エンジニアの副業率は約7%。「時間が捻出できない」ことが課題
総合人材サービスのパーソルグループでIT・ものづくりエンジニアの人材派遣を手掛けるパーソルテクノロジースタッフ株式会社は、IT・機械電気領域で働くエンジニアおよび非エンジニアを対象に、副業に関する調査を行いました。
<調査概要>
・調査期間:2019年3月
・対象:関東・東海・関西エリアに在住している20~50代男女の社員・派遣・業務委託・フリーランス
IT・機電領域エンジニア922名、非エンジニア100名
・調査方法:インターネットによるアンケート回答方式
※本調査におけるエンジニアとはIT・機電領域のエンジニアを指します。
※このアンケートで「副業」とは、収入を得るために携わる本業以外の仕事を指します。
非エンジニア職に比べて副業している人が4ポイント低い
副業への意向・ステータスについて、エンジニア・非エンジニア職ともに大きな差異はなかったものの、副業を既にしている割合についてはエンジニアが4ポイント低い結果に。
非エンジニア職と比べてやりがいを求めていない傾向
副業をしている、準備中、興味があると回答した方を対象にした、副業をしようと思った(興味を持った)理由を聞いた。エンジニア・非エンジニアの差が出たのは、「本業と違う世界の楽しさややりがいを感じたいから」と「時間的に余裕があるから」の2項目。非エンジニア職が本業以外でのやりがいを副業に求める(28%)のに対し、エンジニアは20%となった。また、非エンジニアが「時間的に余裕があるから(21%)」では、エンジニアは15ポイント差の6%となった。副業に充てる時間がないエンジニアが多いことが伺えます。
技術力を生かした副業に興味あり
非エンジニア職は、本業と異なるジャンルが上位に挙がったが、エンジニアにおいては、専門性や技術力を活用した「ウェブコンテンツやアプリの制作・改善・開発(21.7%)」「プロジェクトマネージメント(12.5%)」などが上位に挙げられた。
副業に興味があるエンジニアが始められていない理由
副業を始めていない理由について、非エンジニア職のトップは「会社で副業が認められていない(30%)」「副業の始め方が分からない(30%)」となったのに対し、エンジニアは「副業をする時間が取れない(38%)」となった。「知識や勉強が必要だから(26%)」についても非エンジニア職と比較して7ポイント高い結果となった。副業先から雇用されるのではなく個人で受けるケースが多いことから、課題となる点をしっかり確認・準備してから始めたい、というエンジニアらしい仕事の進め方がくみ取れます。
このように、手に職があり副業を始めやすいイメージのあるエンジニアですが、実際には「副業に興味はあるが、自分が捻出できる時間の中でマッチする副業を見つけられない」「雇用ではなく個人で受けることが多い副業に際し、さまざまなリスクに備えてしっかり事前準備をしてから始めたい」といった懸念があり、エンジニアの副業は思ったほど進んでいないようです。
派遣での副業という選択も
実は、派遣での副業は、副業先との雇用契約や個人で業務委託契約などを結ぶケースに比べて、勤務時間や給与、対応業務などの条件面を事前に確認しやすいメリットがあります。
パーソルテクノロジースタッフの「ワークチェンジ推進部」では、これまで週5日フルタイムニーズが中心だった派遣求人案件に、“ダブルワークや週に数時間だけ…”といった求人案件を拡充。多様なエンジニアの自分らしい働き方、キャリア実現を目指します。
短時間の派遣求人案件を拡充することで、副業に興味はあるが、時間や事前準備、業務にまつわるさまざまなリスクなどが課題になり始められていなかったエンジニアをサポートしてくれます。副業のハードルが高いと感じている人は、こういったサービスを上手く利用してみるのも一つの手段かもしれません。