【企業インタビュー】主婦もWワーカーもフリーランスも、女性が健やかに働ける環境を目指して——株式会社ABLAYZEST

複業実践インタビュー

ブログ、Instagram、YouTube、Twitter、 様々な場で活躍する「インフルエンサー(影響力のある人)」という存在。彼ら彼女らを活用したインフルエンサーマーケティングは、多くの業界で注目されています。

そんなソーシャルメディアマーケティング事業や、インターネット広告宣伝プロモーション業務をこなす『ABLAYZEST』もまた、チームに複業ワーカーを持つ会社の一つ。

人気ブロガーとして自らその役割を担いつつ、代表を務める大川さんに、チームで活躍する複業ワーカーについてお話を伺ってきました。


(星)——大川さんは自身もブロガーとして活躍されていますよね。最初はどういった経緯で事業化したのでしょうか。

(大川さん)語学習得のため、ハワイにいた時、趣味でハワイ情報を届けるブログを書いていました。それと同時に、現地在住の日本人女性の方たちに、パソコンの使い方やインターネット経営学について教えていたところ、次第にビジネスとして、セミナーやプレスリリースの依頼が来るようになりました。日本に帰国した後もその延長線上で仕事がいただけていたりと、そのまま今の事業に繋がっています。

——大川さん個人としても、会社としても、仕事が来るなかで大変なことはありませんか?

「大川綾香」としても仕事ができるし、個人で仕事をしてきたことのノウハウを、会社に活かせることはあります。ただ、自分で全てやってしまうと、会社は成長していかないので、去年からはスタッフ教育に力を入れるようになりました。

——スタッフチームのなかにはどんな方がいらっしゃるのでしょうか。

主婦、複業ワーカー、そしてフリーランスの人がいます。メンバーは全て女性で、在宅で働いています。会議がない限りは、「みんな好きな時間に好きなようにやってください」と言っていますね。お客さんやブロガーさんたちとのやりとり、交渉、締め切りチェック、外注さんとのやりとりも全部お願いしています。仕組みを作るまでは時間がかかりましたが、今ではほとんど自主的に仕事を見つけて回してくれているので、とても助かっています。

——自ら率先的に役割を見つけて進めてくれるなんて、かなり出来るメンバーが揃っていますね。

よく「大川さんのところのスタッフが欲しい!」とスカウトされます(笑)。業務マニュアルもスタッフの子たちが作ってくれて、新人さんが入れば、それを見て進めてくれたり。みんな社内で育ったというより、それぞれの能力が元々高かったんですよ。

——良い人材が集まってくるって、すごく組織の難しいところだと思うのですが、今のスタッフさんたちはどうやって集められたのでしょうか。

一人は留学時代からの友人ですね。彼女は結婚していますが、弊社で最初に一緒に働いてくれました。ある時、彼女が近所の主婦の方を「この人はできる!」とスカウトしてきてくれて。スカウトして実際に働いてもらったら、ものすごく仕事ができるんです。

——友人さんも、友人さんがスカウトきた方も、お二人とも主婦なんですね。

二人ともまだ小さい子供がいて、子供も持病のため通院が必要だったりと、あまり自由には働けない環境にありました。かと言って、主婦業に専念していると気が滅入ってしまうことがありますよね。在宅で、かつ自分で仕事する時はし、休む時は休めるような、融通の利く職場が理想ですが、現実的にはなかなかそういう場所がないんです。

——確かに、パートは時間で縛られてしまいますし、急に何かあった時は対応できない。個人経営では負担が大きすぎますもんね。

二人はとても要領がいいし、パパッとなんでもこなせるのに、子育てや家事のため簡単には働けない環境にあることで、自分自身に負い目を感じることもあったようです。弊社では自由に働いてもらっていますが、何か急用ができてもそれぞれ調整して、締め切りを見据えて前倒しでやってくれたりするので、私も信頼して任せています。

——せっかく能力があるのに、それを活かせないのは本当にもったいないですもんね。

そうですよね。他にも同じ主婦だけど、彼女たちとはまた違う問題を抱えている人もいました。その方は、旦那さんが奥さんに対して専業主婦になることを望んでいて、奥さんが仕事をすることに納得していないような感じで。仕事に真剣になると、クライアントさんとの連絡が気になってついパソコンを開いたりすると思うんですが、そういうことも旦那さんの目があってなかなかできないと。一時期は両立が難しく、とても悩んでいるようでした。

——頑張りたい気持ちがあって、働ける場所もある、それでも身近な人に理解してもらえない…と。

はい。その方はだんだんペースを掴んで、旦那さんが出かけている時にできるだけ仕事を済ませるようにしたり、うまく調整しているようですが、最初の頃はかわいそうでした。なかには、彼女のように旦那さんの理解が得られなくて、仕事を辞めざるを得なくなった人もいます。

——今は共働きの夫婦が多い印象ですが、そうではない家庭ももちろんあるんでしょうね。

一般的にはまだ、共働きじゃない家庭も多いのかもしれません。やはり女性は自宅にいることを望む男性も多いんでしょう。だから私は、そういう人でも働ける環境を作りたいと思っています。複業でも専業主婦でも、フルタイムで働く前の準備ステージとしてでもなんでもいいので、自分らしく働ける環境として弊社を使ってもらえたらいいなと。そのために、会社をもっと大きくしたいと思っていますね。

—妻や母としてだけでなく、一人の人間としてもずっといきいきしていたいですもんね。

既婚未婚関係なく、社会で女性が一人で生きていくのって、まだまだ風当たりが強いじゃないですか。例えば、色恋を武器にするとか、そういうことができればもっと話は早いかもしれません。でもそれで仕事を取っても、やりがいは得られないと思うんですよ。

——自分の仕事に誇りが持てなくなるのは悲しいです…。

男性には「使える武器を使わないなんてもったいない!」って思われるかもしれませんが、私は女性ということではなく、自分がやっていることに対して認められたいんですよね。だからそうじゃなくても女性が輝けるような環境を作りたいなって。スタッフもそうですし、弊社に登録しているブロガーさんとかインフルエンサーたちもそうなればいいなと思います。


現在のスタッフチームは全て、今いるメンバーが自ら友人知人を誘い、その輪が広がっていったといいます。

企業理念である、「子育てしながら女性が働きやすい環境を提供する企業を目指します。」をまさに実現する、ABLAYZEST。

新たな女性活躍社会に向け、今後も目が離せません。

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