フリーランスの仕事獲得はどーしてる?案件を仲介してくれるフリーランスエージェントをリサーチしてみた

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

フリーランスとして13年も仕事をしていると、同じフリーランスの方や、サラリーマンをやめてフリーランスになりたいという人などから、仕事はどうやってとっているのかという質問をめちゃくちゃ多くもらいます。

フリーランスの仕事の獲得のノウハウ系の記事を書いても、アクセスが集まるので、やはり複業思考の方の興味・関心のマトは仕事の獲得方法ということになるのでしょう。

今日はその中でも、フリーランスの仕事獲得選択肢のひとつ、「フリーランスエージェント」の仲介で仕事を獲得することについて、詳しく話していこうと思います。

ちなみに「フリーランスエージェント」とは、フリーランスと仕事を発注したい企業を仲介するサービス、サービス提供事業者のことです。
フリーランスエージェントは普段から、仕事を依頼したい企業からの求人や人材紹介の依頼を集めておいて、仕事を獲得するためにエントリー(登録)したフリーランサーの経験や適性に応じたマッチングをおこなう仕組みです。

フリーランスという肩書の人たちを対象としているだけで、いわゆる転職エージェントと仕組みはほぼ同じですね。

また、そのフリーランスエージェントの中でもジャンルが細分化がされており、エンジニア・プログラマーに特化したものや、クリエイター・デザイナーに特化したもの、案件も単発案件のものから、長期常駐案件のものまで多種多様です。

仕事獲得手段を持たない、ないしは、営業したり、仕事をとるのが苦手というフリーランスにとって、非常に心強い存在です。

このあと、フリーランスエージェントを利用する場合のメリットや賢い利用の仕方と、落とし穴や注意点などのデメリットを詳しく書いていこうと思います。

そのまえに、もう少しエージェントの仕組みを整理・熟知しておく必要がありそうです。

フリーランスエージェントとは?仕組み・特徴まとめ

エージェントのビジネスモデルを把握しておく

フリーランスエージェントを賢く利用するためには、エージェントがどのようなビジネスモデルでサービスを提供しているかを詳しく把握しておくのは必須です。

ほぼすべてのフリーランスエージェントですが、登録するフリーランスからはエントリーやサービス利用で料金を徴収していません。
エントリーが無料となると、エージェントの収益はどこから発生しているのでしょうか。
フリーランスと企業を仲介することで得る手数料(紹介フィー、マージン)がエージェントの主な収益源となります。

仕事を依頼するクライアント企業から預かったフリーランスへの報酬から差し引く手数料(紹介フィー、マージン)を収益とする方法に加え、求人広告と同じような形式で企業から掲載費や固定費を徴収する方法もあります。

この手数料(紹介フィー、マージン)をどのくらい割合で取るかを計算するのに用いられているのがマージン率で、割合が高いほどフリーランスが受け取る報酬が少なくなってしまうことになりますが、どのようにして、またどのくらいのマージン率が設定されているのでしょうか。

マージン率の相場は25から30%

エージェントによっても、もちろん異なりますが、一般的な相場として知られているのが25%~30%程度です。

発注側の企業からフリーランスに支払われる報酬が100万円の案件であれば手取りは70万円から75万円になるということになります。

案件ごと、フリーランスごとに個別にマージンが設定されることもあれば、エージェント会社によって一律でマージンを定めているところもあります。

マージン率は非公開としているエージェントが多いです。

エージェントのビジネスの流れ

フリーランスがエージェントによる案件紹介を受けるにはまずはエントリー登録をします。

自分が持っているスキルや経験・職歴などのプロフィールと、報酬や勤務時間・勤務日数、やりたい仕事のジャンルなどの希望を登録すると、担当営業から連絡があり、さらに詳しいヒアリングとなります。

詳しいヒアリング内容に基づいて、担当営業が案件リストからマッチングを試み、条件にマッチしたものが見つかると紹介してもらえるというのが基本の流れです。

フリーランス自ら、公開リストの中から案件を選んで紹介を依頼したり、フリーランスのプロフィールを見てクライアント自らフリーランスに直接オファーができるエージェントなどもあります。

エージェントはいかに多くの優秀なフリーランスをエントリー登録させるかが肝

エージェント会社がビジネスで成功をおさめるために、一番大きなポイントは、いかに多くの優秀なフリーランスにエントリー登録してもらうかです。

登録してくれるフリーランスがいなければ、そもそも仕事を依頼したいクライアント企業からの依頼もありませんし、売上がたちません。

そのために、多くの費用をかけて、エージェントサイトやWebメディアを制作したり、リスティングやSNS、YoutubeなどへのWeb広告、紙媒体やTVなどに広告を出すわけです。

登録するフリーランスの数もそうですが、優秀さも必要になります。あまりスキルの無いフリーランスをクライアント企業に仲介してしまうと信用を落として、評判が悪くなったり、リピートで利用してもらえなくなるからです。

クラウドソーシングとの違い

フリーランスエージェントと同じように、クライアントとの橋渡し役になってくれるサービスとして、「ランサーズ」「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサイトがあげられます。
フリーランス・副業のためのプラットフォームとも呼ばれるこれらのサイトですが、エージェントと大きく異なる点は、営業活動を自分で行う必要がある点です。

フリーランスがクラウドソーシング経由で仕事を探す場合は、案件や募集内容を自らで見極める必要があります。
また、そこから仕事を獲得するためにスキルや実績をアピールしていかなければいけません。

これらクラウドソーシングはエージェントに比べ単価相場は低めですが、在宅の案件が豊富にあり、未経験者が副業にチャレンジする際や、在宅や週1日など制約に縛られず、自由に活動したい方には、エージェントよりも適していると言えそうです。

フリーランスエージェントを活用するメリット

フリーランスエージェントを利用すれば、一にも二にも、仕事の獲得、営業面での心配が無くなるというのがメリットになります。

自分のスキルが活きる案件や、待遇や条件面で自分の希望にマッチしている案件やクライアントを紹介してもらえるなど、営業面をアウトソースすることが最大の目的になります。

特に実績が少ない、独立したてのフリーランスに関しては、仕事の獲得が一番のウィークポイントになります。また自分のスキルの市場価値や単価の相場がわかるのもエージェントを利用するメリットと言えるでしょう。

仕事を募集するクライアント企業に対し、ある一定の、審査・基準を設けてくれているのもメリットではないでしょうか。勤務条件や待遇が世間一般の常識から逸脱していたり、
勤務内容が公序良俗に反している企業などには、フィルタをかけてくれるはずです。そうでなければエージェントの信頼を失い、悪い評判がたってしまうからです。

フリーランスとして長年、新しいクライアントから直接仕事を獲得してきたものからするとわかるのですが、新規の引きあいの中には、想像を絶するくらいブラックな招かれざるモンスタークライアントが存在しています。

フリーランスエージェントを活用することで、これらのモンスタークライアントに対し、最低限のフィルタリング・防波堤になってくれるはずです。

その他にも下記の様なメリットが挙げられます

  • 仕事選びの幅が広がる
  • 単価の高い案件が受注できる
  • 受注を安定させ仕事の無い期間を減らせる
  • 営業にさく労力を減らし本業に集中できる
  • 事務手続きや報酬回収のサポートがある

フリーランスエージェントを使用する際の落とし穴や注意点

ここまで、フリーランスエージェントの仕組みや、活用することのメリットを見てきましたが、当然のごとくデメリットや注意点も存在します。

一番の注意点は、フリーランスエージェントで仲介される案件の多くは、基本的にクライアントの会社へ出社して業務をおこなう「常駐型」の案件という事です。

コロナの影響もあり、テレワークも増えていますが、完全リモートの案件は少数派です。

もちろん案件によったり、交渉の余地もありますが、稼働日数が週5日の案件が多く、自由度が低く、フリーランスというよりIT系の会社に期間限定で転職したようだと感じるかもしれません。

また、エージェントは慈善事業でやっている訳ではないので、当然、手数料(マージン)が発生します。

直接、自分で営業してクライアントを見つけ、直接クライアントと契約するケースに比べると、マージンの分、クライアント・フリーランス側、双方で割りを食うという見方もできます。

その他、全てのフリーランスが平等に案件が仲介されるかというと、まったくそんなことはありません。

スキルや学歴、職歴、年齢、居住区、健康状態や性格などによってもふるいにかけられ、人気なフリーランスには、一極集中で高単価のオファーが殺到する反面、不人気なフリーランスは、一切、案件の仲介が得られないということも考えられます。

結局のところ、自ら営業して、直接クライアントから仕事を獲得する場合も、フリーランスエージェントに登録して案件の仲介をしてもらう場合も、ある一定水準以上のスキルや条件を満たしている必要があるという事です。

フリーランスエージェントを賢く活用するためのアドバイス

フリーランスエージェントは使い方によっては、安定したフリーランスの収益の柱として、大きな助けになってくれますが、やみくもに提案された案件にとびつくのではなく、じっくりと吟味する方が無難です。

まずは、フリーランスエージェントへの登録ですが、

必ず「複数のフリーランスエージェントに登録」し、フリーランスエージェントごと、また担当営業ごとの良し悪しを比較検討できるようにしましょう。

また、自分のスキルを安売りするようなことはせず、希望する条件や報酬はきっちりと伝え、安易に妥協しないようにしましょう。

その際、手持ちのキャッシュがない状況だと、結局は条件度外視で仕事に飛びつくしか選択肢が無くなるので、余裕のあるキャッシュポジションと、出来れば、小さくても他の収入源をいくつか抱えている状態にしておきましょう。

最悪、自分の条件に見合う案件が無ければ、時間をあけて改めて探してみようという余裕が大切になります。

今回はフリーランスエージェントについて深堀してきましたが、フリーランスとして仕事を獲得する手段は、エージェント以外にも、無数に存在しています。
そして、自ら考え行動することで、好条件の案件や、好きな内容で仕事が好きで好きでたまらないというような天職とも呼べる仕事にめぐり合う事は決して無理な事ではありません。

充実したフリーランスライフを長期にわたっておくれるよう、まずは自分のやりたい仕事を見定め、市場が求めてるスキルを獲得し、その他必要な準備をすすめるなど着々と戦略を練っていきましょう。


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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