさんの生物で溢れている。
それはなぜか・・・ナンバーワンになる方法がたくさんあるからだと。

さらに同氏は、
「現在の自然界にいる生物は、ナンバーワンになれる戦略を選んで、特定の場所でナンバーワンになった存在です。
ナンバーワンになる方法は生物の数だけあります。
ナンバーワンになる方法はすべてオンリーワンということです。
逆にいえば、他の生物の戦略を模倣しては生き残れないということです。
オンリーワンの戦略によってナンバーワンになった場所。それが「ニッチ」です。」
と語っています。

これはまさにフリーランス、いやすべての人間が生きていくために必要な生存戦略にも同じことが言えます。

自分が勝てるフィールドでないならば、じぶんが勝てるフィールドに移ろっていく。

要はじぶんが咲ける(勝てる)場所を探し続けることが必要だということです。

競走が激しいフィールドで頑張るということは中国で卓球代表を目指すようなもの

卓球で日本の代表選手が中国の代表選手ではない名もなき無名選手に負けた光景を目にし、中国はどれだけ選手層が厚いんだと衝撃を受けた記憶があります。

それはそうです。

人口でいえば日本の10倍・・・とくに中国は卓球が国技で、老若男女問わず町中で卓球を親しんでいる人が山ほどおり、その平均レベルは日本より高いと言えるでしょう。

最近は日本のレベルも上がってきてはいますが、日本の卓球代表が中国に行っても卓球代表になれるかというと正直厳しいと言わざるを得ません。

卓球を例に挙げましたが、別のスポーツでもそうですし、勉強や芸能・音楽などでも同じことが言えます。

参加者が多く競走が激しすぎるフィールドで、勝ち組になろうとするのは至難の業で、努力が実を結ぶ可能性は低くなります。

しかし同じ卓球をするにしても、中国から別の国に帰化するなどして勝負するフィールドを変えることで代表選手となりビジネスとしても成功している人も多く見受けられます。

要は何をするかももちろん大事ですが、身を置く場所のほうこそ徹底的に吟味すべきなんです。

AIがホワイトカラー人材の最大の競合となった(勝ち目無し)

ひと昔前、ブルーカラー人材がロボットに代替されて仕事を失うとささやかれ、ホワイトカラーは安泰でしかも高収入ともてはやされていました。

たかだか数年で状況は逆転した、ホワイトカラー人材はAIに仕事を奪われ、ブルーカラー人材は空前の人手不足となって高収入を提示されています。

場所を選ぶことを重要視していない人はこれまで通りIT/Web業界を主戦場とし、努力してAIとの競走に勝つと息まくかもしれないですが・・・これは悪手です。

要はもうIT/Web業界はレッドオーシャンを通り越して、地獄の戦場となっているわけです。

そしてこの傾向は今がピークではなく、これからさらに進みます。

見切り早く諦めて別のフィールドに自分のみを移した人が正しい判断だと言えるでしょう。

そこまで努力しなくても勝ち組状態・・イージーモードの場所はある

どれだけ努力に努力を重ねても夢が叶わないフィールドがあります。

たとえばオリンピックやメジャーリーガーを目指すなどはそれにあたるでしょう。

想像を絶する努力に加え、類まれなる才能を備えていたり、両親からの惜しみないサポートが得られ、適切なコーチングをしてくれる指導者に恵まれるなど大きな運が必要にもなります。

可能性を考えればほとんどゼロに等しく再現性はほぼゼロでしょう。

しかし、ここでは世の中の不条理だと言いたいわけではなく、逆のことも言えるということを伝えたいのです。

要はどんなに努力をしても夢が叶う可能性がほぼゼロのフィールドがある一方で、誰しもが実践できる適度な努力、もしくはさして努力を必要とせずともいわゆる勝ち組になれるフィールドも間違いなく存在しているということです。

例えば高齢化に悩まされるド田舎では、ただ若いというだけで救世主、希望の星のようにもてはやされることがあります。

ここでは多くの人に頼られ、少ないライバルの中から仕事を自由に選ぶことができ、ブルーオーシャンの為、高収入も狙えるでしょう。

イージーモードの場所とは、いわゆる需給のミスマッチがおこる場所

昔は芸能人になるというのは非常に敷居の高いことで、一度芸能人になれば多くの収入を得られるのが既定路線でした。

歌を出せばそこそこヒットし多くの印税が入ったものです。(今聞くと何この曲?という曲でもそこそこ売れていました)

今は猫も杓子も芸能人になりたがり、間違いなく競争が過剰となりただ芸能人というだけでは食べていくことができず、生活するにはバイトが必須などとも聞きます。

同じ理由で歯医者や弁護士、美容師なども、なり手が過剰でいわゆるレッドオーシャンでの競走を余儀なくされ、食べていくのが大変な状況です。

弁護士や歯医者なんてなるのが相当難しい仕事なのにもかかわらずです。

いかになるのが難しいかではなく、いかに世間からの承認を得られるかでもなく、いかになり手が少ない市場に身を置くかで仕事は選ぶべきなんです。

言い古されているキーワードではありますが、要はブルーオーシャンに身を置くというのが、これまで以上に大事になってくるということです。

石の上にも三年は悪手・・・諦めるなら早ければ早い方がいい

石の上にも三年という言葉を、入社後すぐに会社を辞める若者などに年配の方がよく説教していますが、これは本当に的を得たアドバイスなのでしょうか。

もちろん何かを成し遂げるには、長い年月をひとつのことに打ち込まねば大成するものではありません。

しかしなり遂げるに足る仕事やライフワーク、趣味というものは決して多くありません。

もし何のスキルも身につかない単なる理不尽ブラック企業(石の上)に、3年も我慢して居続けることに意義はあるのでしょうか?

人生、とくに有意義なことに力を注げる時期というのは決して長くありません。

3年という貴重な時間をそんな無意味なことに割かないでください。

「石の上なら3秒」というイメージで、無価値な場所からは秒で逃げてください。

移動してみないとわからない・・じぶんの花が咲く場所はどこか?

じぶんが力と時間を注ぐ場所はどこなのか?

それは正直、実際に身を置いてみないとわかりません。

つまりさきほどの「石の上」に、一度たりとも身を置かないで済むことは考えずらいです。

そして実際に力と時間を注ぐに足る素晴らしい場所を見つけたとしても、時間の経過とともに状況は変わっていき価値ある場所ではなくなるかもしれません。

つまり昔のように終身雇用のようにひとつの会社、ひとつの生業に固執せずに常にじぶんが身を置くべき場所を探して動き続けるのが良い時代になったと言えるでしょう。

上手くいかないなら努力するより場所を変えろ!

事業自得や自己責任、日本だと成功していないのは本人の努力が足りないからだという考え方が主要です。

ですが、成功がほとんど運によって左右されることは多くのエビデンスから明らかになっていますし、その逆の人生が挫折続きで上手くいっていないのも運の要素が大きいと言えます。

そんな時必要なのは、さらなる努力ではなく身を置く場所を変えるという行動です。

もちろん変わった先で、必ず成功するとは限りませんが、結局、自分が咲き誇れる場所を探して移動するということは、上手くいっていない場所で努力を続けるより何倍も成功確率を上げられる行動なんです。

状況は変わり続ける・・身を置く場所を転々と移しつづける生き方

それにしても変化の激しい世の中です。

ようやく天職と思える働き方が見つかったと喜んでいたとしても、テクノロジーの進化や国の政策変更などで急に仕事が無くなったということが頻繁に起きています。

昨今の高性能AIの台頭も多くのホワイトカラーの職を奪う状況になっています。

そして安泰と呼ばれるような仕事はなくすべての人にとって他人事ではなく今後も翻弄され続けていきます。

そしてそのリスクヘッジとしての生き方が、身を置く場所を転々と移しつづけるというものです。

ひとつの働き方・住居地・ホームグラウンドにこだわるといたずらに疲弊し、人生の幸福度を大きく下げることになります。

人生の中で大きな変化が何回も起きるということをあらかじめ前提としたうえで、柔軟に本拠地や働き方・職業を移ろっていくことがむしろデフォルト、賢い選択となった世の中と言えるでしょう。

リスクヘッジのための身を置く場所を複数用意する生き方

大きな変化にさらされ自分の仕事が奪われてからようやく重い腰を上げるのでは正直遅すぎます。

順境の中にいながら、次の逆境に備える意味で、複数の場所に同時並行で身を置いておく・・・いわゆる複業ワーカーのような働き方・生活を実践しておくことをおススメしています。

キーワードは上手くいっている時に行動を起こす点です。

これだけ変化が激しい世の中では、順境はずっと続かないと肝に銘じましょう。

これからの日本でイージーモードとなるおいしい「場所」

かつて軽視されていたブルーカラーワーカーがもてはやされ、かつて上級職とされたホワイトカラーワーカーがAIに仕事を奪われ人手あまりになり大量失職・・・数年前には想像もつかなかったわけですが、事実です。

これからの日本でも、今は見向きもされていない場所・フィールドが脚光を浴びる日が近いうちにくるかもしれません。

それは限界集落のようなド田舎であったり、高齢化にあえぐ自治体であったり、滅びゆく伝統工芸であったり、不人気産業であったりさまざまです。

農家などは今まさに脚光を浴び始めているフィールドですね。

競走すること自体が悪手・・・競走は避けて避けて避けまくる

結局、仕事や人生において成功・勝ち組とは言えないまでも、ハードモードではなくイージーモードで幸福感高く生活をするためには、努力ではなく場所を選ぼうということを伝えてきました。

そして「場所を選ぶ」ということの真意は「競走しない」ということです。

誰しも「競走に勝つ」ことがもてはやされているのに対し、競走に勝つよりも断然、「競走しない」ことを選んだ方が賢いということです。

これは確信です。

世間は勝者が好きなので「競走に勝った人」への評価が高いです。

しかし「競走に勝つ人」を目指す人は間違いなく人生ハードです。

人からの評価など無視して「競走しない」ことを選んだ人は再現性の高いイージーモードの人生を歩める可能性が高いです。

世界は広い・・・じぶんがそのままで輝ける場所が必ずある

もちろん場所を移せば万事解決とまで言うつもりはありません。

移った場所がさらに過酷で自分が活躍できないという状況も往々にしてあるわけです。

天職と一緒ですね・・転職すればするほど条件が良くなるわけではありません。なかには転職大失敗という経験もすることでしょう。

いやむしろ場所を移すことで、状況が好転する可能性は状況が悪化する可能性よりも低いかもしれません。

しかしそれでも手間を惜しまず勇気を持って場所を移す決断をして行動を起こした人には必ず気づきやリターンがあるはずですし、一度や二度の失敗にめげずに場所を移し続ける人には必ずナチュラルな自分で輝ける場所があると断言します。

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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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