今稼いでいるスキル、ある日突然稼げなくなります・・・フリーランスの次の生業への種まき活動のコツ
100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。
複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。
あの忌々しきコロナ禍のとき、皆さんは仕事に影響はなかったでしょうか?
多かれ少なかれ影響を被ったのではないでしょうか?
ちなみに今思えばコロナとは何だったのでしょうか?
今では完全に収束していますが、それはコロナがいなくなったわけではなく、ワクチンがいきわたったからでもなく、誰も興味を示さなくなっただけ・・・
今でもコロナ感染者はふつうに増減しているわけです。
正直バカみたいですよね。
ようは集団ヒステリーに近い現象だったといえるわけです。
いたずらに恐怖を煽ったマスコミや、マスコミに踊らされて恐怖を増長させた人たちの責任は重大ですね。
そんなものに翻弄され、多くの人が仕事を奪われた現実があるわけですから。
何が言いたいかというと一生懸命仕事を続けていたとしても、ある日、想定外の外部要因で簡単に今の生業が奪われることが往々にしてありえるということです。
我々のWebの仕事もコロナ禍のなかでは比較的耐性があったため、仕事を続けることができていましたが、世の中に起こる変化は感染症の流行だけではありません。
我々の仕事が影響を受けるとすれば、例えばAIの台頭でしょうか。
いまWeb系フリーランスがやっている仕事のほとんどを、すべて汎用AIが一瞬でこなせるようになったら、我々の仕事はなくなることになります。
まぁそうなったら、Web系フリーランス以外の多くの人も仕事を奪われることになり、社会はベーシックインカムの導入に舵を切るような気もしますが・・。
何はともわれ、変化の激しすぎる今の世の中においては、今やっている自分の仕事は4~5年のうちに無くなるという前提の上で行動を起こしていくくらいでちょうどよさそうです。
今日はたとえ本業が今、絶好調だとしても次の生業への種まきを行っておくべき重要性と、具体的なアクションプランについて紹介していきたいと思います。
ベテランフリーランスが長年の活動を経て気づいた諸行無常・盛者必衰
Webやインターネット業界って変化スピードが激しすぎますよね。
いや、Webやインターネット業界問わず今現代の全ての事象の変化が加速しているように見えます。
これはインターネットが世間の情報伝達や共有を加速させ、発達した交通手段・物流・社会インフラなども、加速を助長させていると思います。
じぶんがフリーランスとして独立した時に、身に付けていたスキル、多くの方たちから必要とされ、当時ドル箱だったスキルも、今となってはほとんど必要とされていません。
日進月歩のテクノロジーの変化とそれにともなうニーズの変化に翻弄されながら、その時代時代に必要とされるスキルを追いかけて学び続けてきました。
そして、それは何も自分だけの話ではなく、すべての業界・人が対象ということです。
転落していった成功者たち
Web業界、とくに広告やマーケティング業界の話を聞くと、時代の波に乗ると、おもしろいほど儲かることがあります。
われわれのような単純な受託案件ばかり引き受けていると、そんな大儲けはできないですけどね。
さまざまなクライアントや取引先、同業の方たちと情報交換をしていると、絶好調で大儲けしている成功談をよく聞きます。
その方たちは、多少運を味方にしたとはいえ、例外なく仕事熱心で成功への意識が高く、どこか執念のように仕事に没頭していました。
そしてそんな精力的な成功者たちであっても、もれなく順境は長続きしないんですよね。
スーパースターのスポーツ選手もカリスマアイドルも俊は一瞬です。
栄光を手にした翌年に大スランプに見舞われたり、カリスマタレントがふとした大スキャンダルで引退に追い込まれるみたいな・・・
あるあるですよね。
うーん、これは、もう例外なく絶好調の時は長くは続かないんだなということに気づかされました。
そしてこれは大成功者だけの話ではなく、一介のフリーランスである自分にもあてはまることなんだということに。
今の仕事は来月には無くなるという事が普通にありえることを覚悟する
というわけで、今の自分の仕事は、今すぐにでもふとしたきっかけで、無くなる。
これはもう努力とかやり方とか関係なく、終わるときは終わる。
そういうものだということがわかりましたし、覚悟もできました。
覚悟が決まると楽ですね。
やらなければいけないことが見えてきますから。
覚悟が出来れば対策が打てる
さぁ、覚悟が決まれば、あとは対策を練るだけです。
やることは2点、仕事が無くても生きていける状態にもっていくか、仕事がなくなった時にすぐに別の生業で稼げるように次の生業の種をまくこと。
仕事が無くても生きていける状態にもっていくというのは、簡単に言うと「FIRE」の状態まで資産を築くということですね。
たとえば1億円持っていれば、それを世界インデックスやS&P500連動商品などの投資先につっこめば、年間500万円程度のリターンは期待できます。
大きな出費が必要な時は切り崩してもいいわけですし、好きな仕事があれば働く・・・そんな生活がおくれるわけです。
もうひとつは次の仕事の種を、ひごろから蒔いておくという対策です。
今儲かっている本業だけに集中するのではなく、次の生業を育てるために日ごろからアンテナをはり、種を蒔いていくんです。
じぶんも長らくフリーランスとして活動していて、まさかこんなことで稼げるようになるとは思わなかったという生業がいくつも誕生しています。
世間には思わぬニーズがたくさん眠っているんだと、本当にびっくりしています。
ただそれは日ごろからアンテナを張りながら行動していなければ気づけるものではありません。
その「種まき」が具体的にどのような行動なのかは後述したいと思います。
稼げなくなったときに次の生業を探すのでは遅すぎる
今の生業が、いつ突然になくなるかもわからないという事をお伝えしましたが、実際に稼げている間はそんな事は微塵も想像できないものです。
じぶんに自信が沸いている状態なので、万能感からこの順境がいつまでも続くと錯覚しがちなのです。
ですので、順境時に次の生業のための種まきを実践するのは容易なことではありません。
また今の生業が無くなったことを想像できたとしても、その時、次の生業を探せばいいやと、考えているのなら、それは甘すぎます。
実際の農業でも種まきから収穫までは期間的には1年弱であっても、うまく作物を実らせるまでの試行錯誤で何年も苦労を重ねているわけですから。
ようは時間がめちゃくちゃかかるわけです。
なんの生業であったとしても、スキルを習熟させて世間のニーズにマッチさせ、プロモーションをかけてからマネタイズするまでかなりの時間と、相当数の失敗を覚悟しなければなりません。
次の生業の種まきは絶好調時から行うべし
さて、さきほど、次の生業の種まきは芽を出して実際に収穫できるようになるまで相当な時間と失敗を繰り返す労力が必要だということを申し上げました。
そんなつらい「種まき」作業を、生業が奪われて絶望に打ちひしがれている状態で行えるものでしょうか?
それは筆舌に尽くしがたい絶望感がさらに襲ってくる状態だと思います。
「種まき」をはじめてもすぐに次の生業を手に入れることなんてできませんし、多くの時間と失敗を繰り返す労力が必要になるわけですから・・・。
ですので、メンタルやお金周りに余裕がある順境時にこそ、「種まき」は実施しなくてはなりません。
ついつい今上手くいっているビジネスと似たような事ばかりを考えてしまいがちなのですが、まったく別の視点で、今までとはガラリと違う生業を創出しなければリスクヘッジにはなりません。
例えば投資系の記事を書いているWebライターが、生命保険に関する記事を書くことを学んだとしても、それはそれで有意義だとは思いますが、リスクヘッジのための「種まき」とは言えません。
思い切ってライティング業務以外の生業を模索することが、ここで必要と唱える「種まき」に該当します。
「種まき」のアクションプラン
それでは、その「種まき」とやらは実際にはどのような事を行えばいいのか、少々具体的にアクションプランを提示していきます。
今の生業がある日突然に終わりを告げる事を想像する
まずは、どんなに商売が順調に推移していても、びっくりするほど突然に稼げなくなる逆境が必ずやってくることを認めることからです。
自分の仕事だけは、一生安泰で今あるスキルでリタイアするその日まで稼ぎ続けられるという甘い見立ては捨て去りましょう。
それができなければ「種まき」に身が入りません。
終わる理由をいくつか考える
今、順境にある生業が終わる理由を具体的に想像してみましょう。
コロナのパンデミックの時は、多くの飲食業、旅行業、宿泊業、観光業などが大ダメージを負い、多くの事業者が廃業を余儀なくされました。
そして我々Web系フリーランスも、廃業を余儀なくされるほどの想定外の出来事と無縁ではありません。
それは
技術革新によるパラダイムシフトが起き今のWebに関するスキルがまったく無用の長物にってしまったり・・
AIの台頭で、我々が今になっている仕事をすべてAIで代替えされたり・・
この日本自体が未曽有の災害や紛争に見舞われ、長期的にWebでの仕事のニーズがなくなってしまったり・・
他にもまったく想定していない理由で、Web系フリーランスの仕事が一切なくなることも、往々にしてあり得ます。
本業が終わることでの生活への影響をシミュレーションする
今、Web系フリーランスの本業として収入全体の何割を稼いでいるか。
そして上記のような自由で本業の収入の全部が途絶えたら、生活は何か月維持できるか。
減らせる固定費、減らせない固定費などはそれぞれいくらあるか。
あてにできるセーフティネットには、どのような制度があるか。
いくら副業で稼げば、当面生活は維持できるのか・・・などなどをあらかじめシミュレーションしておきましょう。
別の生業の可能性を模索してみる
今の本業以外の収入源・生業を模索するといっても、何でもかんでも手を出してもうまく行くはずはありません。
じぶんの好きなことや希望職種、それまで培ったスキルセット、モチベーション、適正、年齢、保持アイテム、ホームグラウンドの立地や環境、協力パートナーなど
さまざまなカード(要因)を、まずは卓上に並べて、じぶんが上手く稼げて、幸福度高く働きつづけられるかを検討しなければなりません。
また今の本業と似たような生業を種まきしても、本業が終わりを迎えた要因によっては、その副業もまったく稼げない状態に陥っている可能性もあります。
リスクヘッジを意識するなら、今の本業とまったく違うベクトルの生業・収入源を模索するのが無難です。
別の生業を手に入れるためにはひたすらアンテナを張りながら遊ぶ
じぶんはいままでフリーランスになってからWebの受託案件事業が上手くいかなかったときのためにさまざまな事業の展開を模索してきました。
ただそのほとんどはうまくいきませんでした。
今までの自分の経験上、別の生業の「種まき」を一生懸命励んだとしても、そのほとんどはうまくいきません。
しかし、それでも本業だけに固執せずに「種まき」を試行錯誤し続けなければなりません。
もうひとつ、今までの経験上感じたことは、意外に伸びた副業・別の生業は、まったく計算せずに偶然始めたこと、たまたま縁でニーズが芽生えたものが意外に多いということです。
だったら、偶然に身を任せて、本業に打ち込んでいた方がいいんじゃないかと考えがちですが、それでも「種まき」に意識を向け日々アンテナをはっていなければ、そんな偶然も起きません。
そしてその可能性に気づくために一番良いアクションプランは、アンテナをはりつつ余暇を満喫するということです。
本業に従事している中で、まったく別ベクトルの生業のきづきを得ることはほぼありません。
それよりも思い切った余暇・趣味を満喫・没頭する中で、ふとしたきっかけで次の生業の芽を発見することがすごく多いんです。
本業にフルコミットで余暇も趣味もないというのは、そういう意味も含めてリスキーだということです。
感触が良い新生業の実現可能性の調査と稼ぐための準備をする
じぶんもWeb系フリーランスとしての本業以外にいくつか全然関係のない副業を行っていますが、すべて余暇や趣味の時間をきっかけに巡り合えたものです。
もちろん稼げることの可能性を感じてから、本格的な市場調査やじぶんのスキルの獲得・ブラッシュアップ、必要ツールへの投資などが必要になります。
新しい生業を実際に小さく実行してみる
そして本業がある日、終わってからそれらの新しい生業を本格的に始めるのではなく、本業が絶好調の時に、新しい生業も小さくはじめてみるのが重要です。
これらは「種まき」なので、大きな収穫物を得るにはある程度の時間が必要です。
本業が完全に潰えてから、べつの生業に乗り出しても軌道に乗るまでかなりの時間が必要になることが予想されます。
その新生業が本業よりも稼ぐのが難しく、非効率的であったとしても、本業の割合を少し下げ、新しい生業をスモールスタートすることが重要です。
上手くいっている本業にリソースを集中するという経営戦略がセオリーだぁという声もよく聞きますが、リスクヘッジという観点から言えば、悪手だと思います。
それほど、想定外のことがいきなり起きる、激動の時代を生きているわけですから。
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この記事を書いた人
山崎岳史
東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。
おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。
自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。
最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。
このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。
この記事を書いた山崎岳史個人に仕事のご依頼やご相談、世間話や飲みのお誘いなどがある場合は、コチラまでお気軽にご連絡ください。
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