サイドFIRE達成は資産額ではなく意思で決める・・・シフトダウンを選択したフリーランスの話

複業ナレッジ・ノウハウ

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。

複業メディア「ウィズパラ」では、サラリーマンの方、学生の方、フリーランスの方、問わず、『複業』という、これからの時代の新しい働き方を実現するために必要な知識・ノウハウを発信していきます。

今日は、六本木ヒルズで開催されている手塚治虫の【火の鳥展】を観に行ってきました。

すごく良かったです!

ちなみに「火の鳥」とは

『火の鳥』は、手塚治虫のシリーズ漫画作品。時代的あるいは地質時代的に、または宇宙的に大きく隔てられた様々なキャラクターが登場し、死ぬことのない「火の鳥」を追い求めるという一点で互いに繋がりを持ちながら、一つの生命としてあるいは煩悩にまみれた人間として生きる機会を得た“舞台”で、それぞれの生涯をかけたドラマを展開する。

というような内容です。

漫画の神様とはよく言ったものです、最初に火の鳥を読んだ時は、ここまで重厚で壮大なテーマをエンターテインメント性も失わせずよく表現できるなと鳥肌が立ったものです。

生きるとは生命とは、どのように生きるべきか・・・をひたすら考えさせられました。

今日はそんな生き方のうちの大きな要素、「働き方」を大きく変えましたよという話です。

タイトルにありますが、サイドFIREを達成し、本業についてはシフトダウンを選択したフリーランス、それはわたくしざき山になります。

ちなみにサイドFIREとは

サイドFIREとは、資産運用による不労所得と労働収入を組み合わせて生活するライフスタイルです。FIRE(Financial Independence, Retire Early)の一種で、経済的自立と早期リタイアを目的としています。

FIRE達成というと、どのくらい資産を貯めたんだ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、完全FIREではありませんし、大した金額ではありません。

サイドFIREの達成はいくら資産を貯めたかではなく、自分の意思が今現在どのような働き方・生き方を求めているかで決められるというのが持論です。

今日はそのあたり深くお話していきたいと思います。

サイドFIRE達成!というよりサイドFIREしたことにした

突然ですが、わたくしざき山はサイドFIREという働き方・生き方に移行しました。

もともとFIREという状態は憧れていましたし、目指してもいました。

しかし漠然とFIREっていくら蓄えれば達成したと言えるんだ?・・・という疑問が湧いてきました。

いくら資産を蓄えたところで、将来の不安というのはまったく無くなりませんでした。

完全FIREを達成すれば完全に不安は無くなると思いますが、完全FIREを達成するには1億円くらいは資産を蓄える必要があります。

うーん・・無理。

サイドFIREは資産額ではなく自分の意思で決めるもの

ではサイドFIREはどうでしょうか?

もちろん生活スタイルによって必要な資産額は異なります。
どの程度、労働収入を得るかによっても必要な資産額は異なります。

ん?

ということは、生活スタイルと労働収入をコントロールすれば(できれば)、もうすでにサイドFIRE達成できるじゃん!!

ということに気づいたわけです。

というかこれって、フリーランスであればかなり人生の序盤にサイドFIRE達成できるんじゃね?という気づきにいたりました。

サイドFIREはフリーランスにとって自分の意志で決めるべきことなんです。

サイドFIREが可能と判断した基準は?

まずは資産額です。

生活費に年間300万円かかるとして、まったく働かなくても20年は生きていけるくらいの蓄えがあります。(資産収入&取り崩し)

あとは年齢です。

46歳という年齢は決して若くありません。

じぶんは長生きできるタイプではないため、自分の寿命を70歳くらいと覚悟しています。

ということは今まさに働くことを完全に止めたとしても、66歳くらいまでは生きていけます。(そしてその頃には年金もあてにできます。制度が改悪されなければ)

もう一つは自分はフリーランスで複業体制を敷いているので、収入が完全に途絶えるということが考えにくいというのもサイドFIREに踏み切れるポイントです。

今現時点は、正直資産収入や資産の取り崩しをしないどころか、収入を資産にまだ回すこともできているので、より積極的なサイドFIRE(あまり働かない方向)に移行する予定です。

なぜサイドFIREという「シフトダウン」を選択したか

なぜ自分が、サイドFIREという「シフトダウン」を選択したか?

それは自分の年齢がもう決して若くないと自覚できたからです。

そして命はいつ尽きるかもしれない儚いものだという自覚もです。

仕事自体がいきがいという人は、FIRE達成後も働けばいいと思いますが、自分は仕事も楽しいですが、仕事以外にやりたいことがたくさんあります。

今こそ「シフトダウン」してやりたいことを追求すべきだと判断しました。

それどころかもっと早く「シフトダウン」を選択してもよかったなと考えています。

名著「DIE WITH ZERO」に感銘を受けた

自分の中でマネー系の名著の中ではぶっちぎりのNo.1の名著である「DIE WITH ZERO」

正直、目からうろこでした・・

本を読んだあとから、価値観が変わり行動も変わっていきました。

みんなお金を貯めたり、稼いだり、増やしたりすることにあまりに執心していて、肝心のお金を「使う」ことがおろそかになっていないでしょうか?

またお金を稼ぐことに熱中するあまりに、お金以上に価値のある時間と健康を犠牲にしすぎていないでしょうか?

じぶんはお金のためにやりたくなかったり、つまらなかったりする仕事はもうしないと心に誓いました。

それがサイドFIREに舵を切った理由です。

将来や老後なんて来るかもわからない・・・今を生きることにした

人間は決して平均寿命まで生きることが保障されているわけではありません。

将来のことを考えて今を犠牲にすることが、いかにもったいないことなのか・・・だんだん気づいてきました。

刹那的、享楽的に生きるのとは違います。

お金を増やすことに執着して短い人生の時間を使いすぎないようにするだけです。

外部環境の急激な変化がじぶんの決断を早めた

コロナの大流行、ウクライナ戦争、あいつぐ増税、加速するインフレ、AIの台頭、トランプの大暴れ・・・。

これらは自分の仕事にも多くの影響を及ぼしました。

特にコロナの大流行でじぶんの仕事に大きな影響が出ましたし、AIの台頭でもWeb系の仕事はだいぶAIに奪われている印象を受けます。

時代の流れに逆らわず、今の自分のカード・環境を照らし合わせた結果、サイドFIRE(シフトダウン)することがベストという結論になりました。

シフトダウン後の具体的な生活・働き方

シフトダウンと言ってもお金のための仕事をセーブし、本当にやりたい仕事のみ厳選し、浮いた時間で人生で本当にやりたいことに打ち込みたいわけですから、スローライフというのとは違います。

本業(Webの仕事)のしごとはセーブ

ひとまず本業(Webの仕事)のしごとはセーブすることにしました。

Webの仕事自体は嫌いな仕事というわけではありませんが、Webの仕事では予測不能の想定外の事態が生じることが稀にありました。

具体的には“招かれざる客”との遭遇でのトラブル・ストレスの発生です。

Webの仕事は既製品を売るようなシンプルなビジネスではないため、クライアントと信頼関係を構築して協力協調することではじめて仕事が成り立ちます。

“招かれざる客”と遭遇すると案件は炎上し、その損害は甚大なわけです。

そういったリスクが多少ある、Webの仕事をセーブしたわけです。

自分のやりたい仕事(複業)は逆に増えた

Webの仕事はセーブする一方で、今ハマっているコーチングなどの複業は逆に増えました。

そしてライフワークや趣味として、旅行・郷土芸能・執筆・マインドフルネスなど活動の幅を広げ、今後もさまざまな分野にアンテナを張って精力的に活動していこうと思います。

あくまでマネタイズできるかは二の次、楽しいか・いかに充実・没頭できるか・社会に貢献できるかなどの基準で決めています。

収入自体は減少、自由な時間は増加、ストレスは減少

じぶんの意思でサイドFIREに移行したわけですが、当然のことながら収入は多少減少しました。

代わりに自由な時間は大幅に増加し、ストレスやリスクなども減少しました。

年齢を重ねると体力も落ち、センスや外見なども輝かしさが失われていくわけですが、働き方・生き方をコントロールできた今が、人生の中でもっとも充実していると断言できます。

趣味・読書・旅・ライフワークにどっぷり

空いた時間で、新たな趣味や読書、旅、ライフワーク的活動などのどっぷり浸かっています。

それらはお金になるわけではありませんし、むしろお金を使う活動なわけですので、今後資産が減ることを覚悟しています。

その状況に焦りをまったく抱かないかと言われると嘘になるかもしれません。

ですが、自分の年齢と平均寿命、資産状況、「DIE WITH ZERO」から得られた知見、外部環境、自分の価値観を総合的に判断した結果、この決断は後悔しませんし、今後も続けていきます。

人生の晩年に、お金をたくさんもっているか、素晴らしい思い出をたくさん持っているか、どちらを追求すべきかは語るまでもないでしょう。

やりたいことしかやっていないのでお金を稼げるまで昇華できる

シフトダウンすることを強く決断したわけですが、お金を稼ぐことを手放したわけではありません。

これまでお金のために、しぶしぶ仕事をする機会があったので、そのような仕事をすべて無くし、この先の人生、楽しくやりがいのある仕事しかしないと決めただけです。

一見、仕事が減るわけですから収入は減ると思いますが、意外に収入は減らないのではないかと思います。

それはやりたいこと(好きなこと・楽しいこと・得意なこと・社会的に有意義なこと)しかやらないので、それは稼ぐという意味では非常に武器になるからです。

競走(ビジネス)をするうえで、人は好きなことをやっている人に、好きでもないことをやっている人は絶対に敵いませんから。

お金の不安はほとんど無し・・もっと早めに選択していれば良かった

資産・複業体制・趣味やライフワークの意外なマネタイズ化・加齢による欲の減少・マネーリテラシーの向上というカードがそろった為、サイドFIREを選択した今後の人生においてお金の不安はほとんどありません。

人は加齢を重ねると、若い時に比べお金を有効利用できなくなっていきます。

20歳の時の100万円と80歳の時の100万円の価値は同じではありません。

20歳のときならバックアップ一つで世界を回ることもできると思いますし、ロッククライミングやスカイダイビングにもチャレンジできると思います。

しかし80歳になるとこうはいきません。

体力も気力も感受性も食欲もほとんど無くなっていきます。

それなのに何で多くの人はお金を使って得られる経験を、先送りしようとするのか・・・。

じぶんは他の人に比べれば早くサイドFIREに移行したと思いますが、もっともっと早く20代やせめて30代のときにこのような価値観でいれたらなぁと思わずにはいられません。

シフトダウンしたとはいえ、毎日やることたくさん

限りある人生の間に、やりたいことがたくさんあります。

それらをバケットリストにおこし、ひとつずつ幸せをかみしめなら実施していっている最中です。

そして新たな夢ややりたいことが日々生まれていっています。

正直、サイドFIREに移行する前よりも、忙しいかもしれません。

ただサイドFIRE移行前の忙しさと、今の忙しさであれば当然今の方が気楽ですし、充実しています。

他の人にも後悔なく人生をおくってほしい

人生がいままさに終わらんとしている人に、「今までの人生で一番後悔していることは何ですか?」という質問をしたアンケート結果があります。

その結果の上位2つは次の回答でした。

「もっと臆せずにチャレンジしておけばよかった」

「あんなに働きすぎなければ良かった、その分、大事な人たちと過ごす時間を増やせば良かった」

今、サイドFIRE(シフトダウン状態)に移行し、同じようなライフスタイルの人たちと交流したいと思っても、同じ属性の人たちはだいぶ少数派だということに気づかされました。

FIREやサイドFIREが万人目指すべきライフスタイルかというとそんなことはありませんが、ぜひやりたくもない仕事に短い人生の中の有限の時間を費やしてわずかなお金に変換しないように、皆さんにも注意してほしいなと切に願います。

みんなの声


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