お金の価値が溶けていく・・・超絶インフレ時代のフリーランス戦略

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100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

最近、コンビニでパンやおにぎりを買うときにびっくりするくらい高くなっていることに驚いている人は多いんじゃないでしょうか。

ひと昔前だったら100円ちょいで買えたところ、イメージ的には200円くらいになっているイメージです。

体感的には10年前の1.6~1.8倍といったところでしょうか。

パンやおにぎりを例に挙げましたが、基本的にはすべての品物が程度の差こそあれ、同じような規模感で値上がりしています。

ガソリンや車・家・衣服・薬・生活必需品・飲料・交通費・宿泊費・外食費・そして税金や社会保険料・・・・もれなくすべてです。

今まで日本はながらくデフレが続き、これが不景気の元凶とされてきました。(良くないものとされてきました)

しかしコロナ禍やウクライナ戦争から端を発する世界的な原材料の高騰などでインフレが急激に加速・・・日本はデフレを脱却するどころか急激なインフレに見舞われています。

インフレは大企業など一部属性の人たちにとっては大きな恩恵をもたらすことは事実なのですが、個人レベルましてやフリーランスにとっては逆風も甚だしい、大きなアゲインストになります。

今日はなぜインフレが我々フリーランス(個人)にとって死活問題と言えるほどの大問題なのかという点と、これからも続く可能性の高い急激なインフレ加速時代でフリーランスはどう身を処せばよいのかを考察していきます。

インフレと相性は最悪・・・なぜフリーランス(個人)にとってインフレは最悪なのか

最近、フリーランスにとって逆風のニュースがとても多くなってきました。

記憶に新しいところだとインボイス制度の登場ですね。

これは小難しいネーミングとルールによってわかりにくくされていますが、なんてことはないフリーランスなどの小規模事業者を標的にした増税です。

そしてAIの台頭です。

正直、Web系フリーランスにできてAIにできない仕事を探す方が大変になってきました。

要はAIに仕事を奪われる時代が来てしまったという事です。

そして本題の超インフレ時代への突入です。

日本は長年デフレに苦しんできたと言われていますからインフレになって良かったという見方もできるかもしれませんが、今のインフレはコストプッシュインフレに該当し、原材料費や人件費などのコスト上昇が原因で発生するインフレで、一般的に「悪いインフレ」とみなされるものです。

またインフレで恩恵を感じられる属性の人たちも一定数いますが、それは大企業の経営陣などで、フリーランスなどの個人は、恩恵どころか大きな生活圧迫要因となります。

インフレがどのようにフリーランスの活動・生活に悪影響を及ぼすのか見ていきましょう。

まっさきに経費削減の対象となるのがWeb系フリーランスなどへの委託費用

ゆるやかなインフレは、世の中にとっては非常に健全でむしろ良いものとされます。それは自分も認めます。

しかし今のインフレは非常に急激で、国民(とくに下流の人たち)の手取り収入金額の上昇はまったく追いついていません。

世の会社企業も非常にコスト意識が高まっています。

経費削減の一環で、もっとも影響を受けやすいのが人件費、とくに一番最初に整理しやすいのがフリーランスへの外注費・委託作業費用などです。

次に派遣社員、その次に正社員という順番になります。

要はフリーランスへの外注委託作業などがもっとも景気に敏感で、インフレ下のいま多くのフリーランスが割りを受けている状況と言えます。

具体的には今委託している仕事を一部AIに代替されたり、報酬を減額されたり、シンプルに契約を終了されたり・・などです。

サブスクやPC・スマホ・ソフトウェア・交際費などの高騰が異常

Web系フリーランスにとって、MicroSoft、Google、Apple、Adobe、Amazon、ChatGPTほかAI,各種SNSなどへのサブスク課金は活動を続けるうえで削る事のできない経費です。

これらはもはやフリーランス以外の人たちにとってもインフラと呼べるような生活に深く入り込んでいるサービスたちで、経費削減するのが非常に難しいです。

しかも、それをわかってか知らずか、サブスク料金の値上げが各社相次いでいます。

すでにシェアを獲得した後なので、値上げをしても離脱(解約)はされないと高をくくっているのでしょう。

そしてそれらの活動するための必須経費の高騰で、フリーランスは真綿で首を絞められるがごとく時を追うごとに苦しくなっています。

サブスクだけでなくPCやスマホ・各種ソフトウェアの料金値上げも目を見張るものがあります。

じぶんも最近はiPhoneは最新のものではなく、型落ちしたものしか買えなくなりました・・・とほほ。

フリーランスは報酬の価格転嫁が非常に困難

インフレ期にあっても、インフレ率と同水準で収入が増えていくのであれば、生活が困難になる事はありません。

インフレ期は大企業の収益を押し上げる傾向があるため、大企業の正社員に関してはインフレ率と同等程度の収入上昇は期待できます。

問題は個人(フリーランス)です。

正直、フリーランスとインフレの相性は最悪です。

何故ならフリーランスは基本的に収入を上げるためには自ら率先して報酬アップの交渉をする必要があり、報酬アップを交渉したタイミングで受託契約を打ち切られるリスクもあり、価格転嫁が非常に難しいと言わざるを得ません。

フリーランス人材の人余りで報酬単価は下落傾向という2重苦

そしてフリーランスにとってインフレと同等以上のネガティブ要因が、フリーランス人材の人余りです。

そもそも人口減少時代に突入していて、どこの業界も労働力を確保できないという悲鳴が聞こえている中で、なぜフリーランス人材だけ余剰となっているのでしょうか?

フリーランス人材の人余り要因はいくつかあります。

まずはフリーランスという存在そのものが世間に認知され、自由な働き方に憧れるフリーランス志望の若者が増えたことです。

じぶんがフリーランスとして独立した17年前はフリーランスとして生計を立てている人はごくごく少数で、たいした営業活動をせずとも仕事は舞い込んできました。

もうひとつはAIの台頭です。

今までWeb系フリーランスが担っていた業務の大半をAIが代替できるようになったのです。

当然、Web系フリーランスの仕事は減ることになります。

問題はWeb系フリーランスだけでなく、多くのホワイトカラー人材の仕事がAIに奪われている状況です。

インフレに対するリスクヘッジができているフリーランスはほぼ皆無

そしてインフレが到来することを予見してリスクヘッジの対策をとっていたフリーランスをじぶんは見かけたことがありません。

日本人は貯金至上主義でもともとインフレに耐性が弱く、マネーリテラシーが低いとも言われていますし、個人レベルで対策が取れている人は圧倒的少数派でしょう。

しかしインフレは今ピークで今後収まるといったものではなく、今後も継続してインフレが続く可能性もあり、個人レベルであってもインフレ対策は必須になるでしょう。

これからも続くインフレ加速時代に非力な個人であるフリーランスはどう戦略を立てればよいか?

では個人であるフリーランスがとれるインフレ対策とはどのようなものがあるでしょう。

今後も加速するかもしれないインフレ時代にどのような戦略が必要となるのか見ていきましょう。

シンプルにじぶんの報酬単価を値上げする

一番の理想はじぶんの報酬単価を値上げすることです。

しかし報酬単価の値上げをすることで、当然、案件を失注するリスクも高まります。

報酬単価の低さはそれ自体が武器になるからです。

しかしインフレ時代、報酬単価を上げずにじぶんの努力と根性だけで乗り切ろうとする行為はじぶんのリソースをすり減らし、いつか破綻します。

もし報酬単価を上げて、案件が減るようなことがあってもインフレ時代にあっては必ず報酬単価のアップを交渉するようにしましょう。

報酬単価を値上げして仕事が無くなるようであれば・・・

報酬単価を値上げして仕事が無くなるようであれば、それは、自ら提供するサービスに価値を感じてもらえていないことを示しているので、じぶんのサービスの付加価値を上げる努力をすれば良いだけです。

いくつかの案件の仕事が無くなって焦る気持ちはわかりますが、その分じぶんのリソースが空くので、それはべつの仕事を開拓するチャンスでもあります。

じぶんとしては案件を失うことに、必要以上におびえる必要はないかなと考えています。

じぶんが怠けていなくても、絶え間なく努力を続けていても、時代の流れ・テクノロジーの変化でじぶんのスキルが必要無くなる事はありえます。

大事なのは変化し続けることを覚悟して生きていくということでしょう。

時代に逆らわずインフレに恩恵のある大企業への再就職を模索する

今現在、インフレとAIの台頭、フリーランス人材の人余りでフリーランスにとって大逆境時代になっているわけですが、日本全体としてみれば圧倒的に人手不足な状況なわけです。

要は人材の需給ミスマッチが起きている状況というわけです。

じぶんの道を突き進むのも信念があって良いなぁとは思うのですが、世の中が必要としなくなったスキルに固執し続けるのはあまりに茨の道です。

フリーランスに固執せず、いったんは大企業への再就職にチャレンジしてみるのもアリでしょう。

リスキリングにもなり、また時代がフリーランスを求める時代になれば、その時、再独立しても良いわけです。

インフレ時代にはチャンスもあると捉える

正直、インフレ時代にはチャンスも多いです。

過去、ハイパーインフレが起きた国は多々あり、多くの人の生活がむちゃくちゃに破壊され、貧困に苦しんだ歴史がたくさんありますが、インフレをチャンスととらえ巨万の富を得た人も多くいるんです。

ちなみにインフレ下において富を築いた人の戦略としては

・実物資産への全速シフト(不動産・金・工業用資材など)

・物資・食料などのサプライチェーンに介在
輸送業、在庫管理、小売流通などは高収益を上げやすい
貨幣ではなく「物々交換経済」的な状況に備える

・現物ストック型転売ビジネス(物販・生活必需品)
石鹸、トイレットペーパー、薬、乾電池、缶詰、水
入手ルートがあれば、数十倍〜数百倍の価格でも売れる場合も

・スキルやサービスの提供(通貨の代替価値)
修理(自転車、バッテリー、衣類など)
DIYや農作業、調理、通訳、医療系技術
ITスキル(為替取引・海外送金・VPN構築など)

などです。

マネーリテラシーを身に付けてインフレのリスクヘッジをする

インフレはキャッシュ(現金)を貯めこむ日本人と相性が非常に悪いんです。

インフレ時代、現金・貯金は時とともに急速に価値が減っていきます。

この変化の激しすぎる時代にあっては、実直に仕事を頑張るだけでは生活は守れません。

マネーリテラシー(稼ぐ力・貯める力・守る力・増やす力・使う力)をバランスよく育む必要があります。

たとえば、インフレがさらに急激に加速することを考慮したら

実物資産への全速シフト(不動産・金・工業用資材など) であったり
ドル建てや外貨建て資産の保有・運用 であったり
金や銀など「世界通貨」とされるコモディティの現物保有・取引 であったり
海外の国への永住権の取得やセカンドパスポート(万が一の避難経路) 

などを実施できるようお金の勉強をするのも良いでしょう。

報酬単価を上げても仕事が無くならないスキルを身に付ける

最終的にじぶんの身を守るのは芸、スキル、リテラシー、健康だと考えています。

お金の価値が失われて紙屑同然になるような世の中が到来したとしても、上記のものがあれば命をつなげていけるでしょう。

みんなの声


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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