才能なし・学歴なし・コネなし・お金なし・・・何も持たざる者のフリーランス生存戦略

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

YoutubeやTwitter、InstagramなどのSNSを眺めていると、インフルエンサーばりに活躍されているスーパーフリーランスの方の活躍が目に入ってきます。

多くのメディアに露出して多くのフォロワーを獲得している人や、すでにビジネスで一山あてて大きな資産を築いた人、いくつものビジネスを展開して秒単位のスケジュールをこなしている人、有名人や有名経営者と関係を持ち大きなプロジェクトに参加している人、東大や海外の有名大学を出て有名企業で活躍した後に独立した天才頭脳の持ち主・・などなど

こりゃ、到底じぶんにマネできるわけがない、勝負になるわけがない、フリーランス諦めるか・・・となる気持ちよくわかります。

わたしも持たざる者側ですから。

才能も学歴もコネもお金も良い外見も何も持っていませんでした。

今日は才能無し・学歴なし・コネなし・お金なし・・・いわゆる何も持たざる人がどうやってフリーランスとして活動していくかという、いわゆる弱者の戦略の話をしていこうと思います。

結論から・・・持たざる者の戦略は圧倒的数の試行回数

フリーランスというのは職人でもあり、経営者でもあります。

個人一人の力でお金を稼ぐというのは並大抵のことではありません。

よくネット上の情報ではWeb制作やブログ・Youtube・アフィリエイト・せどりなどでお金を稼ぐなどとベタ(安易)な手段でフリーランスが開始できる類の情報が散見されますが、それで長く食べていけるのは100人中5人もいないでしょう。

べつにサラリーマンのほうが、簡単というつもりはありません。
(じぶんはサラリーマンは過酷で無理でしたし。)

ただフリーランスとして長く活躍するには、よほどの戦略と適切な努力と、運、じぶんの適性を見極める自己分析力など、条件がばっちりかみ合わなければ難しいということです。

じぶんには何もない・・ただそれでも、どうしてもフリーランスとして活動したいという人たちへの戦略指南という形でお話していきます。

まずは成功している人たちのノウハウ系発信はすべて無視する

じぶんはSNSなどで、フリーランスとして成功している成功者や、インフルエンサーに影響されてマネをすることは悪手だと断言します。

インフルエンサーや成功者が発信している情報には、基本再現性が無いからです。

あたかも、インフルエンサーや成功者が実践した方法を真似すれば成功するような語り口で情報を発信していますが、これを鵜呑みにするのは時間と労力の無駄遣いになる可能性が高いです。

理由は、多くの成功者やインフルエンサーの成功は「運」によってもたらされたからです。

なぜそう言い切れるかは、マイケルサンデル教授の「実力も運のうち 能力主義は正義か?」を読んでみてください。
成功とは運によってもたらされると腑に落ちると思います。

マイケル・サンデル教授は、著書「実力も運のうち 能力主義は正義か?」で、成功は努力と才能だけでなく、運や環境、他者のサポートなどによっても左右されることを論じています。
サンデル教授は、ハーバード大学で政治哲学を専門とする哲学者・政治学者・倫理学者です。共同体主義(コミュニタリアニズム)の代表論者として知られており、NHK教育テレビ(現Eテレ)の「ハーバード白熱教室」でも人気講義を行っています。
「実力も運のうち 能力主義は正義か?」では、次のような考え方を述べています。
努力と才能で成功できるという能力主義(メリトクラシー)は、自己責任論と表裏一体で、格差と分断を引き起こしている
能力主義的な信念は連帯を妨げ、成功者と社会の恵まれないメンバーとの間で分断を生んでいる
自分の運命は偶然の産物であることを認め、謙虚さを持つことで、冷酷な成功の倫理から脱却できる

ちなみに大きな成功は「運」による要素で決まりますが、世の中には再現性の高い、努力と適切な戦略で掴みとれる小さな成功もたくさん存在します。

人のマネでは、基本成功しない理由

そして再現性を高めるには一見、成功者のマネをすればいいと考えがちですが、ここに落とし穴があります。

まず大きな成功は基本「運」の要素によってもたらされるので、大きな成功をおさめた人のノウハウを参考にしても再現性はゼロです。

また成功のノウハウはその時点では旬が過ぎていたり、同じく多くの人がマネをして参入しライバルが増えすぎたことによりレッドオーシャン化するなどで、同じように成功することはまずありません。

これが人のマネをすることでは、基本成功しない理由です。

成功者のマネをして儲けようとする人は、情報商材などを買わされてカモにされるのがオチでしょう。

ビジネスの基礎的な知識や大前提、マインドセットなどは他の人を見本にしてもいいと思いますが、何の業種・職種で、何を商材に扱って商売すべきかなどは自分にあったものを自ら見出すしかないでしょう。

たくさん失敗を繰り返さないと何で成功するかわからない

多くの人は仕事で成功して稼ぐということはいかに失敗をしないかが一番大切だと勘違いしています。

しかし、実際には失敗経験を重ねて、そのたびに改善が行われビジネスは洗練されていきます。

つまり失敗することは当たり前で、それを大前提のもとに失敗しては軌道修正や改善を重ねて成功に近づいていくわけです。

もちろん、では、わざと失敗しようというのは違いますが、最善をつくしても最初は失敗ばかりだということは初めから覚悟しておいた方がいいでしょう。

さまざまな仕事に手を出すうちに自分の得意や適正、フィールド、狙い目のエリアなどがわかってきます。

当初は想像していなかった内容の仕事で大ブレイクすることになることもあります。

才能・学歴・コネ・お金は無くてOK・・・ただ体力だけは無いと無理

才能・学歴・コネ・お金がどれだけあっても上には上がいる

才能・学歴・コネ・お金がどれだけあっても、上には上がいるので自分が身を置くフィールドを誤れば、順調に稼ぐことはできません。

逆に才能・学歴・コネ・お金がなくても、ブルーオーシャンで適切な場所に身を置き、適切な戦略の元、努力をすれば誰でもフリーランスとして稼ぐことはできます。

このことから、大事なのは稼ぐには人との競争に勝つことよりも、競争せずに稼げるフィールドを見つけることということがわかってきます。

競争しても疲弊するだけ・・・競争に勝つことが良しとされる日本の闇

日本の教育というか、日本社会の価値観というか、一般常識というか、とかく競争に勝つことが良しとされる風潮があります。
(なにも日本だけとは限りませんが・・・)

ビジネスでの大成功や、スポーツ・芸術・研究分野などでの大成功は、競争に勝つことで得られますが、この競争での勝者というのはほんのほんの一握りです。

成功者の陰で、その数百数千倍の人たちが競争に敗れて、成功を諦めています。

成功を目指して敗れた人はあたかも成功した人より努力が足りないと見られ、成功した人は誰よりも努力をした人と世間では見なされることも非常に危険だと感じています。

何が言いたいかと言うと、競争に勝つことは運の要素がめちゃくちゃ大きいので、競争に勝つことを目指すことに執着することは危険だよということです。

とかくフリーランスで稼ぐということも競争に勝つことで活動が続けられるという側面もありますが、競争を避け自分なりのブルーオーシャンを見出すのがベストアンサーです。

そもそも成功はすべて運!?マイケルサンデル博士の本は絶対読め

大きな成功は基本、「運」です。

そう言い切ると、大谷翔平やスティーブ・ジョブズも運が良いだけなのかよ!?とクレームが届きそうですが、あえてここはイエスと回答させていただきます。

大谷翔平が戦争のない時代に、豊かな日本で、恵まれた身体で理解のある両親のもとに生まれ、幼少期に野球に巡り合い、素晴らしい恩師のもとで野球を学べたということがどれだけ天文学的な確率の運の良さなのかわからない人はいないと思います。

紛争の絶えないアフリカの貧しい国に生まれたら野球どころではありませんし、そもそも野球の無い時代に生まれたら、それこそ才能の活かしようがありません。

何も大谷翔平が運がいいだけで、努力をしていないというつもりはありません。

血のにじむような努力がなくては、あんな成功はありえません。

ただ、それでも血のにじむような努力は多くの人がしています。

血のにじむような努力と天文学的強運がかみ合わなければ成功は掴みとれないということです。

これは、何も野球などスポーツだけの話ではなく、ビジネス・・フリーランスの仕事でも同じことが言えます。

運の要素が大きい、競争での勝利、大成功などは目指さずに、再現性が高いアプローチで競争をせずに、小さい成功を手中におさめるのが大切なんです。

試行回数が一番大事・・・ということは一番大事なのは「体力」

成功はどうやら「運」というのは、ある程度の人生経験をふんでいると気づいてくることだと思います。

成功の要素が「運」なのだとしたら、一番大切になってくるのは「試行回数」です。

一番最初の行動でいきなり成功をつかむなんてことは、相当な強運が必要になりますが、ある程度の成功であれば圧倒的な試行回数を実施すればかなりの確率でささやかな成功を手に入れることができます。

大事なのは試行回数を増やすということ、そして試行回数を増やすには、「体力」が何より大事になってきます。

日本全体は人手不足なのにWeb系フリーランスは人余り・・・需給のミスマッチを把握しろ

正直、今現在、われわれWeb系フリーランスの就業環境は厳しいと言わざるを得ません。

日本で唯一の人余りの場と表現されるくらい、Web系フリーランスは有り余っているのが現状です。

日本全体としては少子高齢化の影響でどこも人手不足なのにも関わらずです・・・。

Web系フリーランスは初期投資もほとんどいらず、参入障壁が非常に低い(誰でもすぐになれるため)ため、今の状況が起きたことは想像に難くありません。

AIの台頭で、今までWeb系フリーランスが担っていた仕事がAIに奪われているという背景もあるでしょう。

レッドオーシャン(供給過多の場所)で頑張っても稼げない

いかに優秀で高度なスキルを持ったWeb系フリーランスであったとしても、競合が激しく多いレッドオーシャン(需要に対して供給過多の場所)で働いても、待っているのは疲弊と挫折、そして絶望です。

逆に言うと大したスキルが無くても、他に誰もサービスを提供する人がいない場所(ブルーオーシャン)では、じぶんが自由に価格を設定でき、おもしろいくらい稼げてしまうということです。

何ができるかよりも、結局は需給

要はレッドオーシャンに身を置かず、いかにブルーオーシャンに身を置くかが大事ということです。

良く言われてることで当たり前といえば、当たり前のことなんですが、それがほとんどの人は実行できていません。

需給に徹底的にこだわって仕事をするということは、基本的に成功者の成功体験・成功ノウハウを参考にしている時点であまり賢いとは言えません。

人のマネをするということは、その時点でレッドオーシャンに飛び込むようなマインドだからです。

人手不足の場所に身を移そう

仕事で何をやりたいかというのは、本当に大切にすべきことではあるのですが、すでに多くの人がやっていて人が余っていて誰からも必要とされないというのは本当に苦しいことです。

じぶんが必要とされるという状況に身を置けば、その必要とされることが自分のやりたいことに自然となっていくはずです。

まずはアンテナを張って人手不足の場所(ブルーオーシャン)を探すことからはじめることが道を開くことになります。

No.1でなければ生き残れない植物の世界を参考にする

生物の世界ではNo1しか生き残れないという鉄則があります。

「ガウゼの法則」の法則とも言います。

この鉄則はビジネスを考えるうえでも非常に重要で、自らのスキル・サービスがNo.1になれるフィールドで勝負することがいかに重要かを示しています。

何も持たない弱者であってもNo.1になれる場所はある

そんな自分にNo.1になれるスキルや知識なんてないよと思われるかもしれません。

そんなことはありません。

活動するエリアを限定するだけで、No.1になれることは多いです。

例えば野球の実力も日本で競争すれば、他に凄い人が山ほどいますが、海外の野球などほとんど認知されていない国であれば、野球の第一人者として、野球で仕事をすることができるかもしれません。

エリアを限定するだけでなく、興味のあること得意なことを、自分発で編み出したオリジナルなもの、それらを組み合わせたもの・・・これらを駆使してNo.1になれるもの(競合がいないもの)で勝負をすることが、何も持たない弱者であるフリーランスの戦略となるでしょう。

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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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