
日本はどうやらめちゃくちゃ貧しくなるようです・・・衰退途上国ニッポンで活動するフリーランスの生存戦略は?
100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。
複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。
日本はたかだか80年前に戦争で国自体が滅びかねないほど叩き潰され国民全体が貧困のどんぞこに陥り、そこからたかだか20~30年程度で奇跡の大復興を遂げます。
そして山手線内側の土地価格で、アメリカ全土が買える狂乱のバブル時代に突入し、そこがピークだったわけです。
そこから失われた30年を経過し、かつてジャパンアズナンバーワンと言われた姿はどこにもありません。
最近は長く続いたデフレからインフレにシフトし物価が上昇し実質賃金※は年々下がる一方です。
※実質賃金とは、物価変動の影響を除いた賃金のことで、労働者が実際に購入できる物品やサービスの量を示します。個人消費の動向に影響する指標として注目されています。
実質賃金の算出方法は次のとおりです。
労働者が受け取る賃金(名目賃金)を求める
名目賃金を消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合指数)で割る
実質賃金と名目賃金の最大の違いは、物価変動の影響を考慮しているかどうかです。
実質賃金の動向は、厚生労働省が毎月勤労統計調査で発表しています。
そこに来て、増税と社会保険料の度重なる高騰・・・。
そしてこれは今だけ日本の景気が悪い状態というわけではなく、どうやら日本は貧しくなっていくことが確定路線なのです。
なぜこれから日本は衰退し、貧困化の道を辿るのか?
少子高齢化
人口とくに若い世代の人口が増えていくというのはそれだけで国力が高くなります。
経済もそれだけでぐんぐん発展していきます。
人口ボーナスというやつですね。
日本も戦後、空前のベビーラッシュでこの人口ボーナスを享受した時代があります。
そして時が流れ、空前の少子化、そして高齢化に襲われています。
人口ボーナスの逆の状況となるわけです。
そして国が少子高齢化の対策を打ち出していますが、一向に改善される兆しはありません。
これは日本だけという訳ではありませんが・・日本は少子高齢化で苦しんでいる国の代表格でしょう。
労働市場の硬直性
いわゆる、「ザ・日本の働き方」と表現できる、年功序列・終身雇用制度が今の時代にマッチしておらず、人材の流動性が滞り、日本経済が停滞する一因となっています。
労働者が手厚く保護されており、能力不足くらいの理由では簡単に解雇できないという面も、いわゆる働かないおじさんが企業の業績の足をひっぱる要因となり日本の企業の競争力を低下させています。
産業の競争力低下とイノベーション不足
日本からはまぁイノベーションが起きないなぁと皆さんも思いませんか?
日本からはiPhoneは生まれませんし、ChatGPTのようなAIも生まれません。
イーロンマスクやスティーブジョブズのような天才経営者もなかなか現れませんね。
これは和を重視し、平均化・均質化を求める教育制度や、日本の常識・文化・共通価値観にも要因があるような気がします。
要は出る杭は打たれ、変わり者ははじかれてしまうわけです。
イノベーションを起こす人は極端な変わり者で異端で破壊者です。
このような子供は日本では、矯正されてしまいますよね。
物価高騰と増税と社会保険料の増加
ながらくデフレに苦しんでいた日本の風向きが変わりましたね。
一気にインフレの波にさらされています。
健全なインフレならば国にとっても企業にとってもいいことなのですが、今のインフレは資材や原材料の高騰など生産コストの上昇からくるコスト・プッシュ・インフレです。
つまりあまりメリットはありません。
末端の国民にとっては、賃金が上がらず生活必需品の価格・電気ガス水道ネット料金や交通費・教育費・住居費などが高騰し、生活難易度がいっきに跳ね上がりました。
そこにきて、増税と社会保険料の増加ラッシュ・・・。
そしてこれは、今だけ苦しいのではなく、より苛烈になっていきます。
(今でも苦しいのに・・・まだまだ苦しくなるんです)
国力が衰退し貧困化が進むとどうなるか想像してみる
格差が進みごく一部の富裕層以外、多くの人が貧困層に陥る
かつて日本は一億総中流社会と呼ばれていました。
大多数の日本人が、自分は中流階級に属すると考えていること。 旧総理府などが実施した「国民生活に関する世論調査」で昭和40年代以降、自分の生活水準を「中の中」とする回答が最も多く、「上」または「下」とする回答が合計で1割未満だったことなどが根拠とされる。
億万長者のような大金持ちはそこまで生まれにくいものの、国民全体がそこそこに豊かになり、格差があまり目立たない社会でした。
しかし時は流れ人口構造の変化、技術革新、労働市場の制度・政策の変更などさまざまな要因がからみあい日本も格差が広がってきています。
そしてこの傾向は今後、加速していきます。(日本だけというわけではありませんが)
現時点ではあまり想像できないかもしれませんが、日本国民の多くが貧困に苦しむという現実が徐々に近づいてきています。
社会制度・社会システムを維持できなくなる
国が極端に貧しくなれば今では当たり前に機能している社会制度・社会システムを維持できなくなります。
すでに現時点でも過疎化が進む地方自治体などでは行政サービスを維持できなくなりつつあります。
財政が悪化し破綻する自治体なども現れています。
たまに観光で地方にいくと、あまりのシャッター街の多さにびっくりします。
これは田舎がやばくて都会に住んでいれば大丈夫という話ではなく、日本全体が貧しくなっていけば、日本全体の各自治体の行政サービスは間違いなく劣化していきます。
いまでは犯罪が起きればすぐにお巡りさんが飛んできてくれ、急病人が出れば救急車が飛んできてくれますが、もうすぐそれら当たり前の行政サービスも当たり前ではなくなるかもしれません。
地方は人がいなくなり地方の文化が滅びる
日本の地方には数百年続く、伝統や郷土芸能などが数々存在しており、日本人である我々のアイデンティティともなっているわけですが・・。
それら愛すべき伝統や文化も、少子化の波には逆らえず、つぎつぎと担い手不足で消滅しています。
都道府県が指定する祭りなどの無形民俗文化財のうち、担い手不足などによって指定を解除したり休止状態になっていたりするものが31県で計102件に上ることが毎日新聞のアンケート調査で明らかになった。大半は高齢化や若者人口の減少が原因で、人口減少社会の中で民俗の継承がいかに難しいかが浮き彫りになった。
移民に頼らざるを得なくなり既存の社会常識・文化などは一掃されたり、治安の悪化なども懸念される
日本の社会制度・社会システム・経済を維持していくには、すでに移民に頼らざるを得ない状況になっています。
移民を大量に受け入れれば、既存の社会常識・文化などが一掃されたり治安の悪化などが懸念されます。
世界各地でも移民の大量流入による弊害と、それにともなう排他的極右勢力の台頭など、世界各地で起こっています。
それが近い将来、日本でも間違いなく起こるという訳です。
国力の低下から紛争リスクが高まったり国際的な国の存在感が低下する
国力が弱まれば、防衛するための軍事力も低下し、国際的な立場も発言力も低下しますし、他国から攻撃されたり侵略されるリスクが高まります。
日本が第二次世界大戦後に戦争にまきこまれずに済んだのは国としての力が強かったため、未然に防ぐ事ができたと見ることが出来ます。
そして国が衰退していくこれからは、はたして戦争や紛争と無縁でいられるか・・・。
優秀な若い人は国外に脱出し、いよいよ日本の未来が暗くなる
昔であれば、生まれ育った国で生きていくことはある意味、強制だったわけですが・・・これからの時代は違います。
本気で行動を起こせば、じぶんが生きていく国を自分で選べる時代です。
賢い人は自ら、もしくは自分の子供を海外で暮させようと日本を脱出する人が増えるでしょう。
とくに優秀な人ほどその傾向は強くなります。
民度・文化レベル・政治レベルの低下
「貧すれば鈍する」という言葉がありますが、これはリアルです。多くの人を見て感じました。
これは何も人だけではなく、国にもあてはまります。
貧しくても民度や文化レベル、政治レベルが高ければ幸せに生きて行けそうですが・・現実は想像以上に暗そうです。
2050年問題・・・AIが考えた、2050年日本の未来図
フリーランス(個人)がとれる戦略とは
と・・今まであまりに暗いネガティブなことを言ってきましたが、自ら行動を起こしその状況から抜け出したり、ピンチをチャンスに変えればよいのです。
受け身ではなく自分で道を切り開くことができるように日ごろから対策を練っておけば、そこまで暗い未来にはならないはずです。
我々フリーランス(個人)がとれる戦略は何でしょうか、考えてみましょう。
海外に脱出することを本格的に検討する
日本の人口規模は比較的多かったので、これまで内需のビジネスで回ってきた一面もありますが、国自体がこれから衰退していくので、国内向けのビジネスだけでやっていくのは非常につらくなっていくと思います。
斜陽産業に身を置きつづけているようなものです。
沈みゆく会社や国に固執するよりも、ブルーオーシャンを目指して身を置く国や会社を変えるという選択肢を本気で検討すべきです。
国内にいつづけても海外を相手に仕事をする
仮に国外に住居を移すまでいかなくても、海外を相手に仕事をすることは可能です。
このインターネットが浸透した社会では、外国人相手に商売をするのは大したハードルではありません。
言葉の壁も、翻訳ツールが進化してますので、とくに障害とはならないでしょう。
文化や商慣習の違いはありますが、そのあたりは慣れですね。
複数回、失敗することはあるかと思いますが、これからは積極的に海外・外国人相手にビジネスを展開していきましょう。
日本の文化・常識・システムが無くなることを受け入れた上で柔軟に対応する
日本には素晴らしい伝統・文化・社会通念(常識)・社会システムがありますが、これはいつまでも当たり前のように存在するものではありません。
現に少子高齢化や流入する海外資本や移民などの影響で、これまで当たり前に存在していて、これからも当然、日本にありつづけてくれるであろうと思っている常識が、急速に失われつつあります。
しかし、これは悲しい現実ですが、受け入れて対応していくしかありません。
悲しんで終わるのではなく、その変化を自分が活躍する契機とするために活かす、そんな柔軟な態度が求められるわけです。
国や会社に庇護を求めるのではなく、智慧を磨き自分の力で自分を守っていく
日本のある程度年配な人に聞くと、ほとんどの人が安定志向、大企業に入れとか公務員になれとか口を酸っぱく言ってきます。
まぁ、これは今までの時代であれば最適戦略であったというのは自分も認めます。
しかし、その成功・安定の生涯をおくるロールモデルも、とうに通用しなくなっています。
もはや国も大企業も安泰という時代ではありませんし、いざというときに自分のことは守ってくれません。
大きな組織に依存して生きようとするのではなく、じぶんの智慧を磨き、スキルを身に付け、自分の力で自分と家族を守っていく・・そういう意識でいた方が安全な生き方と呼べる時代なのかもしれません。
みんなの声
今後日本はドンドン生活貧しくなる。
低所得者も高所得者も、フリーランスも経営者も株主も仲良く貧乏や。
やっぱ海外移住するしかないんかな。— コマ@ベンチャー経営者 (@hiroshidesu12) June 23, 2023
海外に行く度、いかに日本が貧しい国かを実感し、悲しくなる
「安いから」と東南アジアに喜んで行く時代は終わり
今や日本が「安いから」と東南アジアの人が選んで来る場所になった
大企業だけが優遇され、中小企業やフリーランスは身を削って働いても潤わない
このままじゃ日本は終わる https://t.co/wVrVhtRns7
— 葉石かおり 酒ジャーナリスト (@jiji_kuso) October 8, 2023
日本が貧しくなったっていうと怒り出す人がいるんだけど。
平均賃金はここ30年ほとんど横ばい…ドル建てGDPは下がり、韓国や中国の賃金が日本を追い越す勢い。
日本人は海外旅行が高く感じる一方、外国人観光客は『日本が安い』と驚く。
数字も実感も、今の日本が“相対的に貧しく”なったことを物語る https://t.co/eez98lNa1o— ゆきママ (@pawhara_arai) January 23, 2025
日本は貧しくなった.海外で(収入は海外で得ずに)暮らしてみるとそれは実感できる.先進国という幻影にとりつかれてるうちにどんどん貧しくなったよねぇ. https://t.co/VMixX5R4pd
— lestroarmonico (@mathraphsody) January 25, 2025
「就職した会社が副業禁止で手取り17万円だった。おわた」みたいなツイートみかけたけど、
まじでどうやって生活していくんだろう…
副業をやった方がいい時代ではなくて、副業はやらなきゃ生活していけないほど日本は貧しくなったのに、
副業禁止って…
きついなそれは。
— しらかわ@教員からLINEフリーランス (@shirakawa_re) April 2, 2024
『この国はもう終わり、こんな国を子供に残せないとか言って悲劇の主人公ぶってるあなた方のせいじゃない?』これは本当にそう。日本は貧しくなった、衰退国家だ、もう終わりだ、そんな事ばかり言ってないで、じゃあどうするかを考えて、子供の前で見せるのが、大人の仕事だろうと思ってます。 https://t.co/R5Izaux5tG
— Pok💉6️⃣ (@nobuhusababa) January 31, 2025
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この記事を書いた人


山崎岳史
東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。
おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。
自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。
最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。
このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。
この記事を書いた山崎岳史個人に仕事のご依頼やご相談、世間話や飲みのお誘いなどがある場合は、コチラまでお気軽にご連絡ください。
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