天才かよ!?フリーランスのセルフブランディング/セルフプロデュースお手本事例紹介

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

最近、何者でもないフリーランスが条件の良い仕事を獲得するにも、自分の報酬単価を上げるにしても、なすべきことをひとつ挙げるとすれば、自分をブランディングすることであーる・・・と確信しています。

15万円以上もするiPhoneがなぜ、あんなに飛ぶように売れるのか・・・それは様々な要因がありつつもひとつこれだと断言するのであれば、ブランディングがハンパじゃなくうまいという事です。

スマホというカテゴリであれば、iPhoneより安価で高性能なスマホは、他にも山ほどあります。

それでも、特に日本人は、とかくiPhone最強と、iPhoneに群がります。

とにかく人間(日本人はとくに)はブランドに左右されやすいという事なのでしょう。

であれば、一経営者であるフリーランスは、商品である自分自身をブランディングしなければなりません。

それは、とりあえずスキルを高めておくことでも、サービスの作業単価を下げる事でもありません。

じゃぁ、ブランディングするから何をしたらいいというのでしょうか・・・この「ブランディング」、やはり一筋縄ではいきません。

さまざまな文献やネット調査と見てみても、これをすれば間違いなくブランディング力は高まりますというようなノウハウは、ほとんど見当たりません。

ちなみに自分が長年のリサーチの末(大げさか)、ブランディング力の正体ってやっぱこれかという要素が見えてきたので、今回はそれらを挙げていきます。

ブランディングの正体・・・ブランディング力を高めるには

クォリティの担保(毎回裏切らないクォリティ)

誰しもが欲しがるブランド力ですが、ブランディングというのは一朝一夕にはいきません。

長い年月が必要で、その長い年月で、提供するサービスのクォリティを毎回クォリティの高さを担保していく事で、サービスを受ける人たちからの信頼が高まっていきます。

その長年にわたって蓄積された信頼が、ブランド力のひとつの要素といえるでしょう。

何事も築くのは大変で、壊すのは一瞬であり、このブランド力も、一回の不祥事や、ダメダメ商品/サービスの提供で、一瞬にして崩れ去っていきます。

高品質の商品・サービス・情報を発し続ける以上に、低品質の商品・サービス・情報をくれぐれも出さないことが重要になります。

企業のブランディングだけでなく、個人(フリーランス)のブランディングでもまったく同じことが言えます。

SNSでも、有益な情報を発信してようやく集まり始めたフォロワーがたかだか数回の失言で激減するというようなことが多々見受けられます(じぶんも自覚あり・・)。

高嶺の花(高価格で希少性あり)

自分でビジネスをやってみて気づいたことがあります。

商品やサービスによっては、値段が高ければ高いほど、顧客の購買意欲を増す効力があるという事です。

もちろん一般庶民が普段買い物をするモノの中に、高ければ高いほどその商品を欲しいと思うモノはあまりありませんし、あまりに高ければ実際に購入することはできません。

ただ、経済的に相当な余裕のある富裕層や経営者というのは、実質的な価値以上に名誉や権威のようなものを欲しがるようになります。

そしてこの名誉や権威を高める一助となってくれる商品・サービスというのは金額が高くなければなりません。

というより、高ければ高いほど好まれるというものなんです。

もちろんそこらへんに転がっていて、誰でも手に入れられる商品やサービスにやみくもに高い値段を設定しても意味はまったくありません。

金額に裏付けされた希少性やストーリーを持たせることができた商品やサービスであれば、金額設定は青天井で好きなように設定することができます。

効率化・合理化よりも変態的愛情(圧倒的細部へのこだわり)

効率化と合理化を追求すれば、一時的に売上と利益の拡大を狙えることは間違いないですが、ブランド力を向上させるという意味では逆行しています。

効率化・合理化の戦略は、ざっくりというと、そこそこ高品質な商品を誰でも安価に提供しようというものですから、ブランド志向の人からすると、むしろ絶対にいらない商品やサービスという事になります。

ブランディング戦略が正解で効率化・合理化戦略が悪という事ではありません。
むしろ効率化・合理化戦略のほうが、多くの売り上げと利益をあげることが達成できる事も多いでしょう。

ただ、ひと昔前の大量生産・大量消費社会では最適解とされた効率化・合理化戦略も、いまこのご時世で最適戦略かというと少々疑問です。

ニーズが多様化し、トレンドの変化のスピードが激しすぎる現代ではブランド力を高める戦略の方に分があるでしょう。

シンプルでいながらマネできないデザイン(圧倒的センス)

ブランディングには、誰にも真似できない表現力・デザインなど洗練さ・センスが必要不可欠で、これはブランディング戦略をとりたい全ての人にとって大きなハードルとなります。

ようは、圧倒的なセンスというものは、誰しも持ち得るものではなく、再現性が乏しいからです。

しかしセンスが要求される工程の一部、たとえばデザインやプレゼン・プロモーションなどの工程を、センスのある外部の人にアウトソーシングすることで、自らの事業をブランディングする事は可能です。

必ずしも、自前で全てをまかなう必要は無い訳です。

圧倒的ブランディングに成功したApple社も、iPhoneの全ての部品を自前で製造しているわけではありません。

というより、圧倒的多くの部品を外注でまかなっており、Appleはビジネスモデルの設計と練磨、根幹の部分の創りこみにリソースを集約していて、トータルで圧倒的ブランディングを達成しているわけです。

内部の人が楽しみまくっている

内部で働いている人が、お金のためにやりたくもない仕事をやらされている状態だと、生産性は低下し、とかくクリエイティブな仕事の場合、仕事になるはずがありません。

代替え可能な工程をうけもつ単純作業の工場の作業員であれば、楽しさを感じさせなくとも、お金で縛ることはできるかもしれません。

ただ、このような労働環境は前時代的です。

終身雇用はとっくに崩壊し、働く人たちは自分のスキル次第で、働く職場を自由に渡り歩ける環境が整いつつあります。

圧倒的ブランディングを達成している企業は、商品・サービスの購買に圧倒的力を持つだけではなく、これらの企業で働きたいという熱意を持った優秀な人たちが集まってくるため、人材の確保に苦労する事もありません。

本物の良い企業ほど、内部で働く人たちの幸福度も考慮し、引く手あまたな状況であっても、正当な報酬と、福利厚生を充実させた職場を提供し、さらに盤石になっていくわけです。

どんなカテゴリでもいいのでNo.1に固執する

ブランディングでもっとも大事なのは業界No.1を獲得してしまう事です。

そんな事言ったって資金力も人的リソースも貧弱な一個人であるフリーランスが、このような大企業が展開するブランディング戦略をマネしようと思ってもマネできるものではない・・・と思われるかもしれません。

そんなことはありません。

ただ、規模を個人レベルまで落とし込むだけでいいんです。

個人で業界No.1になるには、ようするに勝負するフィールドを、競争が少ないフィールド、すなわち、ニッチすぎる領域で勝負すればいいわけです。

たとえば、「サイト作成サービス」で勝負するのであれば、何千何万という同業者と競争になり、勝負になるわけがありません。

しかし、「求人サイト」を安価で制作するための「Wordpress」の「テーマ開発」専門サービス業で勝負すればどうでしょうか?

これを専業として掲げる業者は日本全体をみても、ほとんどいないでしょう。

まずはNo.1になれるフィールドを見つけて、そこから開拓していくのが、弱者のブランディング戦略といえるでしょう。

自らを上手くブランディングしているフリーランス(起業家)たち

これからあげるフリーランス(起業家)たちは、セルフプロデュース能力がチートクラスの人たちです。

SNSの使い方が圧倒的にうまく、それぞれが選んだフィールド上で唯一無二の存在に昇華しており、ビジネスが軌道に乗っているのはもちろん、インフルエンサー的な社会的影響力も持ち合わせています。

こばやし(Web Designer) さん

CSS大好きっこの自分にとって、この方のTwitterのTLから流れる、CSS Tipsはまさにお宝。

実務で活用できる目からウロコの有意義な情報を提供してくれます。

それがこうじて本の出版にまで発展したそうです。お見事です。

本当にSNSの使い方が上手くて、Web制作者のお手本とも呼べる方です。

受託のお仕事をこなしながら、このクォリティの発信をしつづけるのは、相当大変なはず・・・

改めてこばやしさんに感謝です。

noci さん

自らの世界観を確立して、アーティスティックに表現し、それをブレずにやり通し続ける・・・ブランディング成功例の第一人者とも呼べる方です。

透明感のある写真・・・そして古くて美しい色の名前、奥深い日本の古の言葉など、写真を交えて紹介してくれています。

そして非常にお美しい・・・単なる大ファンです。

KAGAYA さん

ご存知、天体写真家の第一人者です。

息をのむほど美しい、天体の写真がTL上に流れてきたら、それはKAGAYAさんとおもって間違いないでしょう。

あのクォリティの写真を撮影してアップし続けられる、バイタリティに脱帽です。

やはり星にかける情熱が、桁違いなのでしょう。

ここまでひとつの事をやりきると、セルフプロデュースとなり、その後のマネタイズも望みのままという、まさにチート級成功例といえるでしょう。

Orica さん

活躍するフィールドを離島に特化したシンガーソングライターというなかなかにニッチなカテゴリで活躍するOricaさん。

ご本人はべつに意識してニッチを攻めたわけではないと思いますが、ニッチ戦略のお手本とも呼べる方です。

身を置くフィールドがニッチであることは、ブルーオーシャンとも言えるし、むしろ武器でもあります。

フリーランスが身を置くフィールドを選ぶときの参考になることうけあいのお方です。

野田クラクションベベー さん

スゴイ異色の経歴をお持ちの方で、ミュージシャン活動をされていたこともありますが、いまはミスターサウナともよべるサウナのプロデュース業をされています。

名前からも分かる通り、ここまでキャラを立てるために色々されている方もなかなかいないと思います。

あとは仕事でやらされているという訳ではなくて、本当にサウナ愛がハンパじゃなくて、日々TLから流れてくるサウナに入っている気持ちよさそうな写真を見るたびに、本当にサウナに入りたくなります。

昨今のサウナブームにも乗り事業も軌道に乗っているようです。

マノマノ さん

マノマノさんは信州の山奥にある農園を経営されていて、それ以外にも映像クリエイター・猟師・セミナー講師とマルチに活躍されています。

そして、運営されているTwitterやInstagramには、名言の宝庫とも呼べるような心洗われる投稿が流れてきます。

心が傷ついている方は、ぜひマノマノさんのアカウントをフォローすることをおススメいたします。

名言で、数多くの人の心を元気づけ、それで影響力を獲得して、自分のビジネスにも還元している・・・SNSの活用レベルとしては、トップレベルの方だと思います。

聖丁さん

聖丁radio

大手インターネットラジオプラットフォームのVoicyで、大人気パーソナリティの地位を獲得した聖丁radioの聖丁さん。

チャンネルのテーマは、この残酷な資本主義社会をいかに賢くわたっていくか。

本人は大真面目で勤め人をやめてニートをしたいと公言していましたが、ふたを開ければ数々の事業を手がける事業家でもあります。

このチャンネルを当初から遡って聞くとわかるのですが、じつに博学なんです。とくに歴史やマルクスの資本論の知識が突出しています。

語り口は毒舌で、切れ味が鋭くて本当に痛快です。大好きです。

この人のラジオを聞くだけで、自分のキャラを立てる事と、自分のビジネスを持つことの重要性を感じ取れるはずです。

こーじゅん さん

Youtubeで超有名なギタリストです。

実に楽しそうに演奏される動画を配信するたびに、こーじゅんさんにギターを習いたいという人が殺到するそうです。

数々の著名ギタリストが食べるのに苦労していく中で、このこーじゅんさんはじつに上手くマネタイズされている印象です。

ギターのテクニックがほかのギタリストより突出しているからというわけではなさそうです。

ひとえに理由を挙げるとすればブランディングが上手いからといえるでしょう。

井上智介 (精神科医 & 産業医) さん

精神科医であり、産業医である井上智介さん。

そのお堅い肩書からは想像がつかないほど、フランクな風貌とキャラクターをしています。

どこまでキャラ立ちすれば気が済むんだ―という感じです。

いまはお医者さんでも弁護士でも、なっただけでは食えない時代といわれています。

どのような職業であったとしてもセルフプロデュースの重要性をひしひしと感じています。

この方の「キャラを立てる・目立つ・SNSを活用する」という突出したスキルを参考にしてみてください。

佐々木加絵 さん

自分のおかれた環境・境遇を最大限に活用した離島系ユーチューバーです。

東京都の伊豆諸島に人口が140人ほどの青ヶ島という島があります。

この島に生まれ育ち、この島で生活をしながら、旅館の手伝い、ユーチューブ配信、デザイン系のお仕事、観光ガイドとじつに手広く活躍されています。

ちなみに青ヶ島というのは、上陸難易度が異様に高く、波が少しでも高いと上陸することができず、船の2本に1本は上陸せずに引き返すと言われています。

そんなビジネスするのに向いているとお世辞にもいえない、ハードな環境において、実にうまく立ち回っていて、そのハードすぎる環境を逆手にとって、誰もが参入できない唯一無二のフリーランスとしての立場を築いています。

レアであることは武器に出来る事を学びました。

まとめ

以上に挙げてきた事業者の方たちは、ある意味、レジェンドの方たちで、この方たちをそっくりそのままマネする事はできないでしょう。

ただ、これからの時代、代替え不可能な人材になることはマストであり、代替え不可能な人材になるということは、セルフプロデュースをしてみずからをブランディングするということです。

自分がNo.1になれそうな勝負するべきフィールドはどこなのか?

自分が昼夜を忘れて熱中できるほど好きな事は何なのか?

見つからなければ、じぶんに多少でもアドバンテージがあることを、いくつも見つけて、それを掛け合わせていけば大丈夫です。

そうして自分自身というブランドを確立できたのなら、それは簡単には競合が現れにくく、ながく安定して自分の好きな仕事をしつづけられることを意味します。


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

この記事を書いた山崎岳史個人に仕事のご依頼やご相談、世間話や飲みのお誘いなどがある場合は、コチラまでお気軽にご連絡ください。

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