フリーランスはローンを組めない?結婚に反対される?年金が少ない?フリーランスになってから慌てないための前知識

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

このメディアや、自分が個人で持っているメディア「魁!フリーランス塾」でさんざん、フリーランスという働き方の素晴らしさを説いてきた自分ですが、フリーランスには、今現在の日本ではまだまだ生きにくい事を実感させられることが多々あります。

手放しでフリーランスになれば人生ハッピーだと考えていると、いざなったときに現実はそう甘くないとショックを受けること確実です。

今日は、これから、フリーランスを目指す方にむけて、フリーランスになると、こういう現実が待ち受けているので想定して準備・覚悟しておこうねという話と、それでもトータル、フリーランスと言う働き方は最高だよっという話をしていこうと思います。

サラリーマンからフリーランスになると待ち受けるシビアな現実

住宅ローンで組める金額がびっくりするくらい低い

自分が東京都中野区に戸建ての一軒家を購入したのが9年前、フリーランスとなって4年目の年でした。

自分がフリーランスになった時、今よりWeb系のフリーランスと呼ばれる人はかなり少ないわりに、Web制作の仕事が激増している時代で、本当に良い時代に独立したと思ったものでした。

独立した当初からサラリーマン時代の給与より多くの収入を得ることができました。

少し気が大きくなっていた自分は、住宅の購入を決意します。

購入する住宅を決定した後は、ローンを組むわけですが、このローンを組んでお金を貸してくれる銀行選びに難航します。

いくつか銀行を回ったのですが・・・・・愕然としました。

フリーランスってぜんぜんお金貸してもらえないんだ・・・。

おかしい、サラリーマン時代より、だいぶ稼げていて、過去3年間収益上げている実績もあるのに。

ある銀行マンなんかは、職業を伝えたら軽く鼻で笑ってる感じもしました。(・・・被害妄想か)

旦那さんでは購入金額の半分も組めないです・・・ただ奥さん(銀行員)なら、全額ローンを組めますとも言われました。

結局どうしたかと言うと、嫁さんと半分半分のペアローンにしました。
半分の金額も組めない自分は、現金を相当額つっこみ、借りる金額を抑えることでぎりぎりローンを組むことができました。

ちなみに住宅ローンだけでなく、車を買う際のローンや、クレジットカードを組む際の審査など、フリーランスはおどろくほど信用が低く、ハードルが高いです。

サラリーマン時代にローンを組んだり、クレジットカードを作ったりしておくことを強くおススメいたします。

時代は変わってきているので、銀行の審査の基準もだんだん変わってくるとは思いますが・・・まだまだフリーランスの信用は低いのが実情です。

何も知らないとびっくりするくらいの税金がくる(稼げれば)

毎月、給与から天引きされるサラリーマンの源泉徴収とは違い、フリーランスは確定申告を行ったタイミングと、その年の利益をベースにして翌年に住民税や個人事業税、国民年金保険料と国民健康保険料の請求がどかっと舞い込みます。

ある年、たまたま稼げたフリーランスが有頂天となり、稼いだお金は全部使っていいものと錯覚して散財してしまい、翌年、収益が落ちたところに、多額の税金や保険料の通知が舞い込むものですから、税金や保険料が払えないといったフリーランスを相当多く見受けます。

とくに一発当たる系の職業(Youtuberやブロガー・アフィリエイター)などは、注意が必要です。

利益(給与)に対してかかる税率はサラリーマンもフリーランスも一緒ですが、源泉徴収として毎月、自動的に天引きされるわけではないフリーランスは、税金の事をサラリーマンよりも常に意識して行動する必要があります。

その意味からも確定申告は、税理士に一任するのではなく、ぜひ自分で行う事をおススメいたします。

結婚の難易度があがる(おもに男性)

大事な娘を嫁に出すご両親の立場からすれば、夫が安定した職業についているかそうでないかは、特に重要な条件になるでしょう。

それにしても、年配の方のフリーランスと言う働き方に対する評価の低いこと低いこと・・・

フリーランスはフリーターとほぼ同格です。

下手したらパチプロと大差ないのかもしれません。

子どもの時、親世代の人がいい学校に入って、大企業に勤めろとしきりに言っていた理由がわかった気がします。

まぁ、時代の潮目が変わり、今では大企業に入れたとしても、終身雇用は崩壊しており、一寸先は闇なのですが。。。
それでも、やはり今の60代、70代の方の頭は、大企業・公務員信仰です。

実際に稼げるのであれば、問題ないっしょと考えているフリーランス志望の方は、このあたりも想定して独立した方がいいでしょう。

単純にモテない(おもに男性)

これも実体験からの主観ではありますが、大手企業につとめるやり手サラリーマンと、同程度の収入を自分の力で稼げる優秀なフリーランスでは、どちらがモテるか・・・

答えは圧倒的に大手企業です。

フリーランスは公務員よりもモテませんし、下手したら中小企業のサラリーマンよりもモテないかもしれません。(おもに男性)

全てではないですが、基本的に女性は相手の社会的ステータスを非常に気にします。

ただの恋愛ならば、性格やルックスなどで充分勝負できますが、配偶者選びとなると、評価基準がそれまでの恋愛と一変するのです。(全員が全員ではないですが)

保険料(国民健康保険、国民年金)が高いわりに貧弱

サラリーマンは企業が社会保険料を半分負担してくれましたが、フリーランスはすべて自己負担のため健康保険料が上がります。

年金は保険料が上がる上に、支給額は少ないなど、フリーランスの厳しさが目立ちます。

サラリーマンは「健康保険」「厚生年金保険」の他にも「労災保険」「雇用保険」といった社会保険に加入できます。
仕事中に怪我をした場合や、リストラされたときに補償がおりるため、或る日、突然食いっぱぐれるという心配も少ないです。

フリーランスにも「個人型確定拠出年金」や「国民年金基金」や「付加年金」などに加入することである程度、リスクヘッジをすることができますが、サラリーマンの恩恵の方がやはり大きいですね。

上記を考慮すれば、フリーランスは収入的にはサラリーマンより稼げているのが当然、というより、サラリーマンよりかなり多く稼げていなければ、不測の事態に対応できないので、サラリーマンの平均より稼げないのであれば、おとなしくサラリーマンを狙った方が無難でしょう。

世間の目が厳しい

フリーランスはよほど自己管理をしないと、ついつい怠惰な生活に流されがちです。

それを世間も感じているのか、いつまでもフラフラしてないで、定職につけばいいのに・・・というような言葉をかけられたり、直接言われないまでも周囲にそう思われている可能性は高いです。

またフリーランスを続けていると、同世代のサラリーマンの友人たちが、会社組織でどんどん出世していきます。

社会的な影響力もどんどん大きくなりますから、法人化して人を雇うなどしない以上、フリーランスは成長・前進しているという感覚が得られず、社会から取り残されているという焦りを覚える事があります。

他人と比較せずに、自分を持っていれば、動揺する事もありませんが、ついつい周囲と比べて焦りを覚えてしまうのが人間というものでしょう。

トラブルに組織ではなく個人で対応する必要がある

サラリーマンでも仕事に責任があるのはもちろんですが、仕事の中で相手に損害を与えた場合など、最終的に責任をとるのは、所属している会社です。(個人でも社内的に処分はありますが)

フリーランスは取引先との仕事の中で、相手に損害を与えたり、その他トラブルが生じた場合は、すべて自分で対処し、責任をとる必要があります。

サラリーマンである以上は、業務上で裁判に巻き込まれる事はありませんが、フリーランスではもしかしたら裁判などの機会に遭遇する可能性も出てきます。

誠実に業務を遂行していれば、とくに心配することはありませんが、何かトラブルが生じた際は、すべて自分の判断・責任で対処する、この覚悟が必要になってくるでしょう。

ひとづきあいが圧倒的に減り孤独を感じる

ひとりが何より大好きとか、ひと付き合いが煩わしいから、フリーランスになりたいという人も多いかもしれませんが、フリーランスでひと付き合いが希薄になると、やはり人と人との関係を欲するようになるのが人間というものです。

特に今はコロナでひと付き合いが強制的に減らされている社会状況です。

フリーランスとして独立したあとに、会社組織での同僚・仲間との人間関係が、煩わしくもありがたいものだったと気づかされるかもしれません。

それでもフリーランスは最高と思う理由

さて、これまでフリーランスになりたい方が、フリーランスになるのを断念しかねないほど、絶望的な現実を伝え、不安を煽ってきました。

前述の内容は、それらのことをまったく想定せずにフリーランスになった自分が体感した実体験です。

ただ、相当しんどい思いをしたのですが、フリーランスになった事をまったく後悔していません。

前述の、フリーランスになった際のデメリットを凌駕するほどのメリットを感じるからです。

やはり、他人に自分の人生を左右させない生き方が最高に、決定的に、心地いいのだと思います。

これまでさんざん、フリーランスになる事の恐怖・不安を煽ったお詫びに
自分がフリーランス最高!!と思う事を羅列しておきます。

・得意なこと、好きなことを仕事に出来る
・サラリーマンより節税がしやすい(めちゃくちゃでかい)
・仕事上で付き合う人を自分で選べる(好きな人とのみ仕事ができる)
・稼いだお金はすべて自分のものになる(税金は忘れちゃだめよ)
・働く時間・場所はじぶんで調整できる
・自分の工夫・努力でビジネスが当たった時の達成感・快感がハンパない
・自動化の仕組みをつくっていくと働かなくても収益があげられる
・トータル仕事が好きになる

いかがでしたでしょうか?

人によって向き・不向きもあると思います。

サラリーマン、フリーランスがどちらが優れているかというよりは、フリーランスと言う働き方が性に合っているかどうかのひとことにつきます。

少し前まではサラリーマン一択だった社会が、徐々に変化し、フリーランス、フリーエージェント的な働き方が台頭することによって、フリーランス的な働き方でしか、幸せを感じれない人達にようやく光が当たりだしたようです・・・

フリーランスという働き方の伝道師の自分としては嬉しい限りです。


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ウィズパラを運営する僕の”建前”と“本音”


この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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たとえばWebデザイナーであったりWebエンジニアであったり、Webマーケターであったり、Webライターであったりします。
今日はその中でもディレクション業務をメインでこなす、Webディレクターに脚光をあてて、その業務内容や、Webディレクターへのステップアップの仕方などを解説していこうと思います。

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