「つくって人をしあわせにする」

というビジョンのもと、ものづくりが大好きな仲間たちと開発に励む会社、『mofmof inc.』

「週2.5日」や「4時間/1日」といった新しい働き方を取り入れ、複業ワーカーでも働きやすい環境づくりをしています。なんとメンバーの多くがフリーランスなのだとか。

どんな働き方ができるのか、また実際に働いてみてどうなのか、会社設立時のお話など、代表・原田さん、フリーランスエンジニア・岩崎さん、広報・高梨さん、の三方に伺ってきました。


福利厚生に「もふもふ手当て」……?

——mofmof inc.には、どのようなサービスがあるのでしょうか。

広報・高梨さん(以下、高梨):mofmof inc.では、主にWebサービスの開発を承っています。「月額制開発チームレンタル」という完全受託型で開発しているのが特徴です。その他にも、人に代わって社内問い合わせを対応する“人工知能チャットボット”「My-ope office(マイオペオフィス)」などのシステムも運用しています。メンバーの9割がエンジニアという社内構成で、わいわいものづくりを楽しみながらやっています。

——mofmof inc.は、新しい働き方を応援していると伺いました。詳しく教えていただけますか?

高梨:はい。フルタイムだけでなく、「週2.5日」「4時間/1日」という働き方が可能です。時差勤務もできますので、満員電車を避けられるよう遅めの時間に出社・退社したり、逆にお子さんの送迎のため、ちょっと早めに出社して早めに帰宅するという方もいらっしゃいます。

また、毎週火曜はリモートワークの日にしており、各自出社せず自宅やコワーキングスペース等で作業できます。これは、台風など悪天候時にも全員が柔軟に自宅作業に切り替えられるよう、会社設立時から試験的にやっている取り組みですね。

海でリモートワークする様子。

実は、現在のメンバーは正社員として働いている方より、フリーランスで参画いただいている方のほうが多いんです。エンジニア不足が嘆かれる昨今ですが、技術書を出版しているような優秀なエンジニアが集まっているのは自由な社風のおかげかもしれません。

働き方にも柔軟性を持たせ、フリーランスでも働きやすい環境を目指しています。最近は、福利厚生も充実してきました。

——どのような福利厚生ですか?

高梨:たとえば、メンバーのスキルアップを応援するため、エンジニアが自分のWebサービスを作ることに対する補助制度があります。Webサービスを開発・運営するために必要な資金(サーバー代など)をmofmof inc.が負担しています。「自分で何かつくってみよう」と思ったときに、障壁になるものはできるだけ取り除き、スキルアップのチャンスを増やしてもらいたいという思いで、この制度を設けました。

動物とふれあい、もふもふする体験に手当がでる「もふもふ手当」。
「もふもふ手当」は、もふもふできる物でも適用されるとか!

その他にも、書籍購入手当や、もふもふ手当などがあります。非常に個性的な社名なので(笑)、そこに愛着を持ってもらえたらいいなと。あとは月一回の無料マッサージ。マッサージ師さんに直接オフィスに来ていただき、マッサージを受けたい人は自由に受けることができます。

——フリーランスで参画されている方も、個人でやっているだけではなかなか得られないようなメリットが提供されているんですね。

高梨:まだ少しずつ制度をつくっている段階ですが、メンバーが楽しく働けるよう、これからどんどん増やしていく予定です。

仲間と働くことで技術的な視点が広がる

——では、これからは、実際にフリーランスで働かれている、エンジニア・岩崎 大輔さん(以下、岩崎)に話を伺いたいと思います。岩崎さんが、mofmof inc.で働かれるまでの経緯を教えてください。

エンジニア 岩崎 大輔さん

岩崎:大学卒業は、ソフトウェアエンジニアとして、10年間ひとつの会社に勤めていました。その後フリーランスという形で独立しちょうど1年経った頃、フリーランスが集まる勉強会で原田(mofmof inc.・代表)に出会いました。フリーランスとしてどのように働いていくか話をするうえで意気投合し、現在はほとんど丸々1週間こちらで仕事しています。

——mofmof inc.のどのようなところに魅力を感じ、参画されたのでしょうか?

岩崎:「月額制開発チームレンタル」という仕組みは、受託開発の中ではけっこう特殊なんです。受託開発は、依頼者と制作者の距離感がどうしても遠くなりがちな構造になっているのですが、mofmof inc.の場合は、そのふたつが常にパートナーとして直接コミュニケーションをとりながら仕事を進める形式なんですね。

フリーエンジニアをやっていると、直接お客さまと対話しながら開発していくケースが少ないんです。つくりたいっていう人が目の前にいると、それに答えたいと思うのがある意味エンジニア魂で(笑)。お客さまと関係性を築き、モチベーションを保ちながら仕事ができることに魅力を感じて、ここで働くことに決めました。

——なるほど。他にも、フリーエンジニアが抱えてしまう悩みや課題の中で、mofmof inc.で解決できることはありますか?

岩崎:先ほど言ったこととつながりますが、フリーランスって孤独な作業になりがちなんですよね。何かしらの組織の中で仕事をするので、本当の意味で独りになるってことはないと思いますが、ただ依頼に対してひたすらアウトプットするという孤独な作業なんです。

エンジニア作業風景。同じ意識を持った仲間たちと働ける!

mofmof inc.では、同じような境遇を持つ仲間がフリーランスとして何人もいて。仕事自体は、お互い別々の案件をこなすこともありますが、技術的なことで困ったらすぐに相談できたり、良い影響を受けたり。同じ意識を持つ仲間と、チームとなって働けるというのはメリットが大きいです。

——実際に働いてみて、何か良い変化はありましたか?

岩崎:エンジニアとしての技術的な視点が広がったかなと思います。自分だけで仕事をしていると、どうしても好きな分野だけを見てしまうことが多いのですが、他のエンジニアたちと昼食をとりながらラフに話をする中で「そういう考え方があるんだ!」とか「その方法もいいな」って、興味の幅が出てきました。あとは、育児仲間が増えたことでしょうか(笑)。同じように小さいお子さんがいるエンジニアがいるので、パパ友として些細な育児話ができてうれしいです。

ものづくりの楽しさを最大化する

——では最後に、mofmof inc.代表・原田敦さん(以下、原田)に話を伺います。原田さんももともとフリーランスでエンジニアをされていたとか。どうしてmofmof inc.を設立したか、またそのときどんな苦労があったかも教えてください。

エンジニア兼代表取締役  原田 敦さん

原田:はい。3年間の会社員生活を経て独立し、その後4年はフリーランスエンジニアとして仕事をしていました。

仲間を募って僕を含め3人のフリーランスで仕事していたのですが、取引するにはどうしても法人格が必要なことが出てきます。でも、法人の代表になると、現場で働けなくなる可能性があります。僕自身ものづくりが好きなエンジニアだったので迷いました。法人化するか、エンジニアとしてやっていくかの二択で悩んだ結果、その先の伸び代を考え、まだ未知の領域である法人化を選ぶことにしました。

そうして2年は問題なくやれていたのですが、僕以外全員フリーランスみたいな状況でやっていると、再び困ったことが出てくるんです。フリーランスのエンジニアは、案件に対して仕事をすることが主なので、会社に関わる総務的な作業や営業などはすべて僕ひとりでこなす必要がありました。自分もエンジニアとして案件を持ちながら、開発相談を受けたり、お客さまから呼ばれたり、というので手が回らなくなってしまって。

——それが最初の壁だったんですね。

原田:人を増やすにも、自分しか採用に関われる人間がいなかったので、当然、採用している余裕はなく……。加えて、当時、立ち上げたばかりの新規事業もありました。毎日「明日までにつくらないといけないのに、まだ何もやってない!」みたいな感じで。

それが転換期だったんだと思います。自分で全部やろうとする限り、これ以上やりたいことを前に進めることはできない。だからどうにかして、他の人に任せられることは渡していこうと仕事を振り分け始めました。現在も自分がすぐに手一杯になるのは変わらないんですが(笑)。そうなる毎に新しいポジションを入れて、という風にやっています。

自由に手にとれる技術書。

——現在、会社を運営する上で、悩む点や苦労されていることはありますか?

原田:今はおそらく時代的にエンジニアが足りていない状況だと思います。案件はたくさんあっても人手が足りない、というのはよく言っていて。

mofmof inc.の開発スタイルでは、個人が求められる能力がどうしても高くなってしまいます。エンジニア自身が主体となって、プロジェクトを進めるプロマネのようなポジションになるので、ただつくれるというスキルだけではなかなか仕事を回せられないんですね。

なので、“ちゃんとした人”を見つけ、確保できる仕組みを作ることにはやはり苦労しています。常に良い仕事ができることが、開発会社の価値になります。そういう意味で、一気に人数を増やすことはできないので、ひとりずつ相性を見ながら妥協せず採用に取り組んでいます。……大変です!(笑)。

——なるほど。先ほど足りなければ新しいポジションを入れるとおっしゃっていましたが、妥協せず採用をする中で、間口の広さも持たせているんですね。

原田:そうですね。最近は未経験の人も入れてみよう、という動きがようやくできるようになってきました。即戦力のある人だけでやろうとすると、業界的にも先細りになってしまいます。新しい人を育てることも開発会社のひとつの役割だと思っているので、そこはやっていきたいですね。ただ、「スキルは高くないけど、まあいっか」みたいな広げ方はしません。技術が好きで「ものづくりがしたくてしょうがない」みたいな、一緒に成長していけそうな人は大歓迎です。

社内勉強会の様子。

——mofmof inc.の今後の展望を教えてください。

原田:働き方を柔軟にしていくっていうこともあるんですが、僕が一番やりたいのはものづくりの楽しさを最大化することなんです。

今mofmof inc.がやっている「月額制開発チームレンタル」の仕組みは、従来型の開発スタイルよりも建設的でものづくりがやりやすく、お客さまにも喜んでいただけるのでとても気に入っているのですが。その反面、技術的なリスクをとったチャレンジをする場がなかなかありません。それをもっとできるようにしたいなと思っています。

僕自身もそうですが、みんな会社ビジネスとは別に、それぞれつくりたいものを自主的にどんどん作っています。そのなかで芽がでそうなものをある程度見極めて、会社でたとえば金銭的だったりマーケティング的なフォローができればいいですね。

自分がつくりたいもので食べていけるようになることが理想です。お金を稼ぐのも大事ですが、とにかくものづくり自体が「とにかく楽しい!」っていう環境をつくりたいな、と考えています。

——ありがとうございました!

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