フリーランスの赤裸々お金事情!?ベテランフリーランスがお金について話します

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

今日はみんな大好き「お金」をテーマとして話していこうと思います。
単に「お金」だと広範囲なので、フリーランスとして一生働くうえで、どのようにお金と向き合っていくのが賢いかという視点で話ていこうと思います。

よくあるマネーリテラシー向上系、自己啓発系にあるようなありきたりな話ではなく、フリーランスとして生きてきた中で感じた独自の視点で話していきます。

サラリーマンではFIREは無理、FIRE目指すならフリーランス一択

最近はFIRE Financial Independence, Retire Early(早期リタイヤ)達成への行動がブームになっていますね。
要ははやめに経済的に自律して若くしてリタイヤを目指そうというムーブメントです。

現代、社会はそれほどストレスフルで、経済的に自律できて老後まで生活費などの不安が無くなれば、とっとと仕事を辞めたいという人が多いのでしょう。

こんな世知辛い世相ですので気持ちはわかります。

ただ、平均的なサラリーマンではFIREを早期に達成するのはほぼ無理です。

では、フリーランスならFIREに確実になれるかと言うと、それも間違いです。

ただ、間違いなく言えるのはサラリーマンよりはフリーランスの方が、早期にドカンと一財産築くチャンスがあるということです。

インセンティブの少ないサラリーマンでは、フリーランスよりリスクが少ない分、若い時期に大きく資産を伸ばすチャンスが無いんです。
安定と引きかえに大きなリターンも見込めないというわけです。

フリーランスには一生のうちで、ある時期どかんと稼ぐチャンスがおとずれる

これは実体験ですが、自分のようにフリーランスとして13年もがむしゃらに活動していると、ある時期、大きなビジネスチャンスにめぐり合う時期がおとずれるものです。

そのチャンスをモノにできるかどうかは、日ごろの準備次第と運にもよるのですが、大きなチャンスをモノにする事で、20代や30代でFIRE達成をすることも充分に可能だと考えています。

若くしてFIREが達成できれば、好きな仕事だけするもよし、不労所得から得られるお金だけで生活し、毎日、好きな事をして過ごすも良しです。

今まさにブラック企業の社畜として苦しんでいる人にとってみれば、垂涎の的のような状態です。

このように自分のビジネスを持つという事は、ビジネスチャンスをモノにする事で、自分の時間を切り売りする仕事では到底つかめないお金を手に入れるチャンスがあるということです。

フリーランスだったらサラリーマンの2倍は稼いでないと危ないと思う理由

チャンスがあるということは、もちろんリスクもあるといことです。No pain No gainというやつですね。

若くしてFIRE達成することができるチャンスのあるフリーランスですが、それでも日本人は圧倒的にサラリーマンを選択します。

それは、やはり安定していないというフリーランスのリスクを過大に評価するためでしょう。

事実、いったんFIREまで資産を蓄積できて、その後も生活レベルを上げずに生活できるのであれば、安泰ですが、多くのフリーランスは稼ぎが増えるに応じて、生活レベルが向上し、固定費や浪費による出費が増える傾向があります。

そしていつまでも続くと思った、好条件の案件が、ある日唐突に終わりを告げる事によって、一気に廃業へと追い込まれる。

そんなフリーランスがあまりに多いんです。

感覚的には、フリーランスだったら月々安定した収入が突如途絶える事を想定し、平常時、少なくともサラリーマンの平均月収の2倍程度は稼いでおきたいところです。

歳をとったら人的資本はほぼゼロ・・・その前に人を使う側に回るかFIREを達成する

いったい、フリーランスは何歳まで稼ぎ続けられるのでしょうか・・・。

サラリーマンであれば、仕事で大変なヘマをうたない限りは、60歳前後の定年まで給料をもらう事ができますが、フリーランスはそうはいきません。

もちろん業種や職種にもよるでしょうが、はたして60歳まで働けるか、仕事にありつけるか・・・非常に不安に感じる部分ですね。

加齢とともに、もちろん人的資本は低下していきます。
体力・判断力・記憶力・気力・バイタリティ・容姿の端麗さ・コミュニケーション能力、あらゆる能力が衰えていきます。

人を雇って使う側にまわれば、仕事がなくなるということはありませんが、人を雇うという事は、さらに大きなリスクにもなりうり、人の人生をも背負うわけですから、社会的な責任も大きくなるという事です。

できれば、人的資本が充実している30代、40代までに、FIREできる水準まで、資産を蓄えておき、その後はリスクをコントロールしながら、働くというのが理想になります。

現代は昔よりハードモードではあるが・・・お金を使わなくてもすむようにもなってきた

あきらかに昔より税金も年金や保険料などの社会保障費が上がっています。

それでいて日本の会社の給料は何十年も前からいっこうに上がっていません。

これは諸外国と比較しても日本だけの異常事態といえます。

おそらく数十年後は、先進国と言う肩書すらはく奪されることも予想されます。

とまぁ、暗くなるようなことばかり、申し上げましたが、日本は長期化するデフレのおかげで、最低限の生活に必要な出費の金額自体は、低く抑えられています。

またシェアリングエコノミーや、ネットの無料サービスなども浸透し、工夫次第では生活費や事業の運転資金を相当抑えられるということです。

プログラミングやデザインなど何かを学ぼうと思っても、今であれば、スクールに通ったり、大量の書籍を買って勉強しなくても、Youtubeの動画教材でことたります。

スマホなどの通信費やパソコン等の機材も、昔より相当リーズナブルになっています。

ただ例外なく言えるのはお金をかけずに快適に生活したり事業を営んだりするためには、お得な商品・サービスを自ら調べ、活用することができるマネーリテラシーが必要不可不可欠です。
まさに無知はコスト・・・。

みんな見積りどうしてる?フリーランスの見積り事情

フリーランスでお金のことで気になると言えば、ずばり「見積り」でしょう。

同じ要件を提示されたとしても、フリーランスや制作会社によって提示される見積りは金額がマチマチ。

なかにはビックリするほど高額なものから、これ時間単価いくらで計算してんの?というようなタダ同然の見積り金額まで。

見積り金額の出し方によって、受託系フリーランスの成否が決まるといっても過言ではありません。

見積り金額ってどのように決めてる?

これもフリーランスや制作会社によって計算の仕方はまちまちでしょう。

また同じ要件であっても付き合いの長いクライアントからの依頼なのか、新規のクライアントなのかでも金額は異なるでしょう。

見積り金額の算出の仕方は数あれど
基本的には要件から工数(人区)を算出して、時間単価(1人日単価)をかけて算出することが多いでしょう。

たとえば自分の場合は、1時間あたりの作業単価を2,500円~3,000円に設定しています。

提示された要件から、制作するまでに何日間くらいかかるかを各工程から算出して、単価をかけるわけです。

見積り金額は高いほうが良い理由

見積りの際は見積り金額と実際に作業する工数が割りに合うように慎重に計算する訳ですが、、毎回、案件が終わってみれば見積り失敗したなぁと思う事がほとんどです。
それくらい、実際の工数は最初に想定した工数とズレるということです。

想定していた工数よりも少ないケースはほとんどなく、大抵の場合は、想定した工数よりも、工数が膨らみ、人件費的に赤字というケースが多いです。

見積り金額は想定よりも高めにしておいた方が良いという理由のひとつです。

もちろん、見積りを高く設定すれば、クライアントの予算的に仕事を出すのをためらったり、別の業者に仕事が流れてしまうリスクもあります。

それでも、大赤字を出してまで仕事を獲得するよりは、少し余裕をみて見積り金額を設定する方が、間違いなく良いです。

基本的に依頼するかしないかを見積り金額でしか見てこないクライアントは、依頼する先はどこでも言い訳ですから、長い付き合いにはなりにくいですし・・・。

また、極端な値引きの要望など、とことん低い金額を提示してくるクライアントは、作り手に対してリスペクトを欠いている事が多く、トラブルのもとです。

見積り金額の低さでしか仕事を獲得できないフリーランスはいずれ疲弊して退場してしまうと思っています。

見積り金額ではなく、人柄や仕事の丁寧さ、スキルの高さなどの魅力で高単価・好条件の仕事が獲得できるように、日ごろから自らを練磨しましょう。

フリーランスの税金事情・・サラリーマンよりフリーランスが良いと断言できる理由は税金対策

サラリーマンには厚生年金で会社が半分負担してくれるなどのアドバンテージもありますが、フリーランスにはフリーランスのアドバンテージがあります。

それは税金の節税がしやすいという点です。

基本的にはサラリーマンは源泉徴収で無条件に税金や社会保険料が天引きされるため、ほぼ全てのサラリーマンは節税に無頓着です。

サラリーマンでも確定申告をすることで節税できる機会はありますが、確定申告に対してハードルが高いのでしょう。

フリーランスは、毎年の確定申告をすることが、そもそも義務つけられているので、事業にかかったお金を漏れなく経費として計上したり、多く利益が出た年は、設備投資や自己投資にお金をまわすことで、節税することが可能です。

フリーランス最大の武器それは好きを仕事にして、好きな事をする際の出費を経費にすること

一見あたりまえですが、好きな事を仕事にすれば、好きな事をするときに必要な出費が経費として計上できます。

これは好きな事を行う際の出費を安価な出費にすることを意味します。最強ですよね。

旅行系Youtuberであれば、旅費や宿泊費を経費として計上できるでしょう。

ミュージシャンであれば衣装代や、楽器の購入費用を経費として計上できるでしょう。

プロのボディビルダーであればフィットネスジムの会費やプロテインの購入費も経費として計上できるでしょう。

フリーランスとお金のエトセトラ

インボイス制度で消費税の免税ボーナス無くなる?

2023年10月からはじまるインボイス制度・・・この制度がはじまると多くのフリーランスに大きな影響を及ぼします。

インボイス制度がなんなのかはこちらをご参照ください。

Screenshot of wizpara.com

どんな影響かというと、今まで大半のフリーランスは年間の売上が1,000万円未満なため、消費税の免税事業者となっていて、顧客から受け取った消費税を、納税することを免除されていたわけです。

インボイス制度がはじまった後は適格請求書発行事業者(課税事業者)になるか、そのまま免税事業者でいることを選ぶことになりますが、免税事業者のままでいることで、今度はクライアントがフリーランスへ発注した際の費用を経費に計上できなくなるため、クライアントから適格請求書発行事業者(課税事業者)になることを求められることが考えられるわけです。

ということで、フリーランスにとってはネガティブニュースではあります。

ローンが一切組めなくなる落とし穴・・・税金対策のし過ぎで帳簿上収入ゼロ

節税が可能なフリーランスになって、稼いだお金を税金として払いたくないがために、しゃにむに経費を使い節税を行うと、利益が圧縮され、帳簿的にはほとんど稼げていない事業者になります。

一時、節税が出来て得したなぁと得意げになっていると、あとで落とし穴にはまることになります。

それは、ローンの審査に通らなくなるということです。

当然ですよね。ローンの審査、とくに住宅ローンなど金額の大きいローンの審査の際は、過去数年の収益がわかる資料の提出などが求められます。

過剰な節税をして、利益がほとんどないような人は、返済能力が無いと判断されるのも仕方ないわけです。

フリーランスがローンを組みにくいのも、不安定ということもさることながら、このあたりの要因も影響してそうですね。


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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