【必見】フリーランスになった後に待ち受ける「3大落とし穴」とは~お金・時間・精神を豊かに働くために~

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ウィズパラ代表の中村です。ウィズパラを運営しているParaWorksでは、複業メンバーやフリーランスの方々とのネットワークを活かし、企業クライアントから頂く課題・プロジェクト毎に支援チームを組成するサービスを提供しています。
クラウドディレクター

そんな背景で、毎週のようにフリーランスの方々と新しく繋がりをいただいたり、業務依頼のための面談させていただく機会が多分にあるんですね。なのでフリーランスの方からのお話を伺う中で共通の落とし穴といいますか、“あるある”な失敗パターンが見えてきたのでこの記事にまとめてみたいと思います。
業種や業界に関係なく、全般的に共通の内容かなと思いますので、これからフリーランスになる検討をされている方や、すでにフリーランスとして活動中の方に向けて少しでもお役に立てれば嬉しいです~。

フリーランスの3大落とし穴
・パターン①独立バブル後に稼げない落とし穴(お金編)
・パターン②上司不在で自己管理できない落とし穴(時間編)
・パターン③下請け構造から抜けだせない落とし穴(精神編)

パターン①独立バブル後に稼げない落とし穴(お金編)

これは敢えて言う必要のない内容かもしれませんが、稼げない構造について少し分解しながら考えていきたいと思います。まず、フリーランスになる決意をされるくらいですから、当然にこれまでの仕事の実績や評価が一定以上あり、当面の案件も確保できているという状態が前提です。サラリーマン時代には結構イケてる評価だった事でしょう。

有難いことに、「独立をしました~!」なんてSNSで発表した瞬間から、友人や過去の取引先から応援のメッセージと共に案件をいただける事は良くあるもの。いわゆる“ご祝儀案件”というやつですね。目の前にドバっと案件依頼がきて、しかも基本的に売り上げがダイレクトに自分の収入に直結する訳ですからテンションMAX、アドレナリンドゥバー状態になるかもしれません。

ただ、このオープン景気はある時期を境にピタッと無くなります。(もちろん本当に素晴らしいサービスを提供されていて、実力で案件が増え続けるフリーランス1年目の展開もあり得ますが、そういったごく僅かなエリートさんはこのフェーズの落とし穴は無視して次の項目からどうぞ♪)
収入 引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」

フリーランス白書2019によれば、フリーランスの年収のボリュームゾーンは200万~400万となっています。勤務時間が短い場合もあるのでこの金額が高いか安いかは状況にもよりますが、その売上がどのような経緯で生まれているのかというデータが非常に興味深いのです。

仕事の獲得経路 ほぼほぼが自分の人脈経由と、過去の取引先からなんですね。これはどういう事かというと、“ご祝儀案件”のオープン景気が終わったら、ネタが枯渇しちゃう可能性が非常に高いという事です。そしてその後は自分自身の営業活動で案件を獲得する必要が増していくという事です。技術者であれば、サラリーマン時代は会社として営業する部隊があり、「役割分担として自分は制作やモノづくりに専念できていた」という事を強烈に意識されられる時期です。

そして理想としては、一つの案件が終わったら新しい案件を紹介してもらい、数珠繋ぎのように仕事が回っていく事なのですが、自分のスケジュールにぴったりとハマる案件が常に生まれ続けるという事も現実には難しいでしょう。つまり、フリーランスとして活動していくためのコアスキルに加えて、「案件を獲得し続ける力」が必要になります。

自分自身でセルフブランディングを高める事も重要でしょうし、セールスパートナーとの提携も良い方法かもしれません。ウィズパラにワーカー登録をしていただければ、あなたのスキルやビジョンに沿った案件のご紹介も可能ですので是非登録してみてくださいね。
ワーカー登録ページ

課題

パターン②上司不在で自己管理できない落とし穴(時間編)

さて、バリバリ案件をまわし収入の不安はないぜ!というあなた!・・素晴らしい(*’▽’)♪
そんな優秀なあなたとビールを一緒に飲みながらお話しがしてみたい!ぜひ直接メッセージ下さい。笑
中村和也の自己紹介ページ

フリーランスにとって次の落とし穴は「自己管理」です。
もっと言えば、“上司が不在でも自分を律する”という環境です。

案件が多く目の前に存在するという事は、同時に事務作業、経理作業などの雑務も同時多発テロ状態だという事ですよね。誰かに頼みたいけど人を雇うほどでもない。デリケートなお金管理の部分を他人には預けられない。(僕の場合は嫁には経費の内訳を見られたくない(*´Д`)汗)。こういった悩みもサラリーマン時代には他の部門、他の社員がサポートしてくれていました。

とはいえ、こうした雑務はまだましな方でして、日々の仕事の中で必要不可欠なものばかりですので、自分自身に対して強制力も働きます。めんどいけどやんなきゃな~といいつつタスク化して潰していけます。

しかし“上司の不在”はもっと深刻です。目標の管理、時間の管理、行動の管理、意識の管理、こういった管理を上司は無料でやってくれていたんです。昔は嫌いだった上司も自分を管理してくれる無料ツールと考えればめちゃくちゃありがたくないですか?それでもやっぱり嫌いという方も多いかと思いますが、嫌いな理由は「自分を管理してくるから」だったのかもしれません。

例えば、
・決まった時間に出社する必要がないから、朝の時間がルーズになる、夜更かしになる。
・毎月のノルマがないから、積極的な外交が減った、無くなった
・強制的な勉強会などがなくなり、新しい知識やスキルアップの機会が減った
という悪循環が生まれていないでしょうか?

フリーランスという働き方を選択される方は、やはり自分の価値観に沿った働き方や時間の使い方を重視されているかとは思いますが、本当に自分の将来に向けた日々の時間の使い方になっていますか?“自由という名を語る怠惰”に貪られていませんか?今一度自問自答してみてもよいかもしれません。
僕自身も、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言われていた20代に、当時逃げたかった上司、先輩がいました。その頃の上司、先輩の存在による強制力が、成長の種を蒔いてくれてくれていたといま改めて実感します。

筋トレをする際にも、自分一人でジムに行くのと、トレーナーやコーチがいて正しいフォームと自分の限界に適切な負荷を与えてくれる存在がいるのとでは成果は大きく変わってきます。

フリーランスになり、その上司(コーチ)が不在になる訳ですから、自由と引き換えに、管理するのは全て自分自身という“不自由”も得ることになるのです。

横文字にすればセルフマネジメント。自分自身のライフプランから日々の目標を明確にして、現状とのギャップや課題を埋める行動を自分に徹底させる事が非常に重要です。
しかし、頭でわかっていても行動を継続する事は難しいので、そんな時におすすめ本をいくつかご紹介します。

・人生を変える行動科学セルフマネジメント
・フリーランスと研究者は宣言するとうまくいく 時間が自由に使える“はず”のあなたのためのセルフマネジメント術
・マインドセット:「やればできる!」の研究

また、自分一人で仕事を続けていくと孤独感や情報鮮度の低下も課題になるので、そういった意味でフリーランス同士の繋がりやチームでのプロジェクト参加もぜひ視野に入れてください。ウィズパラで繋がったワーカー同士で既に多数のプロジェクトが走っていますのでその輪に加わっていただく事も歓迎です。

パターン③下請け構造から抜けだせない落とし穴(精神編)

さて、収益も安定し自己管理もばっちりだぜ、というあなた。激レアな強者です。ウィズパラに成功体験の記事を寄稿お願いします。。。m(__)m

フリーランスになり、経済的な自由と時間的な自由を勝ち得たとすればそれは一見大成功している状態に感じるかもしれません。しかし、ラスボスがまだ待ち構えているのです。それは精神的な自由、つまり健全な精神状態で日々過ごせる状態かどうかという視点です。

その精神的な自由を阻害する大きな要因に「下請け構造から抜け出せない」事があげられます。下請けで仕事をいただく事自体はなんの問題もありません。自分の意志でその状態から抜け出せない事が大きな精神的負担を伴う事になりえるのです。

例えば、毎月の売上が同じ100万円の2人のフリーランスの方がいたとしましょう。
・Aさんは、1社から90万、1社から10万円
・Bさんは、5社から20万円ずつ
Aさんは90万円の1社の売上がなくなってしまうと生活が一気に苦しくなってしまいます。よって、無理難題を言われても断れない状況や、自分の理念や思想に反する仕事であっても引き受けざるを得ないかもしれません。これはサラリーマン時代より厳しい精神的負荷がかかります。サラリーマンであれば、ちょっとやそっとの業務の遅れやミスに対してすぐにクビを宣告される事はありませんが、フリーランスの場合はクライアントの意向次第で即解約というのは日常茶飯事だからです。

一方、Bさんは1社が解約になっても、全体の売上の20%減にとどまりますので、慌てることなく次の案件を探す事ができます。あえて1社契約を減らして時間のゆとりを増やす選択肢もあるかもしれません。

ここで大切なのは、仕事は発注するほうも受注するほうも対等のパートナーであり、主従関係で進めるものではないという事です。Bさんの状況であれば、自分の意志で仕事を選び、パートナーを選択することができますが、Aさんの状況では1社のクライアントと主従関係にならざるを得ない構造になっています。

発注する企業側が、単に安く仕事を発注したいがためにフリーランスを活用する選択をしているケースも実際にはあるでしょう。また、発注先と良いパートナー関係の上で仕事をいただいていた場合であったとしても、発注先の経営状況の変更に伴う契約停止も当然に起こりえます。つまりは、どのような場合であっても、収入源が1社に偏っている状況は非常に危険なのです。

こうした状況を回避するために、Bさんのように収入源が分散している状態は、大きな精神の安定を生み出します。また、現在の労働に対して収益が入る仕組みから、徐々に過去の仕事で収入が蓄積される仕組みを育てる事も大きな安定に繋がります。
例えば、①毎月WEB制作を50万円×2本で100万円の収入で、②WEB制作50万の売上が50%の場合と、過去に制作したWEBの保守管理で毎月50万円入る仕組みの違いです。②の後者は仮に体調を崩して1ヵ月制作ができない状態でも50万円の収入が安定しています。いわゆるスポット収入よりもベース収入の比率を高めるという作業です。


以上、お金・時間・精神の3つの側面からフリーランスになった後に待ち受ける失敗パターンをまとめてみました。いかがでしたでしょうか?
これからフリーランスになる方はぜひ上記の3つの視点を参考にしていただければと思います。また、すでにフリーランスとして活動されている方も、自分の現在の状態を紙に書きだすなどして可視化させながら、収入源の比率やスポット収益とベース収益の比率などを確認して次の改善策を考えてみてください。自分一人で考えるのに行き詰まったら中村までご連絡いただければWEBチャットでの気軽な相談も受け付けています。

最後になりますが、これだけいろいろ書いておいて、ぶっちゃけ一番大事なのは“健康”です。 健康が無くなると働けませんし、お金があっても人生を楽しめません。フリーランスというよりも人生で一番大切な“健康”を失ってしまう事が最大の落とし穴になりますので、いくら仕事が忙しくてもお酒を飲み過ぎてストレス発散せず、適度な運動・良質な食事と睡眠を大切にしましょうね!(・・・と、飲み過ぎで肝臓をやられている自分に言い聞かせて締めさせていただきます。。。(*’ω’*)汗)
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