給与・待遇など条件掲載不可!?職場のやりがいや環境で求職者と求人者をマッチングする新しいカタチのビジネスSNS「Wantedly」をリサーチしてみた
100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。
複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。
最近、働き方や、仕事に対する価値観が、実に多様化してきたなという印象を受けます。
いかに名の知れた大企業の求人でも、いかに福利厚生が充実していて高給与な求人であっても、きついノルマを課され、長時間労働や休日出勤に従事させられたり、ストレスから次々と同僚が入れ替わるような離職率の高い職場であったら、皆さんはどう感じるでしょうか?
とくに最近の若い人は、給与や待遇面でいかに充実しているかよりも、自分のしたい仕事を、適度な勤務時間で、良好な人間関係が築ける職場で働きたい・・そう考える人が多数派なのではないでしょうか。
そんな、多様化した価値観のなか、給与・待遇など条件などの掲載を不可として、職場のやりがいや雰囲気、活動、環境をアピールすることで求職者と企業をマッチングする新しいカタチのビジネスSNSが現れました。
それが『Watedly』です。
企業の採用担当の方や、今まさに転職活動をしている方は『Watedly』はすでにご存知かと思います。
今日は、このメディアの運営元、我らがパラワークスさんも企業ページを掲載している、新進気鋭のビジネスSNS『Watedly』を徹底解剖していきます。
『Watedly』とは?
Wantedlyは、東京都港区のIT関連企業ウォンテッドリー社が提供する求人情報サイトです。
給料や待遇などの条件ではなく、やりがいや環境で求人者と求職者をマッチングする、今注目の採用広報ツールです。
ビジネスSNSの一種で20代若手社員やエンジニアなどが中心に利用しているサービスです。
転職だけではなく、新卒の就職やインターンにも使用することができます。
2012年2月のサービス公式リリースから2020年10月時点で、登録会社数35,000社、個人ユーザー数250万人を突破しています。
『Watedly』の特徴
給与・待遇などの条件記載NG、自社の魅力で勝負
Watedlyの最大の特徴は、このメディアに掲載する求人情報に、給与や待遇の記載をNGとしているところです。
社風や社内の雰囲気、共に働く社員の顔や活動を掲載し、その活動に興味を持った求職者に応募してもらう “共感採用” を採用しています。
いままで、年収や待遇面でのみ会社を測る指標がなかった人達にとって、チームや社内の雰囲気、実際の仕事の魅力をアピールできる仕様となっており、新しい価値観で就職先を探したい人たちと、積極的に従業員の幸福度の高い働き方を提供している企業の橋渡し的な役割となっています。
ストーリー(Story)を書いてファンを増やす
ストーリー(Story)では、採用を目指す企業側が、就職・転職希望者からの共感が得られるように、その名の通り「物語」を発信する機能です。
おもに下記の様な情報発信の内容がメインとなります。
・働くメンバーひとりひとりの物語が見える場所
・スキルや専門知識をシェアすることで個人と個人が知識を深め合う場所
・キャリアについて語る場所
公式サイトからの引用によると
昨今の人材不足が叫ばれる中で企業の採用手法が変化し、候補者からの認知や興味を獲得するための採用広報、採用ブランディングが注目されるようになりました。
ウォンテッドリーも2019年から「リクルートメント・マーケティング」の啓蒙活動を行っており、でも社員の紹介や社内イベントの様子など、会社のカルチャーを発信するコンテンツが多く掲載されるようになりました。
単なる記事ではなく、“会社での様々な出来事の裏にある『物語』に共感を集めるようなプラットフォームにしていきたい” という思いから、名称を「Story」にしました。
まずは気軽なコンタクト、「話を聞きに行きたい」から始まる、気軽なマッチング
一般的な採用媒体では、いきなり選考へのエントリーから始まるため、応募までのハードルが高く、よほど就職意識が高いユーザーでないと応募に結びつきにくい傾向があります。
Wabtedlyだと、「エントリー」ではなく「話しを聞きに行きたい」ボタンで、ユーザーの応募に対する心理的ハードルを下げ、まずは会って話す機会を作ることを重視しています。
選考に囚われないコミュニケーションから関係がはじまるわけです。
応募ハードルを下げることで、まだ興味があるというレベルの人たちからのコンタクトをとりつけ、候補者の母数を多く確保することができます。
ダイレクトスカウトで直接アプローチ
Wantedlyは、求職者からの応募はもちろん、企業からユーザーへ直接スカウトでアプローチをすることもできます。
ダイレクトスカウト機能は、Wantedly内のユーザーのプロフィールを検索し、採用要件に合った求職者に直接メッセージを送ります。
プロフィールを充実させておくことによって、企業側が個人の価値観を把握してからスカウトメールを送ってくれる確率が高まります。
また、企業側のニーズと求職者のニーズのミスマッチも防げるでしょう。
従業員特典「Perk」、社内報機能「Internal Story」、チームマネジメントツール「Pulse」
Wantedlyには、採用ツールとしての一面以外にも、採用後の社内・チームで活用できる様々な機能が用意されています。
・チームマネジメントツール「Pulse」
「Pulse」の主な機能は、5段階評価でコンディションを管理する「調子どう?」と、バリューに基づきメンバー同士が行動を称え合える「さすが!」の2つ。さらに、Wantedlyの管理画面を通じてチームのコンディションを確認することができます。
・従業員特典「Perk」
・社内報機能「Internal Story」
『Watedly』を推す理由
Wantedlyは、企業と求職者がお互いを知った上で採用することでミスマッチを無くし、入社後も長く活躍できる人材との出会いを創出する、”共感採用”を目指しています。
これまでの、求職者は就職先を探す際、ほぼほぼ、給与・年収や待遇面での条件を参考にする程度で、職場の雰囲気や社内で働く社員の活動や、考え、雰囲気を知るすべはありませんでした。
仕事はお金を稼ぐためという画一的な価値感はもう過去の産物で、昨今の特に若者の仕事・働き方に対する価値感は多様化し、金銭や勤務条件以外の幸福度の高い働き方を重要視する傾向が強まっています。
このような職場の雰囲気ややりがいなどの「物語(Story)」をアピールできる、求人媒体が主流になれば、採用する側の企業も、金銭面などの条件面のみで採用することが難しくなるため、ブラックな企業の採用がより難しくなっていく事が予想されます。
より幸福度の高い働き方を模索している求職者にとってのみでなく、社会にとっても良い傾向と言えます。
わたくしザキヤマも、昔、サラリーマン時代、ブラック企業を渡り歩いた経験から、当時、このようなビジネスSNSで転職先を探せればよかったなぁと、今の求職者は恵まれてるなぁと羨ましくもあります。
これからの『Watedly』に期待したい事
自分は仕事柄、様々な転職エージェントをリサーチする機会が多いのですが、ついつい利益先行で、求職者や企業側の誰も得しないマッチングが行われている、転職業界の闇の部分も多く目にしてきました。
多くの求人媒体で、転職した先のことは、考えず、企業側のニーズと求職者のニーズにミスマッチがあったとしても、まずは転職に結びつけようという姿勢が、どうしても感じられました。
ただ、これからは満足度・幸福度の高い転職の機会を提供できない転職媒体では、働き方に対して、多様な価値感を持っている今の若者の心はつかめないという事です。
その点、求職者と企業側とのニーズのミスマッチを防ごうとする、まさに三方良しを目指すWantedlyはこれからもより多くの求職者と企業とのマッチングを増やしいくはずです。
自分は一介のフリーランスですので、採用する側ではなく、あくまで求職者側の満足度が高い機能をこれからも開発してほしいと期待しています。
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この記事を書いた人
山崎岳史
東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。
おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。
自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。
最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。
このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。
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