景気や流行は目まぐるしく変わる・・・乗れる波(チャンス)を待ち、少ないチャンスで稼ぎきるフリーランス戦略

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

最近、フリーランスから会社員・サラリーマンに出戻りする人が激増しています。

日本経済新聞の記事によると

フリーランス→会社員、5年で転職3倍 安定求め回帰

組織に属さずに働くフリーランスから会社員への転職が増えている。人材大手のリクルートとパーソルキャリアでは、2024年4〜9月の仲介人数がそれぞれ5年前の3倍近くに達した。
フリーランスは増えたが競争も激しく、「会社員回帰」が進んでいるとみられる。・・・

数年前から、場所や時間、付き合う相手を自由に選べることを求めてフリーランス志望者が急増し、同じパイを奪い合う競合が増え、フリーランス同士の仕事獲得競争が激しくなり、その余波で当然仕事にありつけなくなる人の割合も増え、廃業に至る人や企業に再就職して会社員に戻る人が増えているというのが背景にあるのでしょう。

今現在、人手不足が叫ばれる日本において、唯一の人余りの現場とされているのがフリーランスの業界とも言われています。

最近ではChatGPTをはじめとする超高性能のAIが台頭してきており、今までフリーランスやホワイトカラー人材が対応していた仕事の多くが、AIが代わりに担えるようになってきたことも、フリーランス廃業を加速させていることの一因でしょう。

じぶんがフリーランスとして独立した17年前はフリーランスという働き方自体が、非常に馴染みのないもので、Web制作案件はとくに営業をしなくても、どんどん舞い込んでくるフリーランスにとっては非常にやりやすい時代でした。

当然、報酬も今よりかなり高かった印象があります。

そんな順境がいつまでも続くと思ってしまったのが、当時の反省です。

こんな上手くいくのは一時だけなので、今のうちに稼ぎきるか次の対策を立てねばと動き続ける必要を当時は感じられませんでした。

そんな順境時代からたかだか数年、時が流れるだけで、フリーランスは人余りとなり報酬単価は激減し、案件を取るのに一苦労の時代となりました。

そしてこれからも時代の変化のスピードは加速し、フリーランスに限った話ではありませんが、時代の変化にうまく順応しながら生きていくことが求められます。

そこで、今日は「景気や流行は目まぐるしく変わる・・・乗れる波(チャンス)を待ち、少ないチャンスで稼ぎきるフリーランス戦略」というテーマで話を進めていきたいと思います。

フリーランスに安定は無い・・・だからやっぱりサラリーマンが最強!?

フリーランスが安定して稼ぎ続けることの難しさ

フリーランスとして独立した人のうち、1年以内に廃業する割合は約30%と言われています。
3年以内には60%以上、10年間継続できるのは10%程度と言われています。

独立してもまったく稼げない人は、論外として、スキルを身に付け一度稼げるようになったとしても、それが10年、20年続けられるかというと話が変わってきます。

じぶんもフリーランスとして独立してはや17年目に突入し、食べるのに困らない金額を稼ぎ続けてきたわけですが、今思えばかなり運が良かっただけな気がします。

一度身に付ければ一生食えるスキルなんてものは無いことに気づかされました。とくに変化の早い現代は。

テクノロジーは日進月歩ですし、自分自身も変わりますし、クライアントや担当者も数年単位で事情が様変わりしていきます。

正直20代でフリーランスになったとして、会社員の定年の年齢まで安定して稼ぎ続けるのはほぼ無理だと割り切った方がいいでしょう。

だからやっぱりサラリーマンは最強・・・というわけではない

働く場所・働く時間・つきあうお客さんを選べる自由な働き方であるフリーランスになりたい人が急増した、一時期のフリーランスブーム・・・。

コロナ禍もきっかけとなりフリーランス人口が急増し、一気にレッドオーシャン化した昨今、競争に敗れた多くのフリーンランスがサラリーマンに回帰しています。

いくら働く場所・働く時間・つきあうお客さんを選べたとしても、毎月必要なお金が稼げるか稼げないか見通せない時間を過ごすフリーランスをはたして自由な働き方と言えるのか・・。

毎月の固定費のぶんお金を稼げるかどうかハラハラして生き続けるのは精神衛生上よろしくありません。

サラリーマンに回帰する人たちが増えるのも無理はありません。

しかし、やっぱりフリーランスよりサラリーマンが最高と結論付けるのは違うのかなと考えます。

そもそもここまで変化が早くロールモデルが崩壊した何が起こるかわからない時代ではサラリーマンも安定とはかけ離れています。

終身雇用も年功序列も崩壊し、退職金もあてにできません。

そして基本会社員は会社の方針・命令に背くことはできませんので、住む場所も働く時間も仕事内容も付き合う人たちもすべて会社に依存します。

また必ずしもじぶんが身に付けたいスキルを得られるとは限りませんし、その会社でしか通用しない、つぶしの効かない人材になってしまう可能性もあります。

人材整理のリストラや唐突な倒産や解散が絶対に起きないと言えるでしょうか?

はたしてこれが本当に安定した人生と言えるでしょうか?
フリーランスより本当に安定していると言えるでしょうか?

今の時代にはフリーランスにもサラリーマンにも安定など求められない

結局、現代のような変化の激しすぎる時代においては、フリーランスにもサラリーマンにも安定などは無いというのが結論です。

つまり短いサイクルで、その時代その時代にマッチした仕事にシフトしつづけることが求められるということです。

その意味では、柔軟にスピーディにキャリアチェンジできたり、フットワーク軽く行動しやすかったり、いくつかの生業を展開するパラレルワークをしやすかったり、自分の得意や好きなスキルを身に付けやすかったりするということから、フリーランスの方が時代にマッチしていると思います。

またフリーランスの最大のメリットは、

ビジネスであてることができれば、青天井に大きな収入を得ることができるということです。

フリーランスは経営者でもあります。

1億円の利益を上げることが出来れば、税金や経費は引かれるとしても、その全てをじぶんのものにできます。

サラリーマンであれば安定した月々の給与と引き換えに、どれだけ会社に貢献したとしても、それに見合う報酬が得られることはありません。

1億円の利益を出せば、フリーランスはその金額をまるまる手に入れることができますが、会社員はどれだけ頑張っても月々数十万の給与のみということです。

つまりサラリーマンは確かに安定(月々支給される平均的な給与)を手に入れることができますが、ビジネスの成功にともなう大きな報酬を放棄する事とも同義なのです。

この大きなチャンスを掴むという選択肢を放棄するという選択は、人生において非常に大きな枷であると考えています。

景気やトレンドは目まぐるしく変わる・・・乗れる波(チャンス)を待ち、少ないチャンスで稼ぎきるフリーランス戦略

ここまで毎月、安定して長期で稼ぎ続けるというのはフリーランスとしては現実的ではないという話をしてきました。

そもそもフリーランスの戦略としては、毎月、コンスタントにある程度の金額を稼ぎ続けるというよりは、景気や時代のトレンドなどを見極め、人生において何度か訪れる大きなチャンスを掴みとり、多くのリターンを手に入れるという戦略が望ましいと考えています。

フリーランスは少ないチャンスをモノにするだけで生きていける

日本人的には、単発の大きなリターンより毎月定期的に入る収入を手堅く得るというほうが性に合っているようです。

であれば、サラリーマンを選べばいいだけですが、サラリーマンになれば一生安泰とは言えない時代になってきましたし・・サラリーマンはやはり自由とは無縁、多くのことがガチャに左右される環境です。

自由を求めてフリーランスになりたい人たちには諦めずにフリーランスに挑戦してほしいです。

フリーランスで安定を求めるから長期的に持続することができず、廃業するわけです。

フリーランスは長いスパンの中で、何回か訪れる社会的変化・好景気・トレンド(流行)などのチャンスに乗ることで多くのリターンを達成し、その大きなリターンのみで一生に必要なお金を稼ぎきるといった戦略を取るべきだと思います。

そんな博打みたいな人生は送れないと考える人が多いと思いますが、じぶんは経営者としてはコンスタントにちょろちょろ稼ぐよりは、人生のうちに数回でも大きなリターンを狙って何とかモノにするほうが現実的だと考えます。

数少ないチャンスを待ち、多くのリターンを狙うのはギャンブルなのか?

数少ないチャンスを待ち、多くのリターンを狙うのはギャンブルなのかでしょうか?

じぶんはそうは思いません・・・むしろビジネスや経営を行うというのは、数々の不確定の要素(リスク)を切り抜ける代償として多くのリターンを狙うことです。

常駐案件などを除き、フリーランスはサラリーマンではなく経営者です。

安定などそもそもあてにせずに、大きなリターンを狙いましょう。

それを不安定とか博打的、刹那的だと説教してくる人たちは無視していきましょう。

フリーランス(経営者)が大きなリターンを待つ具体的な戦略とは

しかし現実問題として大きなリターンを手にするまでに安定して収入が入ってこないとしたら、そのあいだの生活はどうしたらよいのでしょうか?

ぶっちゃけ、大きなリターンを待つ期間、少ない収入もしくは収入がほとんど無い状態で、少なくとも数年いきていけるくらいの貯蓄や運転資金がないのであれば、そもそもフリーランスになるべきではありませんし、フリーランスになる資格がないと言えます。

農家でも春前に種まきをして秋に収穫して、そこから販売をしてようやく現金が入ってくるわけですから、ある程度のお金の準備が無ければ農家になることはできませんし、Web系フリーランスも同様です。

またチャンスを待つといっても、ただ単に何もせずにボケっと待っていたらいつかお金が降ってくるわけではありません。

いつか来るチャンスのためにスキルを磨き、市場調査を行い、必要な機材を購入して利用方法をマスターしておき、自分の適性を徹底的に見極め、いくつもの失敗・試行を繰り返して、どうやったら大きなチャンスをモノにできるか徹底的に準備をしておく必要があります。

その数々の失敗と試行と努力を日々繰り返す中で、どのような生業・事業・サービスで多くのリターンが見込めるかがだんだんわかってくるようになります。

あとは時代・社会の変化、追い風をつかまえるだけです。

最近起こっているインフレやAIの台頭も、少し前に起きたコロナ禍、ウクライナ戦争なども、これをチャンスとして大きなリターンを得た事業者もたくさんいます。

いま、日本は空前のインバウンド需要の高まりが起こっており、じぶんは大きなチャンスだと捉えています。

そしてこれからも毎年毎年、めまぐるしく社会情勢の変化に応じて、チャンスが到来します。

自分がのれるチャンスの波はどのような波なのか・・・いざ波が来た時に乗れる準備はできているか?

経営者にとって大きなチャンスを手に入れることができれば、収入は青天井です。

数少ないチャンスをモノにすることで、一生暮らしていけるくらいのリターンを得るというのがフリーランスの戦略としては正しいと確信しています。

みんなの声


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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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