Webディレクターって何してる人?実はめっちゃ稼げるWebディレクション

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100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

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Web制作とひとえにいっても、工程は多種多様で、おもに個別の工程に特化して従事する職人気質のフリーランスから、制作チームのマネジメンをトする側のフリーランスなど実にたくさんです。

たとえばWebデザイナーであったりWebエンジニアであったり、Webマーケターであったり、Webライターであったりします。

今日はその中でもディレクション業務をメインでこなす、Webディレクターに脚光をあてて、その業務内容や、Webディレクターへのステップアップの仕方などを解説していこうと思います。

Webディレクターの業務内容

そもそもディレクター(ディレクション)と言うのはどのような仕事のことを指すのでしょうか?

よくテレビ制作の現場でも、AD(アシスタントトディレクター)や、D(ディレクター)や、P(プロデューサー)とかよく聞きますよね。

Wikipediaで調べると、D(ディレクター)とは

制作物の作品としての質に責任を持つ者のこと。
その責務を全うするために、企画・立案・制作に関与して業務全般をつかさどる場合もある。

とあります。

Web制作現場では、最終的な作品の出来栄えに責任を持つべき人で、必要な人員配置やスケジュール管理他、作品を完成させるために必要となる全ての作業・人員を手配して責任を持つ人となりますね。

さらに工程をこまかく具体的に見ていきましょう。

企画・提案

クライアントのビジネスにメリット(利益)をもたらせるであろう企画を練り、提案する工程です。

規模の大きな案件ではWebディレクターではなく、Webプロデューサーが専門で担当する事もありますが、Webディレクターが担当する事もありますし、厳密にどこからどこまでの範囲を担当すべきだと決められているわけではなく、より広範囲に制作工程までカバーするWebディレクターもたくさんいます。

この企画・提案は、もっとも上流の工程であり、基本的には下流工程から長年の下済み経験を経て、ようやく従事が可能な業務とも言えます。

また経験だけではなく、ある程度のセンスが無ければ、企画の提案が通ったとしてもビジネスが不発に終わり、クライアントからの不評を買う恐れがあります。

工程の中では、責任が一番重い代わりに、多くの利益をあげるためには、この工程次第っといっても過言ではななく、成功させられることができれば、報酬にも跳ね返ってくるでしょう。

クライアントとの打ち合わせ・ヒアリング

実際に受注してからの打ち合わせ・ヒアリングもあれば、引き合いの段階で行う打ち合わせ・ヒアリングもあります。

この工程は仕事の契約を獲得する上でも、未然にトラブルの芽を摘むという上でも、非常に重要です。

売上・利益の源泉を創出するのが「企画・提案」工程であるとすれば、「クライアントとの打ち合わせ・ヒアリング」工程は、先方の発注判断へのダメ押しであったり、その後の案件を円滑に進めるための下準備とも言えます。

大成功を収めるより、致命的なトラブルを回避することを何より重要視している慎重派フリーランスの自分にとっては、もっとも重要視している工程で、この工程がぬかりない人材は非常に信用がおけますし、外部パートナーでWebディレクターに依頼する際には、この工程の能力が高い人を主に選んでいます。

逆にクライアント側の要因で、円滑にこの工程が遂行できない場合は、案件を断ることもやむなしという判断でいます。

ちなみにこの工程も、前項の「企画・提案」工程と同様、ある程度、上流の工程に位置し、下流の制作現場の知識や経験を経た上で、クライアントとの折衝を経験するようになり、その経験を豊富に積み重ねてようやく円滑に行えるようになってくるものです。

Web制作のスキルはあるが、この工程が苦手という職人気質のフリーランスは、もっぱら制作に専属すべく、Webディレクターになる道を捨て、制作専門の外部パートナーとしての立ち位置のみで、仕事を回す戦略も有効です。

制作工程のメンバーのアサイン

小規模のWebサイトを作ったりなど、小さい案件であればひとりフリーランスが打ち合わせから制作、プロジェクト管理まで全て一貫で行う事は多いですが、ある程度、規模の大きい案件では、各工程ごとに分業しなければ、案件を完遂させることはできません。

Webデザイナーやライター、プログラマーやデータベースエンジニア、イラストレーターに動画編集者、Webマーケターなど各工程のプロフェッショナル達のスケジュールを確認し、手配するのはWebディレクターの役割です。

いきなり知らないクリエイターにオファーを出しても、都合よくメンバーに加わってくれることは稀なため、日ごろから優秀なクリエイターたちにコンタクトをとり、いざとなったら協力してくれるように関係を構築しておく必要があります。

またWebディレクターによって、仕事のやりやすさや提示できる勤務条件などに大きなバラつきがあるため、他のクリエイターにとっても優秀で良心的なWebディレクターといかにパイプを作り、信頼を勝ち取るかが、その後の事業の成功をうらなうといっても過言ではありません。

プロジェクト管理

各工程が予定のスケジュールどおり進行していて、プロジェクトが問題なく完遂するかを管理するのもWebディレクターの大事な役割です。

プロジェクトが炎上して納期内に制作できなかったり、チーム内で問題が発生し、別のメンバーをアサインしなおさなければならなかったりなど、突発的なトラブルにも対応する必要があります。

プロ野球チームで言えば、まさに監督の立ち位置なので、やはりWebディレクターはプロジェクト内でもっとも責任の大きいポジションと言えるでしょう。

責任が大きく、プレッシャーものしかかりますが、別の言い方をすれば権限も大きく、この工程でつんだ経験は、自分がフリーのクリエイターになったのちも、多くの仕事を獲得して、ビジネスを飛躍させるのに役立ちます。

運用開始後のサイト運営・更新

Web制作の仕事をしているとわかりますが、単発の制作案件よりも、制作後の運用に携われることのほうが継続的な大きな収入源になります。

ビジネス(もちろんクライアントの利益も)を考えた時、サイト制作後の保守・運用も含めて携わることがいかに重要かという事です。

そして更新作業やバックアップ保守などの運営もWebディレクターが必要な施策と人員を手配してまかないます。

優秀なWebディレクターにしごとやお金は集まる

クライアントとの折衝はすべてWebディレクターが対応するため、案件の成功を通じて信頼関係が構築された際は、その後、新規の仕事の相談は当然のごとく、そのWebディレクターに向かうようになります。

とくに規模が大きい案件や技術的に高度な案件をさばけるWebディレクターは重宝されます。

それほど、多くのクリエイターとのパイプを築いていたり、案件の遂行にどのようなスキルが必要かを一瞬で判断する判断力、そして予定通り案件を進めるために高度なマネジメント能力が求められるからです。

Webディレクターは当然制作現場のスキルや事情に精通しているので、制作工程に従事したことのない、営業職よりも発言力や立場が大きくなることもザラで、そこでの経験はその後のキャリアに大きく貢献してくれるでしょう。
フリーランスとして独立するには、理想を言えば制作会社でWebディレクターとしての経験をふんだあとが良いと言えるでしょう。

逆にクライアントから直接依頼を獲得するのが苦手なデザイナー、イラストレーター、プログラマー、マーケターは、継続して仕事をふってもらえるWebディレクターとのパイプをいかに増やしていくか、またはエージェントに登録してエージェント経由で仕事を獲得するのが現実的な戦略となります。

優秀なWebディレクターになるためのアクションプラン

一生、クライアントとからまずに、下流工程のみ職人のようにこなしたいという働き方もありますが、平均的なWebケイクリエイターは経験に応じて、徐々に上流の工程に携わるようになります。

責任も裁量も報酬も大きくなるので、優秀なWebディレクターになりたいという人は少なくないはずです。

下済みで経験をつむ・・・いきなりWebディレクターにはなれない

Webディレクターになりたいと思っても、新卒の人がいきなりなれるわけではありません。

Webディレクターになるには、まずは下流の工程での豊富な実務経験が必要不可欠です。

まずは上流に立って俯瞰で見る訓練より、制作工程の実務を積みましょう。
それはWebデザイナーでもWebエンジニアでもWebマーケターでもOKです。

下流の制作工程にメンバーとしてアサインされ、多くの制作案件をこなすうちに工程全体がどのように動いていくのかを、だんだん俯瞰で見れるようになってきます。(つねにアンテナをはっていないとダメですが)

受けた指示を何の疑問を抱くことなく、淡々にこなすのではなく、Webディレクターとクライアントでどのようなやりとりがあって、このような現場への指示となっているのかなど、常に経緯を観察するようにしましょう。

Web制作に携わる様々な工程のクリエイターたちと親睦を深める

より上流工程のポジションに移行するには、プロジェクト全体を俯瞰で見れる必要がありますから、自分が従事する工程以外の工程についても実情を把握することが求められます。

その場合は、すべての工程を実際に経験してみるのも大事ですが、それには多くの労力と時間も必要になりますので、もう少し手軽な入り口として、別の工程を担当するクリエイターたちと親睦を深め情報交換をして、どのような業務内容なのか?苦労すべきポイント、やりやすい仕事・やりにくい仕事などの情報を得る事です。

いずれWebディレクターになったときのために、優秀なクリエイーターとパイプを築いておくという意味でも、Web業界のクリエイターと積極的に仲を深めておくことが大事になります。

上流工程のしごとを観察する

いくら下流工程といっても、プロジェクト全体を俯瞰で見れるようになるためには、上流工程でWebディレクターがどのような仕事をしているか日ごろから観察しておくのが望ましいです。

要件の変更や追加を求められた時、単に不満をいだいたり、追加の作業費をお願いするだけでは、成長はありません。

まずクライアントとWebディレクターの間でどのようなやり取り・経緯が存在しているのかを把握するように努めましょう。

そうしていると、Webディレクターの影の努力やスキルが見えてくるようになります。

とくにコミュニケーションスキルなど、目に見えないスキル、教材などで学習できないスキルに注目するようにしましょう。

自分が大好きなプログラムやデザインの工程をじっくり取り組めるのは、優秀なWebディレクターが要件をとりまとめ、トラブルを未然に防いでくれているおかげかもしれません。

また、長年、多くの案件に従事し経験を積むうちに、ダメなWebディレクターの例というのも、数多く見かけるようになります。

そんな時は、Webディレクターがダメな時は案件がこんな風に炎上するんだと反面教師として利用しましょう。

Webディレクターに必要なスキルを精査して足りないスキルを身につける

Webディレクターには、ひとつの能力・スキルが突出していればいい訳ではなく、幅広いスキルが必要になります。

・コミュニケーション能力(飲みにケーション能力)
・ヒアリング能力
・企画力/提案力
・言語能力/ボキャブラリー能力

などのヒューマンスキルから

・メンバーアサイン能力
・進行管理能力
・予算管理能力
・問題発見/問題解決能力

などのマネジメント能力

・Webデザインの知識
・プログラミングの知識
・Webマーケティングの知識

などWeb制作下流工程のノウハウ

など広範囲のスキルが要求されます。

まわりに人が自然と集まるような、器量の大きさなど天性の資質とも呼べる資質も出来れば欲しいところですが・・・それは望みすぎかもしれませんね。

実際にWebディレクターとしての看板を掲げる

大手の制作会社などでは、ある程度、経験を積めばWebディレクターというポジションに据えてもらい活躍することができますが、フリーランスで活動を続けていくなかで、そろそろWebディレクターとしての業務をはじめてみたいと思った場合には、まず多くのクライアントに自分を知ってもらう必要があります。

まずは、ポートフォリオサイトや、セルフプロモーションサイト、SNSやブログなどで自身の活動や実績をアピールする事からはじめましょう。

自分が優秀なWebディレクターであることを、PRする力というのも、Webディレクターとして必要なスキルになりますから、ここでうまく新規の引き合いを獲得できないようでは、まだまだWebディレクターとしては半人前という事なのでしょう。

クライアントを発掘する

フリーランスとして長年、Webディレクション業務をやってきて、思ったことは、お客さんに喜ばれる良い仕事ができた場合は、そのお客さんが誰かに紹介してくれたり、新しい仕事をふってくれたり、じつに仕事がつながることが多いという事です。

これは、営業活動にリソースを割かなくても、本業をしっかりこなしていくことが、そもそも営業活動となって、仕事がつながっていくことを意味しています。

まったくの新規のクライアントとの仕事は、仕事の進め方などで、まだお互い信頼関係が醸成されていませんので、多くの懸念点が存在しています。

一度、確実に信頼関係を構築した相手(得意先)からの紹介やクチコミ経由の仕事をしっかり育てていくという営業方針が確実になります。


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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