【イベントレポート】旅するようにパラレルキャリア byパソナJOB HUB×パラキャリ酒場

複業イベント

あなたのNo.2、ジョンマッツーこと、松下(@your_no2)です!

突然ですが皆さん、自分の故郷や好きな地域のお仕事をしたいと思いますか?

僕の地元は熊本ですが、生まれ育った故郷で仕事をしてみたいと思いつつ、東京での仕事も楽しいのでなかなか悩ましいです!

理想は、東京で仕事をしながら地元の仕事もパラレルキャリアでできると良いとこどりで最高なのですが、そんな都合の良い働き方なんてあるわけないですよね〜┐(´ー`)┌

・・・と思っている矢先に、「旅するようにパラレルキャリア byパソナJOB HUB×パラキャリ酒場vol.15」という素敵なイベントがあるとの情報が!

なんでもパラレルキャリアで旅をするように働いている方々から、地域で働く魅力や戦略をお酒を飲みながら聞けるというイベントとのこと。

これは行くしかねえ!(お酒も飲めるし)ということで、イベントに参加してきました。

イベント風景
会場は満員御礼!幅広い年代の方が参加されていました。
パラキャリ酒場だけにたくさんの種類のお酒がありました。テンションあがります。

イベント情報

■イベントURL
https://travel1003.peatix.com/

■主催者情報
(株)パソナ JOB HUB
都市部のビジネスマンと地域のマッチングサービス「JOB HUB TRAVEL」等を運営。 (https://travel.jobhub.jp/)

パラレルキャリア研究所
副業解禁時代の働き方パラレルキャリアについて本音で楽しくトークする「パラキャリ酒場」を運営。

■タイムスケジュール
19:30~20:50 旅する4人のパネルトーク
20:50~21:00 トラベラー登録説明
21:00〜21:30 懇親会

登壇者のプロフィール

パラレルキャリアで都市部で働きつつ地域での活動も積極的にされている、主催者のパソナJOB HUBの亀井さん、柚木さん、加形さんが登壇し、パラキャリ酒場代表の高村さんがモデレーターを担当されていました。

亀井 諭
1990年生まれ。大学在学時にクラウドソーシングに興味を持ち、2014年に人材の企業である株式会社パソナに入社。入社後3か月で親会社の新規事業の担当として地方へ赴任し、会社や事業の立ち上げなどを実施。2018年より現在のパソナJOB HUBにジョインし、2019年4月より旅するように「はたらく」をコンセプトにした、JOB HUB TRAVELや#複業活動(関東経済産業局)、ご縁むす部(中小企業庁)など、複数の地域にて「地域×複業」をテーマにした事業に取り組んでいる。京都と東京の2拠点生活中。

柚木 理雄
株式会社Little Japan代表取締役、NPO法人芸術家の村理事長、中央大学特任准教授、Localist Tokyo共同代表ほか京都大学卒業後、農林水産省に入省。2012年NPO芸術家の村を立上げ空き家を活用した場づくり・コミュニティづくりを開始。2017年「地域の資源を活かした事業をつくる」をミッションに株式会社Little Japanを創業。シェアハウス、カフェ/バー、ゲストハウス、セレクトショップ等や月1.5万円〜のホステルパスで全国のホステルに泊まり放題になる「Hostel Life」を運営。
2019年4月に中央大学に地域の資源を活かしたビジネスを学生と村が連携してつくる講座が新設されることを受け特任准教授として着任し同講座を担当。

加形 拓也
広告会社のコンサルティング部門で未来のまち・ライフスタイル・テクノロジー起点の事業・サービス開発を行うサービスデザインチームのリーダー。自治体顧問や大学院でのまちづくり研究なども行っている。サービスデザインとまちづくりのフリークで、これまで訪ねた国は100カ国以上。世界一周も3回。家族での世界一周や、東京と三浦半島との2拠点居住、富山でのゲストハウス運営など、とにかく多動、とにかく実践をモットーに活動中。この夏はクライアントと旅をしながら未来のサービスをつくる「多動型開発」も実践。面白い人・うまいもの・楽しい唄と踊りとの出会いが無上の喜び。 <著書・寄稿> 『テクノロジーロードマップ マーケティング・流通編』(日経BP社) 『地域と一緒に長く歩む クリエイターの関わり方』(宣伝会議)

高村エリナ (モデレーター)
出版社に勤務しながら、イベントプロデューサー、情報発信に関する講師・コンサルティングの副業を実践中。
NPO法人奔流中国にて、代表の著書『馬上の旅人』の編集を手掛けた際には、amazonカテゴリランキング1位を海外旅行ほか3部門で獲得。
パラキャリ酒場を2018年7月に立ち上げ、全国100回開催を目指してお酒片手に奮闘中。パラレルキャリアをはじめたい方向けの実務講座「ゼロイチ予備校」、パラレルキャリアで広報・地方創生に取り組みたい方向けの「秘境PR部」も展開。
「秘境PR部」においては、長野県下高井郡、岐阜県飛騨市、神奈川県三浦市にて、広報用の写真やドローン撮影、地元の方との交流会、などを展開。NHKにて飛騨の鮎釣りの様子も放映。

また今回、本園大介さんが、グラフィックレコーディング(ビジュアル版の議事録)を担当されていました。

本園さん自身も会社員として、新規ビジネス開発部で働きつつ、グラフィックレコーディングの活動もされている方です。お名刺も交換したのですが、その場でかわいいイラストまで書いていただけて感動でした!

旅する4人のパネルトーク

登壇者の3名とモデレーターの高村さんとで、旅するように働くことのメリットや実践するポイントなどについてパネルトークが行われました。

パネルトークの内容は、本園さんが作成してくれたグラレコにすんご〜く、わかりやすくまとめていただいております!

・・・とこれだけだと、仕事しろと怒られてしまいそうですので、パネルトークの内容を抜粋してご紹介します!

「旅するように」が加わるとパラレルキャリアの幅が広がる

最初のテーマは、「旅するようにパラレルキャリア」を実践することのメリットについてでした。モデレーターの高村さんから、旅するように働くことのメリットを登壇者の3名に問いかける形でパネルトークがスタートしました。

柚木さん:
・「旅するように働く」というのを「地方の仕事をパラレルキャリアとしてやる」と捉えるならとてもメリットがある

・都市部での仕事はやめたくないという理由で、移住を断念している人が多い。地方の仕事はどうしてもボリュームが少なくなりやすく、仕事の単価も安くなりがちなため、東京で仕事を持ちながら、地方で活躍する選択肢も良いと思

・地方としても人が少ない分、活躍してくれる人を求めている。「地方には仕事がない」は勘違いで、仕事自体はたくさんあるがやる人がいない状態。そのため地方の企業にとってもメリットがある

亀井さん:
・「旅するように」という言葉が加わると、パラレルキャリアの幅が広がる

・東京でパラレルキャリアとなるとできることから探し始めがち。結果、やっていることが普段の仕事とあまり変わらないと感じてしまうこともある。地方でも働くことでよりやりたいことに近いことができることは働く側のメリット

・自分たちの当たり前を地方で展開すると地方企業の業務を大幅改善することができる場合も多い。例えば、地方だと社内コミュニケーションは電話が中心という場合も多いが、そこにチャットツールの提案をするだけで、社内の雰囲気がガラッと変わることもある

加形さん:
・場所を移動するだけで、単純に楽しい。違うところに行くことで、おいしいものも食べられるし、それだけで十分なメリットだと感じる

・地方に出向いて仕事をすることは、まっさらな自分に向き合うことができる。結果、自分の働いているカルチャーを変えることにつながる。実際、地方の仕事の経験でこれまでと違う新しい考えを持つことができるようになり、東京での仕事もうまく行くようになった

旅するように都市部と地方で働くことは、働く側はだけでなく、地方の企業にとってもメリットが大きそうです。

また、「旅するように」というキーワードがパラレルキャリアに加わることで、これまでパラレルキャリアに興味はあるけど、なにをしたいかわからない、という人にとって最初の1歩を踏み出す選択肢にもつながるのではないかと個人的に感じました。

地域に入り込んで仕事をするには、その地域に住む人との連携が大事

旅するように働くのはメリットがたくさんありそうです。では、どうすれば旅するように働くことを実現できるのでしょうか。メリットの紹介の次は、「旅するように働く」を実現するためのポイントについてお話がありました。

亀井さん:
必ず地域のキーマン、共感していただける方に会うこと。どうしても都会から来た人と見られてしまいがちなので活動に共感してもらい、仲間として受け入れてもらうことが大切

加形さん:
まずは少なくともその地域のことが好きであることと、その理由をはっきり持つことが大切。どこの地域でも良いわけではなく、「この地域が好きだから」でないと意味がない。

・移動しながら暮らすにしても人には時間に限りがある。限りある時間で何ができるか把握しておくことも大事

柚木さん:
新しい地域でなにかをはじめるときには、その地域に住んでいる人と一緒に進めることが大切。その方がその地域の中で既に動いてることや、地域で生活する中で、色んなことを考えている人が必ず存在する。そのため、関わってくれる人のやりたいことも実現していくように動いていけるとよい

高村さん:
・地域だと「そこに受け入れられてハッピー」ってなるのが当たり前だと幻想を思い浮かべてしまうあまり、移住に失敗する人もいる。都市部の人が地域で働くことに全員が賛成してるわけではないというのも意識しつつ、地域でどんなことにコミットするかを考えていく必要がある

確かに都市部で働きながら地域で働くには、その地域で働く人との協力が不可欠ですよね。そのためには、自分が好きな地域、共感してくれる人と一緒に働くことは確かに大切ですね!

旅するように働くことは選択肢の1つ

パネルトークの最後のテーマは、旅するように働くのは一般的になるのか、それとも一部の人にとっての働き方になるか、についてでした。

亀井さん:
・全員が旅するように働く時代がくるかはわからないが、肌感覚では、特に地域という分野に興味がある人は多い印象。好きな地域やその地域に住んでいる好きな人のために会社や組織を超えた働き方をする人は増えていくように思う

柚木さん:
選択肢のひとつになると思う。様々なツールが発展しているため、以前より自由にできることも増えてきている。結婚など制約があって地方で働くことを諦めている人も、「自分ってこうしたいよね」という気持ちを持って考え直してみるのも良い

加形さん:
・自由に働ける環境が整ってきている分、何がしたい、どうしたい、誰と一緒にいたいなどをある意味突きつけられる環境になってきている。これからは「君はどうしたいの?何に興味があるの?」って遅かれ早かれ聞かれる時代になる。その時に様々な仮説を持って動き回っていることは大切だと思う

これからは、旅するように都市部と地方で働くことも選択肢になっていきそうですね。

ただ、自由に働けるようになるということは、自分でやりたいことを決めるということ。今のうちに小さくでも様々な働き方、仕事にチャレンジして自分のやりたいことを見つけることも大切になっていきそうです。

懇親会で参加者に話を聞いてみました

パネルトークのあとは、参加者との懇親会がありました。せっかくなので僕も参加者と交流してきたのですが・・・

・システムエンジニアをしながら、中小企業診断士をしている人
・東京で働きながら、大阪でイベントスペースを運営している人
・編集者兼、セラピスト兼、PRプランナー兼、合コンマスターな人(個人的に合コンマスターがめっちゃ気になります)

といった、バラエティゆたかな人が参加されていました。複数の仕事をする、パラレルキャリアという働き方は以前より普及してきたなという印象です。

一方で、

・学校でデザインの勉強はしているが、地方での仕事へのつなげ方がわからないし、知り合いもいない
・地方で働くことのメリットはわかったが、自分の仕事はアナログな部分も多く、自由に働くのは難しそう

といった声も聞きました。

今後、パラレルキャリアで旅するように働く人を増やしていくためには、

・新しく学んだことが地方の仕事に直結しやすいサービスの充実
・都市部と地域で働く事例を増やし、新しい働きかたの選択肢として、働く側、企業側への意識を変えていく活動

の2つが重要になってくると感じました。

まとめ

以上、今回は「旅するようにパラレルキャリア byパソナJOB HUB×パラキャリ酒場vol.15」のイベントレポートをお届けしました。

パラレルキャリアは都市部を中心に徐々に広がってきていると感じますが、イベントで話があったように、どうしても自分ができることを中心にを考えてしまいがちです。

自分のやりたいことを実現するため、新しい可能性を見つけるためにも、パラレルキャリアで都市部と地域を旅するように働くのも選択肢として考えてみると良いかもしれませんね。

主催企業のパソナJOB HUBでは、都市部のビジネスマンと地域のマッチングサービス「JOB HUB TRAVEL」を展開されています。もし、旅するように働くことに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!

■JOB HUB TRAVELのサービスサイト
https://travel.jobhub.jp/

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