今のインフレは異常!インフレ対策をしないフリーランスが廃業する理由とフリーランスがとるべきインフレ対策とは

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100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

最近、スーパーやコンビニで食料品を買おうとするとびっくりするほど値上がりしていることにビックリします。

わずかしか入っていないオレンジジュースのパックが300円以上。
100円くらいで総菜パンやおにぎりは、いまでは平気で200円近くします。

価格の優等生と言われたタマゴや、お米もすごい値上がり。

これは何も食料品だけでなく、宿泊費、光熱費、消耗品、住居費、衣料品、医療品、教育費など、価格が設定されているものについては、ほぼ例外なくすべて値上がりしています。

しかもそれだけでなく、金利の上昇で住宅ローンやクレジットカードの利払いも上がっているほか、増税と社会保険料の上昇も追い打ちをかけています。

会社組織にお勤めのサラリーマンは給与がゆるやかに上昇しているようですが、それでも物価の急上昇にはとうてい追いついておらず、実質賃金は日を追うごとに低下していっているのが今の日本の実情です。

そしてサラリーマンは、勤続年数に従って自然と給与が上昇していくものですが、フリーランスは収入は自然と上がってはいきません。

インフレや原材料の価格上昇を価格転嫁して、自らの報酬を上げてもらえるように自らクライアントに働きかけなければなりません。

しかし、これはフリーランスにとって至難の業と言わざるをえません。

じぶんの報酬の値上げをお願いしようものなら、そのタイミングで仕事を打ち切られるリスクがあります。

しかしインフレが進む世の中で、インフレ対策をしないこともフリーランスにとって想像を絶するイバラの道となります。

今日はこのインフレが急激に進む世の中で、インフレ対策をしないフリーランスが厳しい未来になっていく理由と、フリーランスが取るべきインフレ対策について話をしていきます。

インフレはまだ序章!?インフレが進む世の中でおこる事

日本は長らくデフレが続いてきました。

30年以上もです。

これは世界的に見てもかなり珍しい状況です。

そしてデフレは悪い事だとされていますが、それはあくまでも国や企業体にとっての話で、個人からすればモノが安く買えるのですから、正直そんなに悪い世の中ではありません。

悪い世の中どころか、個人レベルからすれば、あの時の世の中に戻してくれと心から思います。

とはいえ、世の中は世界的なインフレが進行しており、今後もその傾向が続くとされています。

インフレがこのまま続くと、日本の社会はどうなるか、我々フリーランスはどうなるか予測していきましょう。

多くの日本人の貧困化が進む

とくに日本はながらくデフレ下にあったため、日本人はインフレが進む世の中に慣れておらず、インフレのリスクヘッジができていない人が多いです。

最近はNISA制度など、国が国民に投資をするように促してはいるのですが、まだまだ銀行預金信仰が続いています。

そして銀行預金やタンス預金がもっともインフレが進む世の中で、ダメージの大きい資産管理方法です。

銀行預金やタンス預金でお金を管理している人(特にお年寄り)は、早いペースでお金の価値が目減りすることによる資産減少にさらされることになります。

正直、全世界を見渡してインフレによる悪影響を日本は特に受けやすいと考えています。

インフレに対してリスクヘッジができていない日本の多くの人の貧困化が進むと考えられます。

フリーランスの大量廃業が進む

インフレ自体は必ずしも悪い事だけではなく、適度なスピードで進むインフレはむしろ良い事だとされています。

特に銀行や大企業はインフレによって企業収益が押し上げられます。

当然、そこに勤めるサラリーマンの給与は大幅にアップすることも期待されます。

しかしフリーランスは正直、インフレで恩恵を受けることはほとんどないでしょう。

恩恵どころか、フリーランスとインフレの相性は最悪です。

価格転嫁の難しいフリーランスが報酬アップを達成できないまま働き続けることによって、生活は破綻し、多くのフリーランスが廃業に追い込まれることでしょう。

インフレのヘッジができていた人はむしろ裕福になる

急ピッチに進むインフレは、そのことを予見し、ただしくヘッジができている人たちにとっては資産を大きく増やすチャンスともなります。

特にインフレが始まる前にある程度の資産を築けていた人は、インフレに強い金融商品やコモディティ、不動産に投資をしておくことで、額面上の資産を大幅に増やすことができるでしょう。

海外へ流出していく人や、逆に海外から移民が押し寄せてくる人が増える

インフレが進んでいるのは何も日本だけの話ではありませんが、世界的にインフレが進み社会不安が増幅すれば、海外に流出する人や逆に移民として日本に殺到する人が増えます。

そして既存の社会制度や文化が激変し、社会に混乱をもたらすことが予想されます。

モノ不足が加速する

これは過去のハイパーインフレに見舞われた国々の歴史を見ると例外なく起きていることです。

ハイパーインフレに見舞われた国々では、お金の価値が秒単位で失われていくことから、得たお金をすぐにモノに交換するようになります。

その結果、小売店からはモノがなくなり、人々が自由にモノを買うことができなくなります。

挙句の果てには物々交換で商売をするようになります。

日本でさすがに物々交換が蔓延するほどの事態は起きないと思いますが、戦後まもなくの日本は同じような状況でしたので、生きている間にもう一度同じようなことが100%起きないとも言えないでしょう。

国力の低下から情勢不安が加速する

ハイパーインフレに見舞われた国は、当然ですが社会は混乱の極みに陥ります。

既存通貨を利用した商売はできなくなり、物々交換や外貨が浸透します。

また原材料の仕入れができない以上、ほとんどすべての企業活動は崩壊します。

当然のことながら犯罪・暴動も増えますし、公共サービスも劣化ないし、完全に滞ります。

国民の大きな痛みと引き換えに既得権益はいったんリセットされて、世の中が劇的に生まれ変わる契機になるともいえます。

フリーランスがとるべきインフレ対策とは

まず大前提としてインフレは「モノの値段が上がる」という見方をしている人が多いと思いますが、本質はお金(現金)の価値や信用が下がるという見方が正しいです。

日本円がスイスフランと同様に信用に足る価値を誇っていた時代は過ぎ去り他の国の通貨と同様、価値をどんどんすり減らしている時代に突入したわけです。

正直、適切な水準であればインフレは良しとされていますが、異常な水準で進めばハイパーインフレやスタグフレーションとなり社会は致命的な大混乱となります。

そこまで深刻な状況にはならないとしても、万が一の状況を想定して備えをしておけば、非力な個人であっても不確かな時代をなんとか生き延びることはできると思います。

ここではフリーランスができる対策について話していきます。

値上げは必ずする(仕事が減るとしても)

フリーランスが価格転嫁するのが難しいと言われる所以は、価格転嫁(値上げを伝達)するタイミングで仕事を失うことを恐れているためでしょう。

もちろんそういったリスクはあります。

しかし例え、値上げのタイミングで仕事を失うことになったとしても値上げはするべきです。

この急激にインフレが進む世の中で、自分一人が値上げをしないで働き続けることこそ、悪手中の悪手、自ら底なし沼やアリ地獄にはまりにいくようなものです。

もし仕事が減るのであれば、それは価格転嫁できないじぶんのサービスや商品を見直す契機としましょう。

もし仕事が無くなったり減ったりして直近の生活できないような状況なのであれば、それはもうフリーランスとしてはいったん退却(廃業)せざるを得ない状況と言えるでしょう。

Web系・ホワイトワーカー的な仕事にこだわらず幅広い複業体制を進める

インフレに加え、AIがここまで浸透し、フリーランスが人余りとなった状況では、Web系フリーランスやホワイトワーカー的な仕事のみを生業とするフリーランスは非常に厳しくなると言わざるをえません。

要は今のWeb系フリーランス業界は、もう真っ赤っかも真っ赤っかの最悪のレッドオーシャン期にいると言っても過言ではありません。

じぶんがフリーランスとなった時代は、フリーランスといえば自宅でパソコン一つで働けるいわゆるWeb系フリーランスのことを指していましたが、これからはそんなステレオタイプをぶち壊して、さまざまなフィールドで働くフリーランスが登場するフェーズだと感じています。

とくにアウトドア、地方、海外、第一次産業との組み合わせなどに光明が見いだせそうな気がします。

フリーランス業界が空前の人余りなのに比べ、日本全体としては人口減少で空前の人材不足なのですから・・。

フリーランスをいったん退却してサラリーマンに回帰はアリ

じぶんはフリーランスという働き方が大好き、どころかフリーランスになっていなければ今頃ブラック企業に●されていたと本気で考えていますから、これからもフリーランスでいつづけるのですが、すべての人にフリーランスでいつづけることをおススメはしません。

とくに今は時代が悪すぎます。

レッドオーシャンでWeb系フリーランスを続けることは、イバラの道です。

じぶんはフリーランスとして独立するのが早かったので、ある程度の資産を形成するところまで稼ぐことができ、今はWeb系フリーランスとしての労働はだいぶ減りましたが、資産収入で補填ができ生活ができています。

もっと若いこれからの時代を生きるフリーランスの方は、フリーランスに固執しすぎずいったんサラリーマンに回帰するのもアリだと思います。

AIが浸透した世の中でもニーズのある仕事のためのリスキリングの意味合いもあります。

お金をもらいながらリスキリングをしようと思ったら潔くサラリーマンに戻るのが一番でしょう。

自給自足を意識した活動をする

不景気だろうが、ハイパーインフレだろうが、モノ不足だろうが、自給自足が出来る人にとっては恐れるに足りません。

大金を稼げるスキルとは到底言えませんが、いざとなったら自分一人の力でやっていける最強のスキルは「自給自足」スキルかもしれません。

完全に自給自足生活を達成する必要はありません。

今の時代に完全自給自足生活をおくれというわけではありません。

そんな浮世離れで世間と隔絶した生活を目指せと言うわけではなく、農業の知識を身に付けたり、狩猟の免許を取ってみたり、魚釣りやDIYの知識を日ごろから身に付けておくだけでも、いざという事態がおきたときのリスクヘッジになります。

インフレヘッジのための投資をする

インフレというのはモノの値段が上がるという見方もできますが、実際にはお金(現金)の信用・価値がなくなっていく現象を言います。

要は稼いだお金を現金や銀行預金としてではなく、インフレ耐性の高い金融商品やモノに投資しておくことで、インフレのリスクヘッジは可能です。

具体的にはインデックス投資や金・不動産などへの分散長期投資がベストでしょう。

ここで大事なのは現金というのは、時とともにどんどん価値が目減りしていくものだと自覚しておきましょう。

ながらくデフレが続いていた日本で生活してきた日本人にはその感覚は無いかもしれませんが。

ミニマリスト的な生活で固定費をそぎ落として生きていく

自給自足のスキルは最強ですが、そこまで極端な生活はなかなかできないでしょう。

しかし固定費を極力削るミニマリスト的な生活ができれば、世の中の変化にとことん強い生き方ができるようになります。

いかに大金を稼ぐよりも、それらをどう増やすかよりも、もっとも人生の防御力を上げるスキルが、固定費を抑えて生きる術、ミニマリスト的スキルです。

お金に困って困窮する人の多くは、固定費が膨張して圧縮できない人です。

フリーランスとしていかに稼ぐかよりも先に固定費を圧縮しても幸福感高く生きられる術を身に付けるようにしましょう。

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この記事を書いた人

山崎岳史

東京都中野区のフリーランスでWeb制作を行っております。
Web制作会社から独立してから、13年が経ちます。

おもにマークアップやJavascriptのコーディング、Wordpressのカスタマイズなどフロント回りの開発が得意ですが、PHPとMySQLを連携させたシステム開発もよく行います。
ビジネス系メディアへの寄稿などライターとしても活動しています。

自分の最大の売りは、即レススキルと誠実さ(自分で言うなw)だと思います。

最近は、フリーランスや複業(複数の生業を持つ)という働き方の素晴らしさに気づき、この新しい時代の働き方の普及活動をしています。

このメディアでこの変化の早い世の中で、いかにすればフリーランスとして活躍していけるか有益な情報を発信していきます。

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